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第八巻 〜修行の日々の始まり(後編)〜

〜序章〜

シャイターンたちに

そこまでの力があるのか

強大で強い力が・・・

その力に対抗するべく

僕らは修行の道へと進んでいく

『リセットファイト』、修行編の幕が開く


第1章〜逃げてきて〜

シャイターンたちから逃げてきて僕らはいま3階の音楽室にいる

ここはドアや窓やらに鍵をかけていられるので少しは安全だ

でも完璧とは到底いえない

だから話している最中も気は抜けない

そんな中

加賀が口を開いた

「なぁ荒口、あいつら全員シャイターンなんだよな?」

「あぁ」

と、荒口が答える

「それがどうかしたのかよ」

名屋が言った

「あのさ、空間移動できたのって6人だったよね?僕らが倒したバイストと今ここにいる荒口を抜いたら、シャイターンはIXノーノまでいるんだから7人はいるはずだよね?あと一人は何であそこにいなかったの?」

と、加賀が皆に質問を投げかけた

「それもそうだな・・・」

名屋と草羅が言った

「あぁそれは」

と、荒口がその問いに答えた

「あそこにいなかったのは何を隠そうIプリーモだ。アイツは相当なことが無い限りスコルの元を離れないんだ」

「ふぅ〜ん」

加賀が言った


第2章〜シャイターンたち〜

すると荒口が続けた

「じゃぁせっかくだからシャイターンたちのランクと名前とそいつの能力をいっとくか?」

「うんうん」

と皆でうなずいた

「まずIXノーノだけど・・・こいつのことはもう知ってるよな?」

荒口が言った

「あぁ」

名屋が荒口に代わってIXノーノのことを説明し始めた

「アイツのコードネームはヒースト、能力は『吸収』でアイツのダメージや飛び道具なんかを吸収して敵にぶつける事が出来る。しかもその吸収したものはストックしておくことが可能で、その戦闘で吸収して無くても前の戦闘で吸収しておいたものを相手にぶつけることも出来る」

ここで一区切りさせて名屋は

「あの時は斉木のおかげで助かったな・・・。あいつがいなかったら間違いなく死んでいた」

と、言った

すると加賀が

「うん・・・でもその後、斉木もカノンも行ってしまった。久杉にいたってはシャイターンだってことが判明した。あの時・・・俺・・・マジなにがなんだか分からなくなったよ・・・」

と、胸のうちを明かした

一気に空気がドヨーンとした

しかし荒口は

「おいおい・・・そんなに落ち込むなよ・・・まだまだ説明続くから・・・」

と、少し引きつった笑みを浮かべていった

無論、皆からの応答は無い

「はぁ・・・」

と、荒口はため息をついて説明を続けた

「つぎにVIIIオッターヴォのディオルだ。」

ディオル・・・

あのIIセコーンドに注意されてたヤツか?

「ディオルは『分身』の能力を持ってる。一人で突っ走る性格と荒々しさはシャイターンの中でも1,2位を争そう、まさに特攻隊みたいなもんだ。ヤツは分身を作ってめったに本体の姿では現れない、まぁでもあの時は本体がきてたな」

「なんでそんなことが分かるんだよ?」

名屋が聞いた

「あぁ、アイツの分身には影が無いんだ。まぁどこぞの本にも書いてある設定だな。」

荒口が笑いながら言った

「つぎはVII(セッティモ)のバイストだがこいつはいいだろう」

次はだな・・・

荒口が僕らの目を見た

何事か分からなかったがすぐに理解できた

VIセースト・・・久杉か・・・」

僕はつぶやいた

「あぁ」

と、荒口が言った

「アイツのコードネームはバルキー、能力は『硬化』だ。アイツは体のどの部分でも一瞬でコンクリートより、鉄板より硬くする事ができる。」

「あぁそれなら見たことがある」

今度は僕だ

「久杉がオウディウスをただの蹴りで倒したのがそれだろ?あの時はただ、シャイターンとオウディウスの差がもの凄くあるもんだとばかり思っていたけどそういうことだったのか」

と、僕が言う

「そうだ」

と、荒口が言って続ける

「アイツはVIセーストと、シャイターンの中ではソコまでランクは高くないが、頭の良さや直感、冷静さや非情さ、どれをとってもあいつに勝るものはいないと思う。まぁそのぶん、仲間が出来たときは甘さや優しさが出てきてしまうからあのランクなんだろう」

少し荒口が間を空けて続けた

「次はVクイーントのフーガで、能力は『高速移動』にある。こいつの高速移動の速さは天下一品で、見ることも感じることもままならない。戦って気づいたときにはもう死んでいた、なんて話は良くあるもんだ」

「そんなヤツ・・・あいたくねぇな・・・」

名屋が言った

ハハハと、僕も笑っておいた

「そしてIVクアールトシャイターンのマイストだ。こいつはシャイターン唯一の女性のシャイターンでスコルでさえ頭が上がらないほどの強気なやつだ。能力は『超能力』で指定した相手の頭をおかしくしたり、敵の体を振れずとも背骨までポッキリとねじ曲げてしまったりする恐ろしいヤツだ」

荒口がブルブルッと身震いした

「そんなやつ・・・絶対あいたくねぇ!!」

名屋が言った

僕もこんどは真顔でうんうんとうなずいた

「そんで次が俺でその次のIIセコーンド、さっきのヤツがスモールだ。やつの能力は「気体verガス」だ。アイツは毒ガスなどのありとあらゆるガスを使うヤツでやつの手に掛かれば数分・・・いや、数秒で戦いのけりがつく」

あいつはそんなにすごいヤツだったのか・・・

IIセコーンド・・・敵の2番手の実力を知った

「さぁて、次が一番厄介なIプリーモだ。ヤツのコードネームはファンデ、能力は『爆発』で敵が体に触れると触れた部分がものすごい爆発を起こすというものだ。やつに突っ込んでいったら最後、もう跡形も残らないだろう。それにやつが持つ武器は特殊な加工がしてあってやつの爆発の力を溜めておけるんだ。だからこっちが武器や飛び道具で応戦しても全く意味が無い。こいつと殺り合ったら生きてはいられないだろう」

敵の一番手は相当厄介な相手らしい。

「これがシャイターン全員の名前と能力だ」

荒口が締めくくった

シャイターン・・・聞けば聞くほど恐ろしい

こんな化け物じみた奴らを敵に回していたとは・・・

今更だが、自分がどれほど恐ろしい奴らを敵に回しているのかを知った


第3章〜修行〜

「・・・、どうするんだよ・・・そんな奴らに勝てっこないじゃん」

僕が言った

「それもそうだよな」

草羅が言った

「うん・・・」

これは名屋だ

すると荒口は

「あぁモチロン今のお前らじゃ絶対に勝てないな」

と、駄目押しをした

「じゃぁどうするんだよ!!」

ついに名屋が怒鳴った

「まぁまぁ落ち着けよ、俺は今のお前らじゃ勝てないと言っただけだぜ」

荒口が言った

すると加賀が

「じゃぁ・・・どうするの?」

と、言った

繰り返しただけだが加賀が言うとなんだかもったいぶれない

「お・・・おぉ・・・修行するのさ」

荒口がちょっと戸惑ったような口調で言った

「修行?」

皆が一緒に言った

「あぁ修行だ」

荒口は笑いながら言う

「どこで」

また皆でいった

「俺の作った空間でさ」

「お前の作った空間って・・・」

名屋が言った

「ちょっと待て、今ちゃんと説明するからよ」

荒口が話す準備をした

そして喋りだす

「俺は、お前たちに会ったときからずっと、お前らの修行場を作っていたんだ。お前らの能力にあった修行場をさ。そこで修行すればシャイターンたちとも互角にやりあえるようになるさ」

「それを早く言えよ」

と、名屋が笑いながら言った

するとそこへ加賀が

「ちょちょちょ・・・ちょっと待ってよ!!修行なんて・・・どこにそんな時間があるのさ。もう後2時間か3時間くらいしたらまた奴らが来るかもしれないよ!!2〜3時間でどうこうできるもんなの?」

と、慌てて言った

「そりゃそうだ」

草羅も言った

「どうするんだよ」

名屋も言う

「あぁ・・・その心配なら要らない」

「なんで」

僕が聞いた

「俺の作った空間はこの空間の時間の流れと比べて遅いのさ。その遅さ、実にこの空間の約50倍!!実際はもっと多い!!だからこっちの空間で言う1時間は向こうだと約50時間にもなる。だいたい2日分だ!!だから時間の心配は要らないのさ」

「そうなのか?」

名屋が言った

「それなら・・・」

僕らは口がにやけた

「よしやるぞォォォォ!!」

皆で叫んだ

すると荒口が

「よし!!じゃぁ空間に穴を開けるぞ!!みんな!!覚悟はいいか?」

「もちろん」

僕が言った

「あぁ」

草羅も言った

「当たり前!!」

名屋も言う

「僕も平気だよ」

加賀も言った

そして荒口が

「よし!!じゃぁあけるぞ!!最初はいっこの穴だが入ってちょっと経つと道が分かれる。そしたらそれぞれの思う方向に進め。というより勝手に進む!!そしたら修行を始めろ」

と、皆に言った

「分かった」

名屋が言った

「ついたらなにをすればいいの?」

加賀が聞いた

「う〜ん・・・とりあえず自分の能力を使って生き残れ」

「生き残れって・・・まさか死ぬかもしれないの!?」

加賀が言った

「さぁ?」

荒口はとぼけたように言ったが間違いない!!

口元がにやけている!!

死ぬかもしれないのだ!!

僕らはあたふたあたふたした

と、その時

空間の穴がものすごい量の空気を吸い込んだ!!

僕らはそれにのまれて一気に空間の穴へと入っていった

空間の穴に吸い込まれているときに荒口の声がした

「時間になったら自動的に出てこれるからぁ〜!!それまで死ぬんじゃないぞぉ〜」

はぁ・・・

またこういう展開か・・・

僕はこの修行を終えた後強くなることはなるが、精神的にボロボロでもう2度とこんな方法の修行はやりたくないと思った



第八巻〜修行の日々の始まり(後編)〜END


昨日に引き続き今日も更新させていただきます。

今回は修行の始まりでした・・・。まったく先がどうなることやら・・・。

さて、修行に行ったみんなの運命やいかに!

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