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始まりの物語  作者: 柴田優生


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幼馴染の兄妹

そんなこんなで、俺と真愛と優夢の3人で昼食を食べることが日常と化していたわけなのだが・・・。「ん。うまい」本当に、なんでこいつらと一緒にいるのかがわからない。別に、嫌というわけではないのだが、いつも進治郎と飯を食べていたはずが、いつのまにかこいつら3人で食べることが習慣となっていた。無論、シスコンな進治郎が快く真愛と俺が食事をしていることを良く思うはずもなく・・・・・・。「まじで真愛に手を出したら○すからな」と、そんなことを言われてしまうのであった。「ん?大和」「どうした?」「お弁当は?」「あぁ。生憎お腹が空いてなくてな・・・。学食に売っていたゼリーだけで満たしてた」「なにしてんのもう。・・・・・・ほら、選んで?」と、そう言って、真愛が自分の弁当を差し出す。「いや、いいよ」「私があげちゃうもんねー!!」「ぐっ・・・」そうして無理矢理、優夢におかずを口に入れられる。「あ、ちょっと!!」「ん?どうしたのー?お兄ちゃんにあげたいなら、食べさせればいいんだよ?・・・・・・そうじゃないと、お兄ちゃんは一生食べないよ?」「う、うぐぅ・・・。なるほど・・・・・・」いや、俺に拒否権はないのか・・・・・・?「よく知ってるな。優夢」「そりゃあ、だってお兄ちゃんの妹だし?それくらい当たり前だよー!!」そう言いながら、いつものように優夢に抱きつかれる。「はぁ・・・。ほんっと、暑苦しいんだが」「別に嫌じゃないならいいでしょ?」「ま、まぁ・・・。悪いとは言わないが」「ほら、もっと食べましょー?」「いいって。本当に」「てか、なんでお腹空いてないの?朝もそんな食べてた訳じゃないし」そうなんだ。俺もそこが謎なんだ。今日だけ。じゃなくて、最近はそんなことがたまにある。成長期が止まったのか・・・・・・。もう身長が伸びないと考えると、少しかなしくなってしまう自分がいた。「まぁでも、お腹空いてなくても、しっかりご飯は食べないといけないの!!ほら、分けてあげるから」「んまぁ・・・」一応、忘れている人もいるかもしれないから、説明をいれておく。俺という人間・・・・・・。無叶大和という人間は、頭脳や顔ほどそんな良くないが、日本で有名になるくらいには運動神経が優れている男だ。そんな俺だから、健康的な食事には気を使っている。・・・・・・最近は、空腹になることが少なくなってきて、たまに飯を抜いたりするから、少し栄養が足りてない。・・・・・・だったら、素直に貰うべきなんだろうか?「ねぇねぇ。どれがいい?選んで?」「わ、わかったよ」(真愛よ。これがお兄ちゃんの誘い方だぞ)と、心のなかで真愛を片目で見ながらそう告げる。「う、うぅ・・・」と、真愛がそう唸る。「ほら、真愛。こうやってやるんだよ?」「い、いや。別に。優夢があげるんだったら私はあげなくても・・・」「あげたいんでしょ?」と、優夢が私の本心を突くような発言をする。「うぅぅ。わかったよ・・・」だって、私は大和が好きなんだ!!・・・・・・だったら。「ね、ねぇ。大和」「どうした?」「私からも、あげる」「いや、いいよ。悪いから」「なに?私の料理が不味いっていうの!?」「いや、そういうわけじゃないが・・・」「じゃあ、食べて?」「わかったよ・・・」そういわれたら、真愛のも食べるしかないか。そうして、俺が渋々食材を選ぼうとしていると・・・。「ほら、あーん」「え、どうした?」「私が食べさせてあげるって言ってるの」「お、おう。そうか?」「だから・・・あーん」「いやいいよ。自分で食べれるし」「知ってる?自分で食べるよりね、他の人から食べさせて貰った方が、より美味しく感じるんだよ?」「いやまぁ、そうなんかもしれないが・・・」「いいから食べて!!」「わ、わかった」そう真剣にいう真愛の勢いに俺は押し負けてしまって・・・。「んっ」と、そんな素っ頓狂な声を出してしまうのであった。「美味しい?」「不味いわけないだろうが・・・・・・」「えへへっ。嬉しい」そんなこんなで、今日もそんな昼休みを過ごすのであった。

 放課後、今日は久しぶりに進治郎と下校をしていた。「本当に真愛になにもしていないんだろうな?」「してないから、安心しろって」見ての通り、進治郎は真愛に関しての事になると、とんでもないシスコンを発動する。「そっか。ならいいんだけどさ・・・。ところで大和。お前最近勉強しているのか?」「するわけねぇだろ。面倒くさいし」「テスト終わりであっても、一応は俺らは受験生だ。そんな余裕こいてると、高校受からないぞ」「・・・・・・マジレスすると、必死に勉強している進治郎でも、そんな点数高くないだろ」備考、進治郎は、ガリ勉・・・・・・っていうほどではないが、毎日しっかり勉強はしている。が、点数はそんな高くない。「お前・・・・・・痛いところを突いてくるな・・・」「それが現実だからな」「はぁ・・・。俺、治頭も良くないからな。・・・・・・それに対して、大和は治頭いいんだもんなぁ・・・」「あのなぁ。知識というのは、生まれつきの才能で決まるもんじゃないんだ。しっかり授業さえ聞いていれば、自然的に覚えれる」「なるほどなぁ・・・。話変わるが・・・・・・」と、進治郎が話を切り出して・・・・・・。「今度の休日さ、久しぶりに兄妹同士で遊ばねぇか?」と、そんなお誘いを受ける。「・・・・・・ほう。それはいい誘いだな」「どうだ?楽しみだろ」「あぁ。アリだな」実をいうと・・・。兄妹同士揃って遊ぶのは久しぶりだったりする。最後に遊んだのは・・・・・・。6年前とかだろうか。「進治郎は受験勉強しているのか?」「あぁ。それがどうした?」「気分転換に、行くのも悪くないか・・・」「そうだな。行こうぜ」そのお誘いに対して、俺は・・・。「あぁ」と、そう返事するのであった。

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