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オレ、じいちゃん最大の召喚獣を譲り受けることに!その名は・・・

蒼河遥(あおかわ はるか)です。

本作に目を留めていただき、本当にありがとうございます!


街の騎士団に追加のライフル銃を納め、その訓練に同行したレオン。

すると訓練中、森にB級・A級・S級の魔物が現れます。

ですがライフル銃の活躍と、レオンの召喚獣によって、

魔物達を打ち倒すことに成功しました。

そんな数日後、じいちゃんがレオンに、何やら話しがあるようです・・・


本作は処女作ということで、まだまだ試行錯誤の最中ではありますが、

皆様、是非、この物語をお楽しみください!

「レオン、話が有るんだが、ちょっと来てくれるか?」


森に再びB級、A級、S級モンスターが現れてから数日後、

朝の稽古の終わった後に、じいちゃんがそんなことを言ってきた。


何だろう・・・

そう思いながらも、じいちゃんの後に付いて行く。

この時のじいちゃん、結構、神妙な面持ちで、あまり話すこともなく歩いていたんだ。


結局・・・

オレ達2人は、そのまま結構歩いて、街の外の森までやって来ることに。


「じいちゃん、こんな所まで来て、何かあるの?」


特に具体的な説明もなく、森まで連れて来られて、

さすがに、ちょっと尋ねたくなったんだ。


「レオン、これから大事な話がある。

レオンも最近では、召喚魔法レベルが随分上がって来たよな?」


「ええとね、この間、レベル188になったよ。」

「そうか、私がバハムートと召喚契約を行った頃のレベルだ」


「そうだったんだね。

でも、じいちゃん、オレに一度もバハムートを見せてくれないよね?」


「そうだな。見せたくても、正直、厳しかったんだ。

バハムートの召喚は、かなりのMPを消費してしまってな。

そしてな・・・・私はもう直ぐ、バハムートを呼び出すことが出来なくなりそうなんだ」


「えっ?」


「私も歳だ。年々、最大MP値が落ちてきて、このままだとな・・・

なので、私のバハムートを、そろそろレオンに引き継ぎたいと思うんだ」


「・・・・・・」


オレも何れはSS級の召喚獣が欲しいと思っていたんだけど、

ただ・・・・・


「でも、バハムートはじいちゃんのシンボル的な召喚獣だよね?

そんな大切な召喚獣を手放しちゃって、いいの?」


「さっきも言ったろう? もう直ぐ、私はバハムートを呼び出すことすら出来なくなる。

今でさえ、呼び出した後に維持し続けることも難しいし、

まして、彼に攻撃の指示すら出せるMPが足りなくなりそうな状況なんだ。

そんな私がバハムートを持っていても、もう殆ど意味をなさない。

であれば、最大MPが潤沢で、彼を有効に生かすことのできるレオンのほうが・・・」


そんな話をする、じいちゃんの表情をジッと見ていたけど、

率直にいって、凄く悔しいんじゃないかと思う。

多分、最も大切にしていた召喚獣・・・

それを、自身の衰えから維持できず、手放さないといけないという現実に。


さっき、オレに説明している言葉も、

実は、自分に言い聞かせているように見えるんだよね。


でも、じいちゃんにとって、バハムートを託せるのは、オレだけ。

血は繋がっていないとはいえ、自分の孫に大切なものを託すことが出来ると言うのは、

もしかしたら、不幸中の幸いなのかもしれない。


「うん、わかったよ」


オレは一言だけ応えて、バハムートの移譲を受け入れることにしたんだ。



「じゃあレオン、さっそく始めるぞ?」

「うん・・・」


「召喚【バハムート】!」

"バオォォォーーーンッ!"


初めて見るバハムート。

すごい・・・・凄すぎる。

何て大きいんだろう。

40メートル・・・いや、50メートル・・・・


森の中で召喚されたバハムートは、殆ど、その脚しか見えなかったんだ。

巨大と思われたタイタンも、全く比べ物にならない大きさ。


こんな生き物が、この世にいるんだ・・・


「じゃあレオン、急いで始めるとしよう。

私はもう、長い時間バハムートを維持できないからな。」


「わかったよ」


「では行くぞ!移譲 【バハムート】 対象者:レオン!」

じいちゃんが、そう叫ぶ。

なるほど、召喚獣の移譲って、こうやるのか。

そして・・・


"バハムートがアナタとの契約を求めています"

「OK」

"アナタはバハムートとの契約に応じました。バハムートに名前を付けてください"


「じいちゃん、この子の名前って何?」


オレがじいちゃんに、そう尋ねた時、

じいちゃんは、少し躊躇うように見えた。

けど・・・・


「・・・・"むーちゃん"」


「え??」

一瞬、耳を疑う。 "むーちゃん"??

だけど、オレは躊躇わなかった。


「むーちゃん、この子の名前は "むーちゃん"にする」

"これで契約は成立しました。

今後、むーちゃんはアナタの召喚獣として、存分に力を発揮してくれるでしょう"


ついにバハムートが・・・

と、その時。


「お主が、新しい我が主となるのか?」

「えっ?・・・・誰?」


「私はバハムートの "むーちゃん"。お主が新しい我が主となるのだな?」

「むーちゃん・・・・しゃべれるの?」


「あぁ、私は契約者と【意思疎通】を図れるスキルを持っている。

なので、こうやって召喚されている時は、主と話すことができるのだ」


「そうなんだね。オレはレオン。デュークじいちゃんの孫だよ」


「そうか、デュークの・・・

わかった、今後はお主を我が主と認め、私の力を貸すことにしよう」


そう言うと、その巨大なバハムートは、光りの粒子に変わっていき、

そして・・・オレの体の中へ入って行ったんだ。


その瞬間、力が抜けたように、じいちゃんが、その場に膝をついていく。

ステータスを見たら、MPが殆ど空なんだ。


「じいちゃん、オレのMPを渡すから!」


そう言って、オレはじいちゃんの両手を握り、"魔力譲渡"を唱えて行ったんだ。


「レオン、ありがとう。もう大丈夫だ」

「うん・・・・ねぇ、じいちゃん?」


「どうした?」

「今オレ、バハムートと喋る事が出来たんだけど、じいちゃんも?」


「あぁ、バハムートは【意思疎通】のスキルがあるからな。

私も今、レオンに譲渡する前に、久しぶりに彼と話したよ。

勿論、心の中でだがな」


「そうだったんだね・・・」


じいちゃんは、バハムートの"むーちゃん"と、別れの言葉でも交わしたんだろうか。

召喚を維持する時間が限られていたので、あまり長くは話せなかったと思うけど、

本当は、もっとゆっくり語り合いたかったんだろうなぁ・・・・



その後、オレとじいちゃんは家に向かって歩いていく。


ただ、じいちゃんは、この後、あまり元気がなく、

みんなで食事をとっている時も、殆ど、自分から話をすることは無かった。


オレも将来 歳を取って、最も大切にしていた召喚獣を維持することが出来なくなった時、

こんな寂しい気持ちになるのかな・・・・



この世界に来て、こんな感傷的な気持ちになるのは

初めてだったかもしれない。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


じいちゃんの話というのは、なんとSS級のバハムートを

レオンに譲渡するということでしたね。

レオンは初のSS級との契約。

嬉しい反面、ただ、じいちゃんの寂しそうな表情を見て、思う所があるようでした。

そして次回は弟ノエルが13歳の誕生日を迎えます。

さて、その絡みで一体どんな事件が起きてしまうのでしょうか・・・


そんな次回以降、どの様な波乱が巻き起こっていくのか?

今後の展開にも、是非ご期待ください。


もし「続きを読んでみたい」と感じていただけましたら、

画面下にある【ブックマークに追加】や、評価の【☆☆☆☆☆】をいただけますと、

執筆の大きな励みになりますので、是非、よろしくお願いします!

それでは、次回の更新まで、今しばらくお待ちください。

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