4話
騎士学園に入学して2日目です。
今日の授業は隣のクラスと合同し、自主練習をしています。戦ってる人もいるけど、初めは基礎が大切なので私は素振りをしています。
『レイナ!姿勢が悪いぞ!』
『えっ?』
アデアン先生に『槍術に問題ないが、姿勢が悪いから軸がぶれてしまっている』と言われたので姿勢を直してみると、槍の攻撃がしやすくて速さも上がりました。
『この調子で頑張れよ』
『はいっ!』
素振りをした後は基礎体力を付けるため、学園内をランニングしました。めっちゃ疲れました。
○
『はー今日は疲れたなー・・・帰ったらシャワー浴びよー』
帰ろうとすると教室に残っていたカナタちゃんが慌てていて、ターニャちゃんが心配をしてます。バックの中を漁り、何かを探している様子でした。ほっとく事が出来なかったので姉妹に声を掛けました。
『あのーカナタちゃん、ターニャちゃん。どうしたの?』
私の声に気がついて振り向くと、ターニャちゃんが涙目になっていました。
『うぅ・・・財布を落としちゃったかも・・・』
『昼に街に出たから・・・その時に落としちゃったかもしれないの・・・』
ターニャちゃんは今にも泣きそうになり、お姉ちゃんが慰めていました。財布を探してくると言っていたから私も手伝いたいと言うと、姉妹は少しだけ驚いている表情をしていた。
『いいの?でも・・・』
『迷惑にならない?』
姉妹が遠慮して断りましたが、『困った時はお互い様!』というとお礼を言われました。
『じゃあ、お言葉に甘えようかしら』
『お願いします!』
こうして、クラスメイトの財布を探す事にしました。
5話目は月曜日に投稿します!