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少女、日常☆劇☆  作者: 酒仙寺
14/17

折り紙

都子「んぁー……授業だるい……あと三教科もあるし……」


三波「」

結衣「」


都子「?……ねぇ、二人とも何してるの?」


三波「」

結衣「」


都子「……」スッ……(定規を取り出す)


グイッ(三波の太ももにしならせた定規をしならせながら)


パァッッッン!?!


三波「いったい!?!何よ急に!」

都子「だって二人して無視するんだもん……」

三波「呼び方ってもんがあるでしょ!?」


都子「んで、何してんの?折り紙なんか折って?」

結衣「これ?先輩方に贈るように鶴を折っているのよ」

三波「一人五十羽っておかしいよねぇー?まぁ、しょうがないんだろうけど」


都子「ふーん……余ってある?」

結衣「私が管理してるから何枚かあるけど……何か折るの?」

都子「うん、暇つぶしに……」

結衣「別にいいわよ。はい」


都子「ありがと……」



ーーーーーーー放課後


三波「ふぃーーーーー……やーっと終わった……」

結衣「お疲れ様。これで全部完成ね」


三波「いやぁ、手伝ってもらって悪いわね」

結衣「いいのよ。あなたが不器用なことぐらい分かってるもの」


結衣「そういえば、都子が先に帰ってるとか言ってたわよ」

三波「マジか。集中しすぎて聞いてなかったのかな。一緒に買い物でもとか思ってたけどしょうがねぇか。あっ、そうだ都子で思い出した!都子の奴さぁ〜結衣が渡した折り紙あんじゃん?」


結衣「あー、そういえばあげたわね……」

三波「あれさ、授業中もずッッッッッッッッ……と!!なんか作ってんの!んで何してんの?って聞いても、「三波に関係ない……」ってすっごい無愛想な訳よ!!」


結衣「んーどうしたんだろうね?なんかあるんじゃない?」

三波「あれは、絶対に男へのプレゼントね……(うんうん)。くぅー!!ずるいわ!!私なんて都子からプレゼントなんて滅多にないのに……!!」

結衣「はははっ、どうだろうね?」



先生「おい、そろそろ下校時間だ!……ってお前らか。終わったら戸締りよろしくな」

「「はーい」」


結衣「じゃぁ帰ろっか」

三波「それもそうだね。あっあと!今日の朝に都子がねーーーーー」


ーーーー学校玄関


結衣「へぇー」

三波「んで、可愛くてーー」ガチャ(靴箱を開ける音)


(一通の手紙が開けると同時に足元に落ちる)

三波「んあ?なにこれ?手紙ぃ?」

結衣「あら、わたしの所にもあるわね?二人同時にラブレターかしら?」


三波「はははっ、そんなわけないでしょぉ?どうせ悪戯でしょ」ペラッ


(裏表紙に『都子より』という文字)


結衣「都子からね。もしかして折り紙で手紙でも作ってくれたのかしら?って三波?大丈夫?」


三波「……いやっ、なんでもない……帰ろっか!」

結衣「三波……うん、帰ろっか」


ーーーー次の日


都子「二人とも?」

結衣「んー?」


都子「昨日の……その……どうだった?」

結衣「……ふふっ、ありがとね。大事に取っておくからね?」

都子「そこまでは……まぁいいか。三波は?」

三波「……」



都子「三波?……っ!ど、どうしたの?なんで泣いてるの?……」

三波「な“ん”でも“な”い“!!!!」

都子「いや、そんな顔びしょびしょされて言われても説得力が……」



結衣「はぁ……まだ泣いてる。都子?三波あんたここに来るまでこんな調子だったんだよ?」

都子「マジか……」


都子「うっぉ……」

三波「ぜっだい“に離さ”な“い”わ“ “ ”!!!」(抱きつく)


都子「うーん……まぁ、よしよし……」(撫で撫で)


ーーーーーー

アリス「わたしも欲しかった……!」







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