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少女、日常☆劇☆  作者: 酒仙寺
17/17

鉛筆削り



ーーーーー授業中ーーーーーー


都子「ふっふっふーふふ……♫」

エラ「……」ジー

都子「ヤベッ……削りすぎた……」

エラ「……」ジー


都子「……」ツー(汗が滴る)

エラ「……」ジー

都子「完成……うん、なかなか」

エラ「あの?何作ってるの?」


都子「ウボァ……コホンッ、これ?」

エラ「うん。なんか最近ずっと鉛筆削ってるから、病んでるのかなって」

都子「エラ、君しれっと罵倒するのね……まぁ、これは一種の遊び。なんかやらなかった?小学生の時とかに鉛筆削ってなんか作るの」



エラ「あぁ……そういえば、やったことあるような……楽しいの?」

都子「楽しいかって言われたら……わかんない。けど時間を忘れられるから丁度いい」

エラ「ふーん?……にしても下手だねみやこ?」

都子「うっ……分かってたけど。そんなズバズバ言わないで……」


エラ「……」ジー

三波「おーい、都子?次、国語だから隠してやっとけよぉ?」

都子「うわっ、マジか……あの先生苦手なんだよなぁ……何考えてるか全くわかんない……」

三波「そりゃ、あんたもだろ」


「「ははは」」

後で、潰す


都子「って、エラ?どうしたの?そんなカッター見て」

エラ「えっ!いや、なんか、私もやって見たいな、って……その貸して欲しいです……」(か細い声)

都子「んぁー?全然いいよ?カッターの一本二本。はい、どうぞ」

(可愛いウサギが付けられたカッター)


三波「はぁ!?あんた、何本持ってんのよ?そんな柄見た事ないわよ?」

都子「最低でも三本は持ち歩いてるね……カッターは男のロマンだもんね……」

三波「あんたの感性が小学生で止まってる事はわかったわ」


エラ「……よしっ!」バリっ!


ーーーーーーーーーーーーーー

休み時間


エラ「……」バリバリ!

ーーーーーーーーーーーーーー

昼休み


都子「……〜でさ」

三波「ははっ、やっぱあんたバカね」


エラ「……」バリバリ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

放課後


都子「……」ジー

三波「珍しいね?……エラが放課後のこんな時間まで残ってるの?」(ボソッ……)

都子「お前は早く部活行ってこい」


エラ「……」バリバリ!

ーーーーーーーーーーーーーーーー

父「……エラ、ちょっとは手を休めてはどうだ?」


エラ「んー……後ちょっとでできるの〜……」

父「そうか……」


ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー


次の日


エラ「みやこ!完成した!!」

都子「お?昨日ずっと作ってた奴?どれどれ)


(鉛筆の芯の部分の中に鳥籠と鳥が入った鉛筆)


みやこ「……」(絶句)

エラ「がんばったの!ぜひ、もらって頂戴!」

みやこ「ん?……ぅぇ?え?ほ、本当にこれいいの?もったいなくない?」


エラ「え?いいに決まってるじゃない!!これはみやこのために作ったのだもの!!」


Miyako「…………」()()()(()

エラ「ん?」

三波「こいつ息してないわ!!早く保健室へぇぇぇぇえええ!!!!」




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