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7話

六日前から私とローランはトーナメントに向け、放課後二人で学園の敷地で実戦をしています。当然、鎧を付けながらです。


ハルも誘ったんだけど『特訓をするから無理』と断られてしまいました。


『えっい!』


私が槍を振り下ろして攻撃を仕掛けると、ローランに大剣で防がれた。


『甘い!』


ローランは力押しで槍を振り払い、バランスがくずれた所を狙ってきた。


『これで終わりだ!』


私は辛うじて後ろに下がり、攻撃をかわす事が出来た。


相手はこれで決まったと思って大剣を大きく振ったから隙が出来る。


一瞬のチャンスを逃さなかった私は槍で胸当ての部分を狙った。


『くっ・・・負けだ』


『ふー、これで2勝2敗ね』


そう、私達は試合に慣れるためにちゃんとしたルールの元で実戦をして、お互いに力を付けていました。


試合のルールはとても簡単でシンプルだから覚えやすいです。


簡単に説明をすると、

相手が着ている鎧に二回攻撃を先に当てた方が勝ちというルールなんです。


ね?シンプルでいいでしょう?


『レイナ、今日はこの辺で辞めとくか?』


『そうだね、無理しすぎると明日に響くからねー』



ローランと話し合い、この辺で切り上げる為に鎧をはずして学園に返そうとした時、後ろから誰かに声を掛けられました。


『君達はなかなか強そうだね、トーナメント楽しみにしているよ』


振り向いて見ると、アリスちゃんでした。


彼女は隣のクラスの子でとても凛々しい感じの女の子です。


長くて美しい黒髪が風に揺られてなびくと、絵画に描かれる女性みたいで絵になります。


私がアリスちゃんに声を掛けようとしたら、

直ぐに後ろを振り向かれて帰ってしまいました。


少しだけ話をしてみたかったな・・・。

初めて声を掛けられたので仲良くなれると思いましたが残念です。


アリスちゃんが敷地から出た様子をローランはじっと見つめていて、私に話をしました。


『なんか、上から目線だな・・・』


『そう? 凛としていてちょっとかっこいいかも?』


多分、相当自身があるんだろうね。

けど私だってカッコいい騎士になる為に、

トーナメントで優勝したいから負けるわけにはいかないよ!


闘争心が燃えていると、ローランが何かを思い出してバックから何か探っていました。


『あっ、そうだ!トーナメント表、今日貰ったんだった。確認をしてみるか』


ローランがアリスちゃんとどのあたりで戦う事になるかを確認していると、

丁度真逆の場所に名前が書いてあるから決勝戦まで当たらないみたいです。


それを見たローランは不気味に笑っていました。


『クククッ・・・決勝戦で倒してやるぜ・・・』


こんな表情のローランを始めて見た!!


珍しいから様子を見ていると、ローランが私の方を見て指を刺しました。



『その前に、レイナ!お前とは準決勝で戦うから覚悟しとけ!』


『うん!私だって負けないよ!覚悟してよね!』


私達は友達でもあり、ライバルでもあります。


明日のトーナメントが本当に楽しみです。

今日は明日に備えて早く寝ることにした。

明日の投稿はお休みになります。

投稿日次第お知らせをします。

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