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俺の妹は・・・・・・「お兄ちゃんダイスケ!!」ぞっこんである。名前は、無叶むと 優夢ゆめという。その兄である僕の名前は無叶むと 大和やまとである。実は、優夢は義妹である。まだ優夢が小さい頃、養子としてこの家の家族となった。優夢は2個下の妹だ。少し、迎え入れたときの話をしよう。

まだ俺が3歳の時に、優夢はやってきた。「大ちゃん。今日から家族になる優夢ちゃんよ。仲良くしなさいね」母親が迎え入れたその子は、とても可愛らしい子であった。当時物心がつき始めたときの俺は、すぐに妹になるのだとわかった。そうなった以上、よそよそしくしていたら兄として格好悪いと思った僕は「大和っていうよ!!よろちくね!!」と、日本語を間違えながらも、堂々とした。優夢は、実は運動があまりできない。それは、持病のせいで。少し酷めの喘息だ。軽く走ることはできるが、20M軽く走っただけでも、咳き込んでしまう。そんな妹は、保育園でも、いつも室内で一人で遊んでいた。現在、俺は運動がとてもできる中学生として、人気を集めている。俺も元は運動はできなかった。だが、運動がしたくてもできない妹を背負って努力した俺は、どのスポーツでもできるようになった。俺の義兄妹は、飛び抜けた特徴を持っているため、日本中で有名だ。俺は運動ができる。妹は容姿端麗、頭脳明晰のフルスペックに近い人だ。時たまテレビに出ることもあるが・・・「仲がいい兄妹なんですね」といつも言われる。その原因として・・・「☺️」優夢が抱きついてくるからだ。まぁ、自分で言うのもなんだが、好かれるのには無理はないと思う。自由ではない妹のために、俺はいままでずっと寄り添い、世話をしてきた。何度も救っているから、好かれてもおかしくはないだろう。

そんなことがあり、今に至る。今日は、優夢の中学の入学式だ。「俺の妹も、大和の妹も、もう中学生かぁ」そんなことを言ってきたこいつは、陽村ひむら 進治郎しんじろうこいつも、2個下の妹がいる。その妹の名前は陽村ひむら 真愛まなという。こいつらはシスコンであり、ブラコンだ。つまり、言えば相思相愛のようなものにあたる。そんな漫画のような人間が現実世界にいるはずがない。だと・・・・・・?残念、いるのである。実を言うと、陽村兄妹は、僕たちの幼馴染である。家が隣で、親同士が中学の同級生だったとか。偶然が重なっているのである。そして廊下を彷徨さまよっていると・・・・・・「お兄ちゃん!!」と、甲高い声が響き渡る。「2年間寂しかった・・・・・・」「家ではいつも隣にいたがな」「お隣奪っちゃった」誤解を生むような言い方はやめてくれ。と心の中で言うのだった。「今日私の入学式だよ!!」「そうだな」「ちゃんと見ておいてね!!」と、そんなことを言って、いつものように俺に抱きついてくるのだった。

入学式も終わり、新学期を迎えた。俺は3組で、優夢は4組だ。この学校は生徒数が多い。全校で、ざっと3000人ほどいるだろう。そのため、この3年生棟までくるのには相当歩く必要があるが・・・・・・。授業が終わる度に、「会いに来たよ!!」と言って3年生棟まで来る。優夢は、言ってしまえば美少女だ。こんなブラコン丸出しでも、週に1回は他の男子に告白を迫られる。そして、こんな俺にべったりなので周りの僕に対しての男子からの評価は最低だった。「羨ましい」「なんであんなのが・・・・・」「ナイフを使ったら○せるかな」いや最後。とてつもなく怖いのである。とまぁ、そのような嫉妬の視線が集まる。「どうしたらブラコンじゃなくなるのかなぁ・・・・・・」「私はずっといつでもお兄ちゃんの事が大好きだよ」「これなんだよなぁ・・・・・・」兄妹ということを知らない人に関しては「あいつ付き合ってんの?」とか言われる。いくら生徒が多いとはいえ、優夢のような美少女は滅多にいない。それに加え、性格も全然悪くない。そんな子を選ぶのは至極当然の事だ。さて、どうしたらブラコンを卒業してくれるのだろうか。と僕は今日も頭を抱えるのであった。

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