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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

春の予感2

作者: ピーコ
掲載日:2026/02/25



「この桜の花がさ、君の頭に…、いや、髪の毛に、絡んでいて、どうしても取ってあげたかったんだよ。君に伝えようかと思ったんだけど、方法がわからなくてさ、手荒な真似して悪かったね。」


申し訳なさそうにしている男子を見ると、俺もなんだか申し訳なくなってきた。



「えっ!?そうだったのか、俺全然気づかなかったよ。花、取ってくれて、…ありがとな。」


男子からさくらの花を受け取る。


ほんとは殴られるんじゃないかとおもったんだけど、そーじゃなくて、良かったーーー!


俺がそう心底思っていると


「それじゃあ、それだけだから、バイバイ。」


男子は、手のひらをヒラヒラさせて、そう言って、校舎に戻って行く。


「えっ!?あの、あんたの名前!俺、知らないから教えろよ!」


「!」


男子は、立ち止まり、振り返った。


「名乗るほどの事じゃないし。…そんなに知りたい?僕の名前?」


男子は少し照れくさそうな素振りで言った。


「えっ、あ、ん、うん。」


なんだか、俺までつられて照れくさくなる。


「僕は、蒼空、佐上蒼空。」


「そら?さがみ…そら。」


男子の名前を忘れないように反芻する。


「君は?」


「あ、俺?俺は…。」


「知ってる。」


「えっ!?」


俺は、訳が分からず、混乱した。


「凪でしょ。鷹羽凪。」


男子こと、佐上は俺に片目だけを閉じて見せた。


「ええーーーっっ!?」


(なんで知っているんだーーー!?


怖いから教えろよーーー!)


佐上は、俺のこころを察してか。


「君は何かと有名人だよ。この学校で。」


佐上は微笑みながら言った。


「ええーっっ!余計に分からんっっ!」


「これから宜しく凪くん。」


二人を春の穏やかな、風が吹き包む。


春うららかなな日和のさなか、俺にも人生の春が訪れそうな予感がした。





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