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最高の死霊魔術師-Psycho Necromancer-  作者: かっつん
第3話:記者、記事を書く
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1.記者、記事を書く1

退屈な授業も終え、部活の時間がやってきた。


「はぁ、本当に貴女達は見えないんですね」

「そうなんですか。いやはや不思議でしょうがないです」

「……ふむ、またいいネタになりそうですね」

「はぇ~……勉強になります」


傍から見たら私が独り言をつぶやいているように見えるのだろう。

しかし私はれっきとした会話を行っている。

私にしか聞こえない(筈だ)、私と彼の契約で成り立つ会話。

……しかし私の言葉だけではどうもクレイジーじみているのでゾン子側の言葉も載せておこう。

私は今、密着取材の最中で、ゾン子の碧と蒲美が私にぴったりくっついている。


「密着取材ってそういう密着とは違うんですけどね……」

「見えないからいいってことよ。それで、愛華っちの部活ってなにをやってるんだい?」

「新聞を書いてます。次に出す新聞が最終号になるかも知れないんですけどね」

「どうしてなのです?」

「私を含めて部員が2人しかいないんです。古鉄君が入ってくれて3人ですがまだ足りません」

「ウチらが認識できるなら入ったっても構わんのだがねぇ……」

「みー達はみんな見えないのです」

「ですよねぇ」


そういいつつ部室のドアを開ける。

部室には誰もいなかった。

その代りと言わんばかりに、私の机にメモ用紙がおいてあった。


「えーと、なになに……

 『本日は大学に取材に行ってきます。終了時刻は自由です。海部』

 取材に行ってくる?朝見た書きかけの記事の事かな?」


部長が取材に勤しんでいるんだ、私も頑張らなくては。

朝の部活でやりきれていなかった作業を私は始めた。


「まなか、今から何をやるのです?」

「今からですか?まずは昨日古鉄君に取材した時の音声記録をパソコンに書き写します」

「みー達なにかやることありますですか?」

「んー……特にないですね」

「そうですか……」

「ほとんど何もないですが、よかったら部室の中でも見ててください」


そういうと私はヘッドホンを着けてノイズだらけの音声データを懸命に聞き取り始めた。



――――――――――――――――――――――――――


それから30分、私は机に突っ伏していた。


「だめ……さっぱりわからない」

「どうしたのです?」


軍人将棋をやっていた蒲美と碧が私の下へ駆け寄る。


「音声が全然聞き取れないところとかもあってさっぱりわからないです」

「どれ、ウチに貸してみ?」


そういうと碧がヘッドホンを私から取り上げ、流れる音声を聞いた。


「ずいぶんクリアな音質じゃん。これなら聞き取れるがね」

「え?」

「お、今こてっちゃんがくしゃみした」


どういうことだろう、私にはノイズだらけでさっぱりなのに碧には聞こえるというのか?

碧はふんふんと対話内容を聞いている。


「愛華っち、これが聞こえないのかい?」

「ええ、全然」

「それならウチが聞き取ってあげる。それを文字に起こせばええがね」

「ナイスアイディアですね!お願いします!」


それから私は蒲美と碧に協力してもらい、音声の聞き取りを始めた。



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