1話
皆様、こんばんわ。いつか×ゆめです!!
自分が2年前に書いた小説『私、立派な女騎士になって見せるんだからね!』をリメイクした物語になります。
よろしくお願いしますー。
『レイナー、今日から騎士学園に行くんでしょう。早く起きなさいー』
『うーん・・・今起きるね』
ママに体を揺らされて目を覚まし、
ネグリジェを脱いで騎士学園の制服に着替えました。
『うん!やっぱりこの制服は可愛いね!』
鏡の前に立って制服を見直しました。
制服の特徴は上着が真っ白で金色のボタンが付いていたり、
肩の部分には金色の肩章が付いています。
スカートの色も白ですが、黒いチェック柄のアクセントが効いていて可愛いです。
朝食はサンドイッチ食べて家を出ました。
『ママー!行ってくるね!』
『気をつけてね。行ってらっしゃい、レイナ』
『うん!』
私はこの日をどれだけ待ち望んでいたか、もうわくわくが止まりません!
え、何で入学をするのかって?
それは当然、女騎士がカッコいいから!これしかないですよ!
私は期待を膨らませて騎士学園に向かっていました。
『フフフー、楽しみだよー』
この道を左に曲がれば騎士学園が観えてきますね、
私は早く辿り着きたくて駆け走りました。
建物が並んでいる道を左に行った時でした。
目の前に人が歩いていて、私は走っている勢いでぶつかって転びました。
『きゃっ!』
顔を見上げてると綺麗な青い髪をしていて、青い鎧を纏っている男性でした。
騎士さん・・・かな? かっ・・・かっこいい・・・鎧と槍が。
私もこんな騎士になりたいなーと思っていると、声を掛けられました。
『君?大丈夫かい?』
我に返ると、私は急いで謝りました。
『あっ、ご、ごめんなさい!怪我はありませんので大丈夫です!』
『なら良かった』
騎士さんが安心した途端、私の制服をまじまじと見ていました。
何ですか? 変態ですか?
『その制服は・・・アスタリスク騎士学園のか』
『え?は、はい』
私が今から向かう騎士学園の名称を口に出していたので驚きました。
やっぱりこの町では有名なのかな?
なにしろ、このウィリックの町で学園が設立したのが初めてだからね。
私が答えると、騎士さんが口元を緩めて言った。
『また会うと思うからよろしく。じゃあ、またな』
そう言って喫茶店に向かって入っていきました。
「また会おうと思うから」ってどういう意味なのかな?
んー、まぁ、いいか! 気にするのを辞めて騎士学園に向かいました。
『こ、ここがアスタリスク騎士学園・・・凄い立派な建物!!』
建物の形は城みたいに作られており、看板には槍と剣、盾の模様が描かれていていかにも騎士学園という感じがします。
これは期待が出来そうです!
敷地も広く、何十人もの人が敷地で剣術や槍術が出来るほどの広いです。
きっとここで練習をしたり特訓するんだよね?うわー早く練習したいなー!
周りを見渡していると、一人の男の子に声を掛けられました。
『その制服は・・・お前もここに入学するのか』
『えっ?うん、そうだよ』
声を掛けて来た男の子を見ると、私と同い年くらいで騎士学園の制服を着ていました。
髪は黄色でチャラそうですが、悪い人ではなさそうかな?
『じゃあ、ライバルになるな。
俺の名前はローラン、一緒に騎士を目指して頑張ろうな』
握手を求めれましたので手を伸ばし、自己紹介をしました。
『私はレイナ!よろしくね、ローランさん』
『さんはいらない。ローランでいいぞ』
『うん!ローラン!』
入学して早々友達?が出来ました。
○
私とローランは一緒に学園の教室に入り、空いている席に座りました。
教室の中はとてもシンプルな作りですね、少しだけ驚きました。
テーブルは五人ほど座れる広い席が前後に並び、
その向かえに大きな掲示板が一つあるだけでした。
荷物を置いたりする場所はありますが・・・私とローランはお互いに目を合わせて言いました。
『シンプルだな』
『うん。シンプル』
私達は前にあるテーブルの窓際の所に座って話し込んでいると、
次々と制服を着ている人が教室に入って来ました。
丁度10人いますね、見た感じでは年齢がばらばらかな?
13歳から19歳あたりまでの年齢層だと思います。
ふふっ、みんなと仲良く出来たらいいなー。
2話は明日投稿しますので、よろしくお願いしますー♬