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少女、日常☆劇☆  作者: 酒仙寺
12/17

10円サッカー


三波「都子〜、売店いこー!」

都子「えぇ〜……だるい。動けん」


三波「そんな事言わずにさ!奢るよ!」

都子「今、どんくらい持ってるの?」

三波「んっとねぇー……」パカッ

  「あっ」

チャリンチャリーン!


三波「うわっ!うわ!」

都子「そんな慌てないで……ほらっ、十円」

三波「ありがとう!」



三波「あの?……」

都子「……?なに」

三波「離してもらわないと困るんですが」

都子「そうだね……だけど、それはゲームに勝ってからね……!」


三波「うわっ、またなんか始まっちゃったよ」

都子「ルール説明。まずこの十円玉を三枚。三角形状に並べます。そしたら指で上から押してバラバラにする。一枚指で弾く十円を選び、他二枚の十円の間を通り抜けてゴールを目指す。ゴールは両小指で机の端に合わせてとする。おけー?」


三波「了解でやんす!」

結衣「早く売店にいきなよ……」


都子「ゴールを決めれば三波についていく。それではどうぞ」

三波「よっしゃぁ!いくぞぉ?ふんっ!」

都子「おっ、なかなか……でもこっからだよ……」


三波「よいしょっ!……ってうお!ギリギリ!ここ通れるの……?」

都子「一回ぐらいだったら一つだけずらしていいよ」

三波「おっ!まじ?じゃ、お言葉に甘えさせて……!」


三波「次は広めにとって……!?っ!!危なっ!ギリギリセーフ!!」

都子「おぉ、おしい」

三波「うーん、もしかしなくても負けて欲しい?」

結衣「ねぇ、時間大丈夫なの?……」


三波「さぁ、次の一球で全て決めるっ!」

都子「(ここまで想定内……そして対策済み)」


三波「っな!……そ、そんなのずるよ!?」

都子「そんなルールあったのかな?」




三波「っ!……動かしたら入るわけないじゃない!!」

都子「ふふっ」

結衣「わっるい笑顔してるわね……」


三波「(いえっ!落ち着くのよ私……素数を数えて、一、二、三、四、五……)」

三波「よしっ!」

結衣「いえ、なんもよくないわよ」

三波「(狙うは、真ん中に来た瞬間……いま!!)」


都子「(来たか……さて、どうなる?)」

三波「(角度よし!威力よし!コースよし!)」

結衣「(私の机でやる意味あったのかな……)」


三波「いけぇ!!」



都子「……」

三波「……」

結衣「……(終わったわね)」


都子「はいちゃったか……私の負けだよ……」

結衣「二人とも」

三波「かったよ!都子に勝ったよ!!結衣ちゃん!」

結衣「でもね三波?覚悟して聞いて?」

三波「?なに?」



結衣「昼休み、終わっちゃったわよ」

キンコンカンコーン!!!!!!



都子「(計画通り……)」(無表情)(無感量)(無味無臭)


その後


都子「ほらっ、悪かったから。私のあげるから……」

三波「ありがと……あっ、タコさんウィンナー頂戴」

都子「それは嫌だ」

三波「(´・ω・`)」

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