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人喰い森 2

ちょっと短め




森が人を食べるとかそんな馬鹿なって感じだけれど、ダミーツリーみたいな食人植物もいるのでなんとも言い辛い。

前回の人生でも、森に行った部下が帰ってこないとかで同行させられたら、森の木なんか枯れてるか伐採されきってしまっていて、そこにあった木に見えるもの全部植物系の魔物…みたいな悪夢にも遭遇したことがある。周囲に油撒いて全部燃やしていた。

周辺に住んでいる方々もいたが、避難させた上で全部燃やしたせいで結構な惨状だった。ちなみに家とかも全部燃やした割にあんまり補償出なかったので暴動が起きたはずだ。



「どうしたんだい、メグ?」


「いえ、嫌なことを思い出してしまっただけです」



苦笑してそう答えると、不思議そうな顔をした。

まぁ、ジェリーに国に命令されてやっていたお仕事でのことを全部伝えるのもなんというか……。余計に彼らのこと嫌いになりそう。

なったところで困りはしないけど。



「一見すると普通の森ですが」


「まぁ、襲ってくるまでわかんねぇようなヤベェのもいるからな」



何か考え込むように、先を見るアロイスさんにドライさんは答えた。



「動物がまだ普通に生息している以上、最悪のことは起きていない…かな」


「最悪とは何だ」


「そんなもの、踏み入れたらこの森全体がダミーツリーとかそういうオチに決まっているじゃないか」



ダミーツリーは確かに人を食べるけど、人だけ食べてるわけじゃない。数が増えれば動物は居なくなるし、なんなら共食いもするらしい。

本当に普通の木とあんまり見分けつかないのが怖い。



「もっとヤベェのが奥にいなけりゃいいんだけどな」



エイリーク義兄様がそんなことを呟いた。

やめてよ、そういうこと言うの!



とりあえず結構な強度の障壁を展開しておいた。

今の聖女活動はあくまでグリズリー家に迷惑をかけないためにやってるだけなので命までかけられない。

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