表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
125/238

SG1

「では皆さん、あちらをご覧下さい。

沢山たくさんの女たちが、マツタケを握って居ります。」


「ただの、八百屋じゃねぇか!」

「?」

「キッ?」


「奥様方の夜のお供に、立派なキュウリとナスも御座います。」


「やかましいわ!」

「あの~、ネギは無いんですか?」


生憎あいにくとネギは御座いませんが、

マイ・マツタケなら一本お持ちしています。」


「何だそりゃ!

ミルク、ネギなら、あそこに置いてあるぞ。」


「いえ、あそこにあるタマネギでは無くてですね・・・」


「続きまして、あちらをご覧ください、

男たちが、アソコから白いミルクをしぼり出しています。」


「牧場だろ!

牛の乳搾ちちしぼりしてるだけじゃねぇか!」

「まあ、子牛が可愛いですね。」

「キキ~。」


「ほう、チビリンさんは、白いミルクが飲みたいのですか、

それでしたら、わたくしめの「言わせねぇよ!」。」


「次に、あちらをご覧下さい。

大勢の男たちが、サオをそそり立たせて居ります。」


「釣り堀じゃねぇか、いちいち変な言い方すんじゃねぇ!」

「?」

「キッ?」


「おや?とにかくエロいタカムーラじゃないか、

その人たちは、お客人かい?」


「ああ、アネさん、ちょうど良いところで、

ええ、お客人のサスケと、ミルクさんと、チビリンさんです。」


「ここでも、呼び捨てかよ!」


「皆さん、このお人は、この村のリーダー的な存在で、

女性ながらにSG1(エスジーワン)を5年連続で優勝されている、

凄いアネさんなんだぜ。」


「SG1って何なんだ?」


「サスケ、SG1を知らんのか!?

SG1って言ったら、下ネタ・グランプリ1部リーグに決まってるだろ!」


「知らねぇよ!」

「はあ、あの・・・」


「ミルク知ってるのか!?」


「農業の祭典ですよね。」


「はあ?」


「ようこそ、お客人方、

この、ケンタウロス村へ良くお出で下さいましたね、

ここは長閑のどかな村だから、

ゆっくりとナニを伸ばして行ってくんな。」


「伸ばすのは羽根だろ!」

「?」

「キ~?」


「ああ、申し遅れました。

私は、この村でオマメ・・・いや、まとめ役をしている、

オマメキャップってもんだ、宜しくね。」


「競走馬の名前かよ!

サスケです。よろしく。」

「ミルクです。よろしくお願いします。」

「キキッ。」


「サスケに、ミルクさんに、チビリンさんだね、分かったよ。」


「また呼び捨て・・・」


「とにかくエロいタカムーラ、皆さんの村の案内は終わったのかい?」


「ええ、この村の目ぼしい所は見てもらいましたが、

皆さん、他に見てみたいモノがありますかい?

俺のモノ以外で・・・」


「お前のモノは、年中ブラブラしてるだろ!」

「え~と、ネギ畑はどちらになりますか?」


「ネギ畑ですか?

この村は、ご覧の通り、森の中なんで畑作りには向いていませんが・・・」


「でも、この村の特産はルクシア共和国で良く食べられている、

下ネタネギなんですよね・・・」


「ミルクさん、あれは下ネタじゃなくて、

下ニータ地方で採れる、下ニータネギですよ。」


「あら!?そうなんですか?

私ったら、すっかり勘違かんちがいしちゃって。」


「それで、ネギネギ言ってたのか・・・」

「キ~。」


「サスケ、ネギは無いけど、

漢方薬を買わないこと?」


「何か、だいぶ、馴れ馴れしくなって来たな。」


「私と、あなたの仲じゃないの。」


「さっき会ったばっかりだろ!」


「ホホホッ、ナニ振り合うも多生たしょうえんと、

言うじゃない。」


そでだ、袖!

それで、どんな漢方薬があるんだ?」


「まずは、これね。」

オマメキャップは、かたわららに置いてあるカゴから、

高さ1メートル程のヒョロ長いキノコを取り出した。


「これは、何て言う漢方薬なんだ?」


「『夏虫花草かちゅうかそう』って言うんだけど、

ブォンブォンせみって言う魔獣の幼虫に生えてくるのよ。」


「へ~、冬虫夏草とうちゅうかそうみたいだな。」


「ええ、系統としては同じ物だと思うけど、

こっちの方が効能が強いのよ、

これを飲んだら、もうビンビンよビンビン!」


「その、ヒジを曲げて、コブシを上に上げる動作は止めろ。

そんな、漢方薬が採れるんなら、

村の名物として売り出せるんじゃないのか?」


「それが、下ネタが敬遠けいえんされて、

村に人が寄り付かないのよ。」


「下ネタを止めろ!」


「何言ってるの、下ネタは、

この村のコミュニケーション・ツールなのよ。」


「下ネタ無しでも会話出来てるだろ!」


「ともかく、この村と下ネタは、

切っても切り離せないモノだから無理ね、

じゃあ次は、コレはどうかしら?」

オマメキャップは、急に手袋てぶくろを付けると、

カゴから全長30センチ程の、

黒ずんだマツタケに似たキノコを取り出した。


「何で、急に手袋を付けたんだ?」


「このキノコは『ビンビンだけ』って言うんだけど、

素手で触ると皮膚からエキスを吸収して、

男はビンビン状態が止まらなくなって、

女はエッチし続けなくてはいられなくなるのよ。」


「その、握った拳の中指と薬指の間から、

親指を出すポーズは止めろ。

そんな、物騒なキノコ使えないんじゃないのか?」


「錬金術士が加工すると高級回春薬になるらしいわよ、

お年寄りでもビンビンになるらしいよ。」


「だから、その動作は止めろっての、

どれどれ、ちょっと調べさせてくれるか、

分析ぶんせき』っと・・・なる程、こりゃ売れるかもな。」


「サスケは、錬金も出来るのかい?」


「ああ、副業で治療薬や魔力回復薬を作ってんだよ。」


「それで、このビンビン茸は使えそうかい?」


「ああ、エキスを抽出ちゅうしゅつして3倍に薄めると、

効果が高い回春薬になるみたいだな、

貴族の年寄りとかに高く売れそうだぜ。」


「じゃあ、買ってくれるかい?」


「ああ、夏虫花草もビンビン茸も貰ってくぜ、

これって、定期的に買えるのか?」


「ああ、森に行けば結構生えているから、

シーズン中に集めて乾燥しておけば、

一年中でも提供ていきょう出来るよ。」


「じゃあ、時どき買いに来るから、

ある程度の量を確保しておいてくれよ。」


「いいよ、お得意さんが出来るなら大歓迎さ、

こっちとしてもヌレヌレでソープだからね。」


れ手であわだろ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ