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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
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認定会議

「サスケ・モンキーフライ・コウガよ、

此度こたびの、我が国を救う働きにより、

そなたをフェルナリア皇国公爵へと授爵じゅしゃくする。」

サスケが、皇国の爵位を受けるむねを、

皇帝カムリ8世へと伝えた5日後、

皇国の皇都にある城の、

皇帝の間にて、授爵式がおこなわられた。


「我が剣は、世の平和をまもために振るわれる事を、

ここにちかいます。」

すでに、ルクシア共和国とマッスル王国にて子爵位を受けている為、

皇国を護るとは誓えないので、

サスケは、世の平和を護ると誓って置いた。


サスケの授爵式が無事に終了した後、

皇帝より、各国の王へと向けて、

サスケを『英雄認定』へ推薦すいせんするむねを認めた書状が送られた。


書状を受け取ったマッスル王国の国王ライは、

一応の根回しをしておこうと考えて、

サスケの『英雄認定』に賛成する考えの事を、

義理の父である、ザドス国王とアルビナ国王、

そして、義理の兄であるラメール国代表エクリプスへと、

魔導通信機にて伝えた。


「もしもし、ザドス国王ですか?」


『おお、ライ国王、

久し振りだな。』


「ええ、ご無沙汰ぶさたしてます。

それで、今日ご連絡した理由なんですけど、

お手元に、皇国からの書状は届きましたでしょうか?」


『おお、あれだろ、

誰かを、『英雄認定』に推薦するってやつ。』


「そうです、それです。

実は、この英雄に推薦されたサスケってヤツは、

俺の知り合いなんですけど、

前に、お送りした魔法剣や蘇生薬を造ったのが、

彼なんですよ。」


『おお、あの魔法剣は彼の造ったもんだったのか、

忙しい時などに、あの剣を握ると疲れが取れるから重宝しているよ、

それに、蘇生薬の方も、

うちの国の重鎮じゅうちんが暴漢に襲われた際に役立ったからな、

分かったよ、認定会議の際には賛成するとしよう。』


「ありがとうございます。」

ライは、アルビナ王からも同様に賛成の票を獲り付け、

ラメール国代表のエクリプスも、

学院の子供たちの魔力消費能力をいちじるしく改善かいぜんした

『魔力波測定器』の製作者がサスケと聞いて、

一も二も無く賛成の意思を示してくれた。


そうした、ライの根回しの甲斐かいもあって、

1か月後に、発案国であるフェルナリア皇国にて行われた

サスケの『英雄認定』は、全員の可決をもって認定されたのであった。


「サスケ、

お前も、ついに英雄だな。」


「はい、これもライさん達が、ご協力して下さった

お蔭です。」


「いや、俺たちは、

お前が頑張っていたから、

それを、ちょっと手助けしただけさ。」


「いえ、俺の力だけでは、

ミルクさえ、護り切れていたか分かりません。」


沢山たくさんの協力者を集める魅力みりょくも、

お前の力の一つだと、俺は思うがな。」


「魅力なんかじゃ、ありませんよ、

きっと皆、俺が頼りなく見えたから助けてくれたんだと思います。」


「まあ、お前の、そんな謙虚けんきょなところも、

俺は嫌いじゃ無いがな。」


「はあ。」


「英雄に認定された事で、

お前は、益々(ますます)これから注目される事に、

なると思うが、

今の気持ちを、いつまでも忘れないでいれば、

お前は、後世に語り継がれる英雄と成れるさ。」


「はい、きもめいじて置きます。」



「「「おめでとうサスケ君。」」」

「「おめでとうサスケ。」」

サスケの『英雄認定』が可決された会議室から、

ホールのパーティー会場へと移動して、

祝賀パーティーが開催された。


会議室には、各国の王しか入室出来なかったが、

こちらの会場には、

サスケの関係者の他にも、

ライ国王の家族一同も出席していた。


「ルクアさん、それにエルザさん達も、

皆さん、ありがとうございます。」


「サスケ、アルビナ王たちに紹介するから、

ちょっと一緒に来いよ。」


「はい、ライさん。」

サスケは、ルクアたちへの挨拶もそのままに、

ライに引っ張られて、他国の要人たちへの紹介へと、

連れて行かれてしまった。


「それにしても、『英雄認定』なんて凄いじゃない、

ミルクも、鼻が高いわね。」


「はい、の人々が、

サスケさんの事を認めてくれて、

本当に良かったです。」


「あらあら、ご馳走ちそう様。」

「こう堂々(どうどう)と惚気のろけられると、

からかう事も出来ないわね。」

「無理も無いわ、

ミルクさんは、サスケ君の事だけを信じて、

ここまで、やって来たんだしね。」

「サスケえらい。」

「でも、こうなると、

サスケ君に、言い寄って来る女性が増えるから、

ミルクさんも大変よ。」


「はい、それは、

他の世界から召喚された

サスケさんの妻となると決まった日から、

覚悟してりますから大丈夫です。」


「ああ、勇者とか英雄に、

複数の奥さんが出来るのは当たり前だからね。」


「ええ、その通りです。」


「でも、サスケ君が、

変な女にだまされない様に、

あなたが目を光らせて置かなきゃダメよ。」


「それも、勿論もちろんの事、

承知しょうちしてますわ。」

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