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第六巻 〜目的〜

〜序章〜

頭が・・・こんがらがってくる

というか・・・訳が分からない・・・

なんで・・・

なんでシャイターンが?

何でシャイターン同士が戦ってるんだ?

意味が・・・分からない・・・



第1章〜同士討ち〜

僕らが考えに耽っている中

突然アノ黒い穴が現れた!!

「ジジジジ」という耳障りな音が辺りに響き渡る

そして穴が完全に開いた!!

と、同時にすさまじい勢いで黒い?物体(速すぎて色も分からない)が飛び出してきた

スピードが速すぎて目でも追いきれなかった

だが前に戦ったオウディウスのスピードの比じゃないことは確かだ!!

そしてそのすさまじい勢いで出てきたものが

後ろのコンクリートの壁に派手な音を立ててぶつかった!!

コンクリートの壁が砕けて砂煙(いや、コンクリ煙か?)がたった

数秒、数分・・・時間が止まったような気がした

そして徐々に煙が晴れてきて、黒い穴から出てきたものの正体がハッキリしてきた

出てきたものは赤いマントを羽織っていて、毒々しいまでの紫の肌に髪の毛は燃えるような赤い色をしている

絵に描いたモンスターのような色合いだが、赤いマントを羽織っていることからおそらく・・・シャイターンだ!!

だがそのシャイターンは僕らには目もくれず一心に壁に手を当てている

さらに煙が晴れてきた

と、僕らは信じがたい光景を目にした

なんとシャイターンは壁に手を当てていたのではなく、人の首を手で抑えつけていたのだ!!

そして煙が完全になくなるとその押さえつけられている人物もハッキリ見えてきた。

髪は黒と落ち着いていて格好も僕らと同じくらい、服装もそんな目立つ服は着ていない。顔に仮面をしているものの

全体としては僕らとさほど外見に違いは無い

しかし、その人物はあるものを身につけていた

シャイターン独特のあの赤いマントだ!!

おそらくこの人物もシャイターンなのだろう

しかし、なぜシャイターン同士が戦っているんだ?

見るからして冗談やスキンシップではないことは確かだ

少なくとも紫肌のシャイターンは本気でもう一方のシャイターンを殺めようとしている

紫肌のシャイターンはさらに手を押し当てる

手を押し当てられているほうのシャイターンはバタバタともがいている

足や手をばたつかせ、手を振り払おうとやっきになっている

見ているこっちが苦しくなってくるほどに紫肌のシャイターンが手を強くを押し当てた

黒髪のシャイターンが本当に苦しそうにもがく

と、その時

黒髪のシャイターンが、持っていたコンクリートの破片を紫肌のシャイターンに投げつけた!!

そんなことしても、ただのコンクリートの破片なんだから状況は変わらないだろうと僕は思った

しかし!!

以外にも紫肌のシャイターンはダメージを食らったらしく手を緩めた

その隙を見逃さず、黒髪のシャイターンが手をどけて紫肌のシャイターンに頭突きした!!

すると紫肌のシャイターンはうっとうめいて床に膝を付いた

そしてさらに黒髪のシャイターンがかかと落しを食らわせようとする

しかし紫肌のシャイターンはちっと舌打ちして一瞬で空間の穴を開けその中へと飛び込んでいった



第2章〜敵の三番手〜

黒髪のシャイターンのかかと落しは外れたものの

床を粉々に砕いてしまった

僕らはさっと身構えた

(さっきの敵がいなくなった今、おそらくこのシャイターンは僕らに敵の目を向けるだろう)

あんなかかと落しをくらっては生き延びられる訳が無い

かかと落しで死ぬなんてまっぴらゴメンだ!!

黒髪のシャイターンは床に食い込んだ足を引き抜き、周りを見渡した

そして僕らと目が合った

あぁ・・・気づかれてしまった・・・また戦いに・・・また皆が傷つくことに・・・。

と、僕は思った

しかし黒髪のシャイターンは目が合っても数秒は何もせず、ただただじっとしていた

そして数秒がたった後、思いもよらぬ言葉を口にした

「津式?加賀?草羅に名屋?」

名前を呼ばれた僕らは目を丸くして動きを止めた

名屋が

「おまえ・・・だれだ?」

と言った

すると黒髪のシャイターンが

「おい・・・俺だよ・・・、カオ・・・いや、荒口・・・荒口佑介だ・・・」

荒口佑介・・・どこかで聞いたことのある名だ・・・確か学校で・・・

と、僕は彼の存在を思い出しはっとなった

「荒口・・・荒口佑介か!!2年4組の!!」

僕は言った

「その通りだよ!!」

荒口はなんだか楽しそうだ

「荒口!!」

そう言って

加賀、草羅、名屋が荒口のほうへと歩み寄っていき4人で抱き合った

(今気づいたのだがこの5人の中でサッカー部でないのは僕だけだ。加賀、草羅、名屋、荒口は同じ部活なので会えてとても嬉しいのだろう)

思い思いに4人が抱き合ったり握手したり雑談しているとき

僕は一人ぼっちだったので少し寂しかったが我慢した。

4人の喜びに水をさす気はさらさら無いし、そんなのかわいそすぎる。

4人の雑談やらなんやらが一段落したのを見計らい

僕はおずおずと切り出した

「本題に入るけど・・・なぁ荒口・・・何でお前はシャイターンの象徴であるその赤いマントを身につけているんだ?」

僕の質問に荒口は

「そんなの・・・シャイターンだからに決まってるだろ」

と、それが当たり前かのように言った

すると名屋が

「シャ・・・シャイターンって・・・お前・・・そりゃぁ一体・・・」

と、口をあんぐりとあけていった

「一体ってそりゃぁ・・・」

荒口が言いかけたその時!!

後ろで「バリーン」とガラスの割れる音がした

振り返ってみると

血に飢えた獣がなんと7体も血走った目でこちらを見据えていた

僕らはスッと武器を構えた

「ありゃぁ・・・オウディウスか?それともスローターか?」

と、草羅がつぶやいた

すると獣が不気味に笑い言葉を口にした

「あれかぁ?ファンデ様が言ってた『獲物』ってのは」

すると別の獣が

「あぁ・・・間違いないのぉ。アイツには見覚えがあるぞよ。あの草羅ってヤツはよぉ」

と、その獣は調子はずれな特徴な口調で言った

(あいつらは草羅を知っているのか?)

僕は疑問に思い草羅に聞いてみた

すると草羅から思いもよらない答えが返ってきた

「アイツは・・・前に俺が倒した、睡眠ガスの力を持ったオウディウスだ」

そんなバカな!!

と、僕らは仰天した

「そんなの嘘だろ?」

と、名屋が草羅に言った

しかし草羅は

「いいや!!間違いない!!あの独特の喋り方は・・・」

そんな・・・

僕らは呆然と立ち尽くした

すると加賀が

「まさかそんなことって・・・第一、オウディウスって知能の関係で言葉喋れないんじゃなかったっけ?」

と、言った

しかし荒口は「いいや・・・」と否定した

「あれは間違いなくオウディウスだ。おそらく・・・スコルが蘇らせたんだろう」



第3章〜複数の敵〜

「蘇らせた・・・だと?」

名屋が信じられないといった様子で言った

「そんな・・・蘇らせるなんて・・・もう神の領域だろ」

加賀も言った

すると荒口は

「あぁ・・・神だ・・・アイツは・・・神になったんだ」

と、言った

(どうやら元シャイターンだったらしい荒口も、スコルがこんな力を取得していたことは知らなかったらしい)

と、そんな時、オウディウスの一体が

「なにぐだぐだ言ってんだ!!お前らから来ないんだったらこっちから行くぞ!!」

と、怒声を放った

「どうやら俺の状況とその他諸々を話すのは少し後になるみたいだな」

荒口が言った。そしてさらに

「相手は7体、こっちは俺を含めて5人!!誰か2人が二体受け持つ計算だな。とりあえずこの戦いはどれだけ短い時間の中で敵を倒せるかにかかっている。気ぃ引き締めていけぇ!!」

と、僕らを後押しした

しかし僕は

「お前も戦うのかよ・・・荒口・・・」

と、荒口に睨みをきかせて言った

「もちろんだ」

荒口が答える

僕はさらに睨みつけて

「信用できんのか?」

と、言った

荒口は少し驚きながらもスッと真面目な顔になり

「あぁ」

と、答えた

僕はとりあえずその言葉を信じることにした

そして拳を握り締め、おたけびを上げながらオウディウスの方へと敵意むき出しで向かって行った。

いよいよ戦闘開始だ!!



第六巻〜目的〜   END





少し遅いですが・・・

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


皆さま、このたびも「ネバービリーブ」を読んでいただきありがとうございます。


ところで、この本を愛読してくれている友達から「長いと読み終わるまでに飽きてしまう」という意見が出ましたので、誠に勝手ながらこれからは3章〜5章までにとどめて書き、巻そのものを多くして書いていきますのでご了承ください。これからもなにとぞよろしくお願いいたします。


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