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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
159/238

埋蔵金

「うん?これも精霊石の様だな・・・」

サスケが石箱の扉を開けると、

中には石造りの台座があって、

その中央に精霊石が、はめ込んであった。


「サスケさん、如何いかがですか?」


「ああ、大丈夫みたいだから、

近付いても良いぞ。」


「分かりました。」

「キキ~。」


サスケが、安全を確認したので、

ミルクとチビリンも近づいて来た。


「これも、精霊石の様ですね。」


「やっぱりそうか、

そうすると、これが山をおおっている、

結界の大元おおもとって事かな?」


「ええ、そうだと思います。」


「じゃあ、取りえず結界を解いてみるか。」

サスケは、台座から精霊石を取り外してみた。


「あっ!魔力の流れが途絶とだえました。

もう、結界は働いていないと思います。」


「あれ!?ミルク、

この山って、もしかして・・・」


「ええ、多分たぶん、間違いないと思います。」


「良し!エクリプスさんを呼んで来よう!」


「ええ、そうしましょう。」


急いで魔法学院へと引き返したサスケたちは、

ただちに、

学院長のエクリプスへのアポイントを取ってもらった。


「急ぎの用との事でしたが、

どうしたのですか?サスケさん。」

エクリプスが都合つごうを付けて、やって来た。


「エクリプスさん、

学院の資金難を解決する手段が見つかったのですが、

ご足労願えますでしょうか?」


「ほう、そう聞いては一緒に行かないわけには、

行きませんな、分かりました。

ご一緒しましょう。」


忌山いみやま』までの道中どうちゅうに、

サスケが、エクリプスへと質問した。


「エクリプスさん、

『忌山』の結界の話は、ご存じですか?」


「ああ、フローラから聞いているよ、

パサラちゃんが閉じ込められていたそうだね、

あんな、可愛い少女を封じ込めるなんて、

当時の権力者共は馬鹿ばかりだったんだな。」


「でも、そのお蔭で、

資金難の問題が解決するんですよ。」


「それは、どう言う・・・あれは!?」

流石さすがに、魔法学院のちょうつとめて居るだけあって、

『忌山』が見えて来た時点で、気が付いた様だ。


「まさか、山全体を魔石で覆ってあったのですか!?」


「ええ、強力な『隠蔽いんぺい』の魔力を、

付与した結界が働いていたので、

魔石に気付きませんでしたが、

当時の権力者たちは、

余程、パサラちゃんを恐れていたんでしょうね、

魔族たちに、パサラちゃんの居所が気付かれない様に、

山全体を結界で覆った様です。」


「これ程の量の魔石となると、

かなりの金額となりますな!」


「ええ、向こう何十年も資金に困る事は無いでしょう。」


「サスケさん達も、大金持ちですね。」


「えっ?俺たちはりませんよ、

どうぞ、学院の運営費で使って下さい。」


「しかし、発見者であるサスケさんに、

1ギルも受け取って頂かない訳には・・・」


「では、パサラちゃんが封印されていた部屋で、

精霊石を沢山たくさん見つけましたから、

アクセサリーを作れる程度の量を頂けますか?」


「えっ!?精霊石も見つけたのですか?」


「ええ、精霊石でパサラちゃんを封じていた様です。」


「では、その精霊石は、

サスケさん達で、全部ご利用頂いて構いませんよ。」


「えっ!?全部ですか?」


「ええ、これ程の量の魔石があれば、

学院の運営は大丈夫なので、

せめて精霊石に関しては、

サスケさん達で、お持ち帰り下さい。」


「分かりました。

そう言う事でしたら、

精霊石に関しては、ありがたく頂いて行くとします。」


エクリプスは、

早速さっそく、魔石の盗難防止の手配てはいと、

切り出して輸出する手筈てはずを整えるとの事だったので、

サスケたちは、

先に、学院が手配してくれた宿屋へと帰っている事とした。


「良し、早速、

精霊石を加工して見るかな、

確か『魔倉まそう』に、

ミスリルのインゴットが残って・・・おっ、有ったぞ。」

サスケは『魔倉』から、

精霊石と、ミスリルのインゴットを取り出した。


「え~と、『錬成れんせい』『加工』『接続』っと・・・

どれどれ、出来たかな?」


「サスケさん、何を造ったんですか?」


「ほら、これだよ。」

サスケは、造った物をミルクへ手渡した。


「わ~っ!素敵なイヤリングとペンダントですね。」


「おう、良かったらミルクが使ってくれるか。」


「良いんですか!?」


勿論もちろんだよ、そのために造ったんだしな。」


「サスケさん、ありがとう御座います!

大切にします。」


「精霊石を『錬成』して魔力をめて置ける様にしといたから、

普段、使わない時に魔力をチャージして置けば、

必要に駆られた時に、取り出して使えるぞ。」


「それは、とても便利ですね、

私の魔力量は、普通の人より少し多い程度なので、

大変助かります。」


「そうか、喜んでくれて何よりだな、

それと、チビリンには額当ひたいあてを造ってやったぞ。」


「キキッ?」


「これには、『強化』や『疾風しっぷう』の、

魔法を付与してあるから、

装備すると、パワーやスピードが上がるぞ。」


「キキ~!」


「そうか、嬉しいか、

ジュリーやレッドたちがねると不味まずいから、

一応、人数分を造って置いた方が良いかな。」


「そうですね、皆さん喜ぶと思いますよ。」

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