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第八巻 〜修行の日々の始まり(前編)〜

序章

いよいよ

最後の戦いの幕が開く

僕はこの長い戦いを

『リセットファイト』

と呼ぶことにする

思えばあの戦いは

それまでの戦いを無にするものだったのかもしれない


第1章〜草羅の話〜

荒口の話が一段落した後

草羅が僕らに説明し始めた

「アイツの目的はさっき荒口が言ったとおり『時間の支配』だ。あいつはこの力で時間を意のままに移動して世界を混乱の渦へと陥れようとしてるんだ。そしてその方法は俺のいた空間が使っていた装置をそのままここに再現するというものだ。あいつはものすごく頭がいい。再現なんてことは朝飯前だろう。でもその装置を動かすには膨大なパワーと、それを集める時間がいる、どうしてもな。そのパワーはスコルとグランツさんの力を足しても遠く及ばないはずだ。そこでシャイターンを集めた」

草羅の顔がキリッとなった

そして少し声の音量を上げて言った

「やつはシャイターンの力まで自分の中に取り込む気だ。無論、シャイターンなんかよりもスコルの方が力が上だ。そんなことしたらシャイターンもまた、死に絶えるだろう。さっき荒口は『最も大切な位置にくるからシャイターンは自分の力でなく、別の空間から集めた』と、言ったがそれは間違いだ。ヤツはシャイターンを吸収するために別の空間から集めた。自分で操っているものを吸収しても、もともとあった力を自分に戻すだけだからな」

僕らはなんにも言葉を発さなかった

こんなにも突然、こんなにも大きいスケールの事を言われても実感がわかない

というか、

これで完璧に理解しろなんて不可能だ!!

そのなかでも一番ショックを受けていたのは荒口だ

もしも何にも知らないまま

スコルに仕えていたら死ぬことになっていたなんて

ショックを受けないわけが無い

だがショックを受けている暇など僕らには無かった

また黒い穴が現れたのだ


第2章〜長き戦いの元〜

ジジジジ・・・

音を立てながら正面に現れた黒い穴には6人の人がいた

また戦闘か・・・

僕はため息をついた

その6人が同時に黒い穴から足を出した

と、その瞬間

一気に空気が重くなった!!

まるで周りの重力がのしかかってきてるようだ!!

僕らは荒口以外、床に寝そべる形になった

あまりの重みで立っていられないのだ!!

喋ることもままならない

そんなか、草羅が声を絞り出した

「なんて・・・威圧感・・・、オーラ・・・なんだ・・・」

僕は必死に顔を出てきた6人に向けた

なんとその6人は全員赤いマントを羽織っている

全員シャイターンなのか!!

荒口が顔を引きつらせながら言った

「ようよう・・・みんなおそろいで・・・パーティーですか?コノヤロー」

するとその中の一人が

「ふざけたこといってんじゃねぇぞ!!」

と、怒声を放った

だがもう一人が

「よせディオル、見苦しい」

と言った

こいつには見覚えがある

最初に荒口と戦っていたやつだ

ということは・・・II(セコーンド)か!?

僕はまたザット6人を見た

するとそこにはIIセコーンドよりも見覚えのあるヤツがいた

というか

もともと仲間だった・・・

久杉だ!!

「久杉!!」

僕は大声で叫んだ

皆も久杉の姿を目で捉えて

「久杉!!」

と、叫んだ

久杉は冷たい表情で僕らをひたと見据えた

とても冷たく、軽蔑するような目だ

僕はなおも叫び続けた

だかそれに久杉が答えることは無かった

そしてIIセコーンドと思われる男が言った

「さぁ・・・そろそろ本題に入ろうか」

本題・・・いったいなんなんだ?

「カオス、戻ってくるんだ」

「やっぱりそうか」

荒口が言った

「分かっているならナゼ来ないんだ」

II(セコーンド)と思われる男が言った

「そんなの決まっているだろ。スコルに仕えたくなくなった、ただそれだけの話だ」

荒口が答える

これには流石にIIセコーンドと思われる男もキレると思ったが意外にも冷静で

「ほぉ・・・それはなぜだ?かなり前からスコル様に仕えていたプレシャイターンのお前が」

と、いった

「やり方が気に食わないだけだ、自分の欲のために中学校を襲って尚且つ、俺の友達を必要に付き回し、殺そうとするなんて・・・。お前こそなんでアイツなんかに仕えるんだ!!」

荒口が少し強い口調で言った

すると今まで冷静だった男が敵意むき出しにして怒声を放った

その間はさらに威圧感が強くなって、体がつぶれるくらいな感じで声を聞くのも一杯一杯だった

「アイツなんかだと!!あの方は偉大なお方だ!!あの方が時間を統べることで世界は平和になっていくんだ!!」

それにも負けずに荒口はさらに言った

「なんだそりゃぁ!!アイツが世界に平和をもたらすわけ無いだろう!!現にアイツは俺たちの力をも吸収するつもりなんだぞ!!そんな事俺らには告げずになぁ!!そんなヤツが平和をもたらすと思うかぁ!!」

男は少し驚いた様子だったがすぐに

「そんな事あるわけない!!お前が何を吹き込まれたかは知らんが俺はスコル様に仕える。ここにいるお前以外のシャイターンはみな同じ気持ちだ!!」

と、言った

周りの奴らもうなずいた

「だが・・・」

荒口が何か言おうとしたが男にさえぎられた

「うるさい。お前には何を言っても無駄なようだ。力ずくで・・・連れて行く」


第3章〜逃走〜

「ざんねんだ」

荒口が答えた

その後すぐII(セコーンド)の男の後ろにいたシャイターンも構えた

そして男がこういう

「俺ら全員を敵に回して・・・勝てると思うのか?」

荒口は

「チッ」

と舌打ちした

荒口が舌打ちしたのと同時にシャイターンたちが突っ込んできた

荒口はポケットから煙幕の玉を取り出した。

すると荒口の目が変わった

薄い緑色をおび何もかもを見透かすような透き通った目になった

間違いない、『透視』の能力を使っている

そして煙幕の玉を投げつけた!!

シャイターン達が咳き込む音がする

ここでようやく僕らは威圧感から解放された

そして荒口が僕らの元に歩み寄ってきてこういった

「さぁ・・・逃げるぞ。俺の力も弱まってきてる。おそらくスコルが邪魔してるんだろう。だがまだもう少しなら力がある。煙幕は一番長くもつ角度、一番濃くなる強さ、一番空気の流れが分からない粒子の大きさで出来ている。だから空間の穴を開けても飛ばない。校内のどこかまでならまだ移動できる。さぁ行くぞ」

そういって荒口が空間に穴を開けた

そして皆で一気に穴へと流れ込んだ




第八巻〜戦いの始まり〜(前編)  END


更新が遅れてしまってすみません。

さて、このネバービリーブもやっと終わりが見えてきました。それより、久杉が久々に出てきましたねぇ。斉木はどうなったのだか…。

そんなことで、次回もご期待ください!

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