じょうば
都子『お父さん?何見てるの?』
『あぁ、これかい?これは競馬と言って馬さんに乗った人達が競い合うんだ』
都子『へぇー!……お父さん!この馬!馬!』
『あぁー?その馬さんが好きなのかい?お父さんもその馬がすきだなぁ!』
『お父さん、あまり都子に変な事教えないでくださいね?』
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都子「……はっ」
三波「おっ、やっと起きたか。もう昼休みなったよ」
都子「三波。結衣ちゃん。じょうばしよ」
三波「おっと、導入が急に雑になったな」
ーー少女昼飯中ーー
三波「なるほど、競馬の夢を見て、じょうばをしたくなったと……一体!全体!どういうことだってばよ!?」
都子「ルール説明をします」
三波「無視!!!?」
都子「定規バトル。通称『じょうば』。このゲームは自分の持つ定規を一つとペン一つを使い、相手を場外へ叩き落とすゲームです。色々な技があるけど、とりあえずみんな小さい時やったことあるでしょ」
三波「だな〜小学生以来で懐かしいなぁ」
都子「んじゃ、やろっか」
結衣「ふふっ、ふははっ!!」
三波「どうした結衣!?とうとう前頭葉をやられてしまったのか!?」
結衣「そんなわけないじゃない……これを見ても同じ事言えるかしら?」
三波「なっ!?その定規は!?……本当に前頭葉をやられたの?」
都子「まって三波。この定規。よくあるプラスチック製じゃない硬い鉄製……しかも結構重い……」
結衣「ふっふっ……さぁ、勝負よ!」
Ready? fight!!
都子「まずは私から……とりあえず結衣に……って全然弾けない」
三波「くっ!ならまだ少し大きい私が……!って全然進まない!!ナニコレ!?摩擦係数がおかしいんじゃない!?」
結衣「じゃぁ、私のターンね?都子、喰らいなさい!」
三波「すっごぉ!でもそれ耐えるのね……」
都子「……」カチッ!
三波「!?何してるの都子!諦めっちゃったっていうの!?」
都子「三波……一ターンだけ私を守って」
三波「それっ、どういう……?」
都子「頼む……」
三波「分かったわよ!なんの策があるのか分かんないけど!!とりあえず守ってやるわよ!!」ガチッ!
結衣「……っ!まさかっ!……なら二人ごと下に叩き落としてあげるわ!!」ガチッ
三波「(耐えて……!)」
………
三波「……!た、耐えたわよ!」
都子「ナイス。さて……結衣ちゃん」
結衣「っ!」
都子「私のこの技、逃げれる物なら逃げてみて」クイッ
三波「(なにこれ?定規が裏返って……上に……)」
三波「のっかったぁ!!?」
結衣「やっぱりか……!」
都子「このゲームにはもう一つのルールとしてこうやって定規の上に定規が乗ってる場合、三ターン以内に抜け出さなかければ強制敗北となるの。場合によっちゃ、これを禁止する場合もあるけど。これあってこそのこのゲームだよね」
ガチッ!
三波「あの?」
都子「?」
三波「これ私のにも乗ってるんだけど……私も?」
都子「そうだよ?二人まとめてやれて一石二鳥」
三波「こいつあぁ!!?信じた私がバカだったよ!?」
ガチッ!
都子「いや実際プラスチックが勝つ方法なんてこれぐらいしかないよ例外を除いて」
三波「んあ、例外なんかあるの?」
都子「まぁ。単純にデカすぎるのとか跳ね馬じゃない限り」
カチッ!
三波「跳ね馬?」
都子「うん、少し削ると自分で跳ねれるのとかできるからね。大会とかじゃ使っちゃいけないだろうけど」
三波「大会とかあんのかよ!」
結衣「あの……」
みやこandみなみ「ん?」
結衣「抜け出しちゃった!」
都子「oh……」三波「oh……」
そのあと、普通にやられた
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都子『うん、これお父さんとお母さんみたい!!」』
『ん?どういうことだい?』
『だって、お母さんこんな黒いふくきながらお父さんの上に乗っかーーーーーーー』
その後の記憶は小さい記憶すぎて忘れた
自分は跳ね馬を使っていたんですが、三角形の定規を友達に持ってこられてから勝てなかった記憶しかない