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転落勇者の人生大逆転物語  作者: シュウさん
124/238

とにかくエロいタカムーラ

まだ、開通してからわずかの間しかっていない所為せいか、

割と大き目な石が落ちている、魔の森を抜ける街道を、

ガタゴトと音を発てて馬車が進んで行く、

もっとも優秀な緩衝かんしょう装置のお蔭で、

馬車の車体には振動が伝わってはいないのだが・・・


マッスル王国を後にしたサスケ一行の馬車は、

珍しく御者台のサスケの隣にミルクを座らせて、

屋根の上にはチビリンが周囲の警戒をしながら、

来た時に使った道とは逆方向に向かって進んでいた。


「サスケさん、魔の森を逆方向に抜けた場合、

ルクシア共和国の、どの辺に出られるんですか?」


「俺も来た事は無いんだけど、

ライさんの話だと、

ケモイヤー村から割と近いケンタウロス族の村の近くに出るらしいぞ。」


「ケンタウロス族と言いますと、

上半身が人で、下半身が馬の人たちですよね。」


「ああ、そうらしいな、

身体能力が高くて、主に狩りをしながら暮らしているそうだ。」


「下半身が馬なら、相当、足が速いんでしょうね。」


「ああ、生身で60キロぐらい出せるらしいぞ。」


「60キロっていうのは、どのくらいの速さなんですか?」


「森の中なんで控えめの速度にしているんだけど、

この馬車が、今、30キロぐらいで走っているから、

この倍くらいの速度だな。」


「30キロでも、これだけ風の流れを感じられるのですから、

60キロも出したら風景がアッと言う間に流れて行くんでしょうね。」


「ロリーが馬車を走らせている時は、

100キロ以上出てると思うぞ。」


「まあ、あれで100キロなんですか、

思ったより速くないんですね。」


「いや、あれは馬車が振動しないのと、

馬が酸欠にならないように、風魔法でシールドしてるから、

速さを感じないだけだと思うぞ。」


「そうなのですか。」


そうこうしている間に、

魔の森の出口まで辿たどり着いた様だ、

ライが言っていた様に、

そこそこの強さを持った魔獣が時々現れたが、

すべてチビリンが撃退できる程度の魔獣であった。


「おっ、森を抜けたみたいだぞ。」


「そうですね、

あっ!あそこに何か書いた看板が立ってますよ。」


「そうだな、何が書いてあるんだ・・・?」

サスケは馬車を進めると、看板の近くで停車させた。


『この先、ケンタウロス村です。

下ネタに耐性が無い方の入村はお断りいたします。』


「「・・・・・・・。」」

「キキッ?」


「どんな村なのか、

ちょ~気になるんだけど、

ここは、村に寄らないで、そのまま通り抜けるか。」


「何で、ですか?」


「えっ!?ミルクは耐性があるの?」


「ええ、大好物ですわよ。」


「ええ~っ!?大好物!?」


「はい、サスケさんが何を、

そんなに驚かれているのか分かりませんけど、

好物の方は多いんじゃないんですか?」


「そうなのか?

こっちの世界では常識なのかな・・・?」


「ええ、割と一般的だと思いますよ。」


「そっ、そうなのか・・・

じゃあ、ちょっと、どんな村かのぞいて行って見るか。」


「はい。」


サスケが、そのまま街道沿いに馬車を走らせて行くと、

30分程進んだ辺りに、

街道から、右手の森の方向へと別れて続く道が現れて、

そこに矢印看板が立っていた。

『この先、ケンタウロス村。

この看板は矢印だよ、チ〇コじゃ無いよ。』


「・・・・・。」

「?」

「キ~?」


「やっぱり、行くの止めないか?」


「何で、ですか?」


「いや、何でって言われても・・・」


「私、大好物だから行ってみたいんですけど、

ダメですか?」


「いっ、いや、ミルクが行きたいなら別に良いんだけどさ・・・」


「では、行きましょう。」


「おっ、おう。」


サスケは、矢印看板にしたがって、

馬車をケンタウロス村がある森の方向へと進め始めた。


しばらく、森の中の道を進んで行くと、

前方に、村の入り口らしい門が見えて来た。

「おっ、ケンタウロス村が見えて来たぞ。」


「そうですね、もっと開けた平野部かと思いましたが、

意外と森の中なんですね。」


「何で、平野部だって思ったんだ?」


「だって、平野部じゃないと、

畑仕事するのが大変じゃないですか。」


「畑仕事?」


「ようこそケンタウロス村へ!

安心しないで下さい、

わたくし下半身が馬なのでいていません。

しかも、馬並みです!」


「いきなりかよ!」

「?」

「キキッ?」


「旅のお方たち、わたくし

当ケンタウロス村にて、とにかくエロいと噂のタカムーラです。

以後、お見知りおきを!」


「は、はぁ、ピロンの街で冒険者をしてるサスケです。」

「ミルクです。」

「キキ~。」


「サスケさんと、ミルクさんと、チビリンさんですね。」


「チビリンの言葉が分かるのか!?」


「ええ、我々ケンタウロス族は動物の声を聞く事が出来るんですよ、

個人的には、リスがイク時の声が好きですね!」


「聞いてねぇよ!」

「?」

「キ~?」


「それでは、我が村をご案内しましょう。

もちろん、イッた時用のティッシュはご持参されていますね?」


「必要ねぇ!」

「?」

「キキッ?」

12月9日は忘年会の為、

更新できませんので申し訳ございません。<(_ _)>

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