お祝い品贈呈
「それでは、10日程遅くなりましたが、
改めて、サスケ君とミルクさんの、
結婚披露パーティーを開催したいと思います。」
司会進行のレトリバーが宣言する。
「「「「「お~!パチパチパチパチ!」」」」」
「今日は、
無礼講で構わないとの、お言葉を、
ライ国王様と、領主のスライバー様から、
頂いて居りますので、
お祝いのお言葉は、料理やお酒を楽しみながら、
ご頂戴したいと思います。」
「「「「「お~!良いぞ~!」」」」」
「では、早速ですが、
ご乾杯のご発声を、ピロン冒険者ギルドの、
ギルドマスターを務められていらっしゃる、
モモヨ・ホルスタイン様より、ご頂戴したいと思います。」
「え~、ただ今、ご紹介に与りました
ギルマスのモモヨで御座います。
今日は、何のお祝いだかは知らないのですが、
タダ酒が飲めると聞いて参加しました。」
「モモヨ!お前は、もう帰れ!」
「「「「「ワハハハハッ!」」」」」
「サスケ君のツッコミを頂きましたので、
そろそろ、カンパイに入りたいと思います。
それでは、サスケ君とミルクさんの、
今後の幸福な結婚生活を祈って、カンパ~イ!!」
「「「「「カンパ~イ!!」」」」」
「モモヨ様、ありがとうございました。
それでは皆さん、
お時間が許す限り、美味しいお料理とお酒を、
お楽しみ下さい。
なお、本日の豪華なお料理の数々は、
料理が趣味という新郎のサスケ君が作ったものでありますので、
本人よりのメニュー説明をさせて頂きます。」
「「「「「ワ~!パチパチパチパチ!」」」」」
「え~、本日の料理をご用意させて頂きましたサスケです。
今日のパーティー料理としましては、
メインとしまして、シエラザード3大珍味と言われている、
『ドリュフ茸の代縛塩』
『パツキンダック』
『ボアグラ』の3品をご用意させて頂きました。
サブの料理としまして、
餃子、シューマイ、ハルマキ、エビチリ、
鳥肉と各種野菜の炒めもの、といった中華料理5品、
後は、定番料理の、
鳥の空揚げ、マッドパイソンのヤキニクです。」
「と言う事ですので、
皆さん、バラエティに富んだ色んなお料理をお楽しみ下さい。
では、皆さんが酔っ払い過ぎない内に、
ご来賓の方々のお言葉を頂戴しようかと思います。
まずは、先日のご挨拶が、
あの騒動で中途半端となってしまいました
ライ・ベンチプレス・マッスル国王様より、
お願い申し上げたいと思います。」
「「「「「お~!パチパチパチパチ!」」」」」
「どうも、先日も少し話しましたがライです。
サスケ君とは、ウチの奥さんとミルクさんが友人だった関係で、
知り合ったのですが、
皆さん、ご存じの通りに、
彼は、とても気持ちのいい男なので、すぐに仲良くなりました。
ミルクさんの方も、
優しさの中にシッカリとした芯が通った女性なので、
お似合いのカップルだと思います。
これからの人生で色々な出来事が起こる事と思いますが、
サスケ君とミルクさんが力を合わせれば、
シッカリと乗り越えて行けると思いますので、
頑張って頂きたいと思います。
本日は、本当におめでとう御座いました!」
「「「「「ワ~!パチパチパチパチ!」」」」」
「ライ国王様、温かいお言葉をありがとう御座いました。
続きまして、ピロンの街のご領主を務めて居られる、
オークス・スライバー・ピロン伯爵様よりの、
お言葉をご頂戴したいと思います。」
「「「「「ワ~!領主様~!」」」」」
「ただ今、ご紹介に与りましたオークスです。
サスケ君、ミルクさん、ご結婚おめでとう御座います。
お二人が、我がピロンで暮らし始めてから、
まだ、いくらも経っていないのですが、
その間に、成し遂げた数々の偉業は、
十指に余りある事であります。
先日の騒動でも、敵の総大将を捕えたり、
強力な魔法が付与された剣を造ったり、
優れた効果を持った治療薬や魔法で、
沢山の命を救って見せました。
これらの武功と、結婚のお祝いとして、
我がルクシア共和国と、ライ国王様のマッスル王国より、
旧ギッテル領を贈りたいと思います。」
「ブ~ッ!ゲホゲホゲホゲホッ!」
エールで、喉を潤していたサスケが噴き出した。
「それは、サスケさんを叙爵すると言う事ですか?」
ミルクが、スライバーに尋ねた。
「そうだ、サスケには、
ルクシア共和国とマッスル王国両国の子爵となって貰い、
両国の共同所有地となった旧ギッテル領を納めて貰う。」
「俺が子爵?
って言うか、両国で貴族になるなんて可能なんですか?」
「今回が初めてのケースと言えるな、
フェルナリア皇国に対する牽制の意味も込めたものだから、
実現したと言えるだろう。」
「でも、貴族はちょっとな~。」
「サスケ、お前が嫌がるだろうとは思ったんだが、
皇国と相対するには冒険者の立場じゃ、
ちょっと弱いんだよ、
他国の貴族ともなれば、そう簡単に手出しは出来なくなるからな、
お前も護りたいものがあるなら、考えて見てくれないか?
な~に、今までの生活を特別変える必要は無いんだぜ、
領地の事なら、優秀な代官を置いて任せれば良いんだから、
お前は、偶にウチの国とルクシア共和国の橋渡しをすれば、
良いだけの事さ。」
「ミルク、
ライさんは、ああ言ってるけど、どう思う?」
「確かに、冒険者よりは貴族の方が、
手出しを、し辛くなると思います。
領地経営の方は、私がお手伝い出来ますので、
お受けした方が宜しいのでは、ないでしょうか。」
「そうか、ミルクが、そう言うなら、
そうした方が良いんだろうな・・・
分かりました。
この話、引き受けさせて頂きます。」
「そうか、引き受けてくれるか!」
「俺たちが悪い様にはしないから、任せろよ!」
「「「「「うお~っ!マジか!?」」」」」
「「「「「サスケ子爵誕生バンザ~イ!!」」」」」
「「「「「お頭、ミルクさん、おめでとう御座います!」」」」」
「「「「「「ご主人様、ミルク様、おめでとう御座います!」」」」」」
「「「「「キキキ~!」」」」」