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第42話「受胎」

「なぁタトス」

「なんだ? エリュシオン」


エリュシオンが暴れた日から数日が経った。

その間タトスはずっとエリュシオンと一緒にいた。

ふさぎ込んだ様子を見せていた彼女だったが、タトスがいることで

次第に調子を取り戻し、心も体も回復していった。


「なぁ、私が大事か?」

「え? ああ、とても大事だとも」


エリュシオンはニコニコしていた。

だがトイレに行こうと立ち上がると、エリュシオンは(おび)えたようにすがりつく。


「てめぇ! どこいくんだ!」

「と、トイレだよ……」

「ほんとうだろうな? ウソついてないだろうな?」


彼女の目に狂気の光がちらりと見えた。

頭をなでて「一緒にくるか?」とからかうと、たちまち真っ赤になった。


「はやく行けバカ!」


タトスはエリュシオンに苦笑して見せ「行ってくるよ」と手を振ってみせた。


(メーヤ様……お願いだ、早く来てください……)


タトスは天を(あお)ぎ、祈った。



さらに数日が経ち、問題が発生していた。

食料品の調達とゴミの投棄(とうき)がはかばかしくなかった。

西野の疲労もあって立花たちも調達に向かったのだが、化け物がいて

収穫がない日が続いた。





「また2人で出かけるって、どういうことだよ!」


タトスを射殺(いころ)すかのように(にら)むエリュシオン。

学校の3階へ上がる階段の途中で、タトスは困っていた。

西野は先に下に行くねというジェスチャーを送る。


「私がいつも、どんな思いでお前を待っているのか、わかってんのかよ!」

「す、すまない。しかし食糧の調達は必須だろ?

 誰かがいかないと……」

「そんなのアヤメだけでいいじゃないか!」

「わかってくれ。俺たちは言葉も通じない異邦人(いほうじん)だ。

 皆の役に立たねば、孤立してしまう。

 それに、戦えるのは俺だけだ。アヤメだけを危険な目に合わせるわけには……」


エリュシオンが微かにうつむく。その肩が震えだす。


「やっぱてめぇ、巨乳好きなのか?」

「……は?」


自分の小さな胸を力いっぱいワシ掴みにしてタトスに詰め寄る。


「私もがんばってるけど、大きくならねぇんだもん!

 仕方ないだろ!

 なんで大きい方がいいんだよ!

 あ、そうだ、アヤメの胸切り取っちゃおうか?」


タトスは狂気を感じさせるエリュシオンを思わず抱きしめた。

元の彼女に戻ってくれることを願って泣きながら、優しく、

しかし激しいキスをした。

エリュシオンは全く抵抗しなかった。

唇を離すと、エリュシオンの顔が桜色に染まっている。


「知ってんのか? これ赤ちゃんできるんだぞ? 責任とれんのかよ」


恥ずかしそうにタトスを上目遣いで見てくる。


「ああ、絶対責任とるさ」

「え……? ほんと?」

「だから、我慢して待っててくれるか?」

「てめぇ、それプ、プロポーズ……

 えええ……ほんとかよ……私王女なんだぞ?

 フフ、そしたらタトス、王様か?」


顔を真っ赤にし、慌てふためくエリュシオンの目線があちこち泳ぎ回っている。


「えっと……じゃ、じゃあさ……

 あはは……えー、ウソだろ、こんなの夢みたい……」


深呼吸をして心を落ち着けようと努める彼女が愛しいとタトスは思う。


タトスの背中に回された彼女の腕に力が込められた。

ありったけの勇気を振り絞り、今まで秘めてきた想いを形にする。

エリュシオンは自分からタトスにキスをした。

長く長く、そして熱い想いが入った口づけ。

エリュシオンの目に涙が浮かんでいた。

静かに唇を離し、ゆっくりと目を開け、タトスを見つめる。


「うん、待ってる。返ってきたら結婚式しよ?」


タトスはエリュシオンにキスを返す。


「ああ、帰ってきたら結婚式だ」


彼女を抱きしめながら、タトスは思わず嗚咽(おえつ)()れそうになるのを(こら)えた。

結婚式とは言ったが、それはウソだ。

エリュシオンの心を、少しでも安らげるためについた、悲しいウソ。

仮にここで結婚しても、元の世界に戻ったら別れなければならない。

彼女は王女で、自分はただの騎士。許されぬ結婚。

元の世界で無理やり結婚を押し通せば、タトスは重罪人だ。

姦通罪、そして不敬罪で死刑だ。


王城から逃げたとしても厳しい追っ手がかかる。逃げ切れるものではない。

絶対に結ばれることがないとタトスは知っている。

いや、普段のエリュシオンであれば、わかっていることだった。

だからこそタトスは今まで心を隠してきたのだ。

何度も心に強く押し込めてきた秘めた想い。

油断をすれば、すぐにでも口から溢れそうになる愛の言葉。

彼女との結婚をタトスが望まなかったはずがない。

世界中の誰より、エリュシオンを愛しているのだから。


別れると言ったら、きっと彼女は怒り狂うだろう。結婚したじゃないかと。

元の世界へ戻って暴れまわる彼女の姿が、タトスには目に見えるようだった。

エリュシオンを救うためにウソをついたと言えば、彼女は絶望し、

二度とタトスを信用しなくなる。

それほどの許されざる裏切りだ。

その結果、エリュシオンと話すことはおろか、二度と会う事さえ

できないかもしれない。

だが、それがわかっていても、エリュシオンを救うために

あえてウソをついたのだった。





学校の非常口で西野が待っていた。


「エリュシオンさんは大丈夫だった?」


タトスは悲しそうに微笑しつつ、階段を見上げた。


「エリュシオン……」

「タトスさん、私だけで行きましょうか?

 私、今までも一人で調達行ってたから」

「キミは無理をしすぎだ……そんなことはさせられない」


西野はタトスたちにとって生命線だ。失うわけにいかなかった。

結局、利用するためという自身の考えに嫌悪する。

だが、それもエリュシオンのためだったのだ。


「仕方ないか……じゃ、早く行って、早く帰ってきましょ。

 エリュシオンさんも、その方が喜ぶでしょ?」

「ああ、そうしよう」





エリュシオンは保健室に入り、壁際に隠れて外の様子をこっそりうかがう。


「うん、何もいない……と、思う」


窓の外はとても静かで、微風が木々の葉をすらしている音だけが聞こえた。

エリュシオンは異常がない事を確認すると、窓からカーテンを引きちぎった。


「フフフ。これでドレス作らないと……

 や、タトスめ……私のことそんな風に見てたのかよぉ。

 フフフ……

 あ、そうだ。赤ちゃん産まれたときのためのベッドとか服とか色々いるぞ。

 忙しくなってきた!」


この時、浮かれるエリュシオンの姿を、遠くから何者かが見ていたことに

彼女が気がつくことはなかった。

化け物がどこに潜んでいるかわからない。だから昼間は窓に近づいてはいけない。

睡眠不足と疲労、そして浮かれた気持ちからその判断を失念していた。


「タトス、帰ってきたらビックリするぞ。

 あ、指輪とかどうしよう?」


そしてソレは、エリュシオンに向かってうねりながら走り出した。



再びカーテンを引きちぎったエリュシオン。

ふとそのとき、窓の外から猛スピードで近づくモノが視界に入る。


あまりにもおぞましく不気味な姿に、逃げることもできずに硬直してしまう。

それは巨大なナメクジだった。

ナメクジの触覚部分には女性の顔が付いており、優しく微笑んでいた。

それは獲物を誘うための擬態である。

微笑む女性の口から、金属をこすり合わせるような声が聞こえてきた。


「タスケテアゲル」


長さが6メートルはある巨体は薄く透けており、その中に人が

4人入っているのが見えた。

5歳くらいの子供、その母親らしき若い女性、あとは半分消化されていて

性別や年齢の判断がつかなかった。

恐ろしい事に、中の人間はまだもぞもぞと動いており、生きていた。

彼らは生きたままゆっくりと消化されていたのだ。


エリュシオンはわずかながら食べられた昼飯をすべて吐き出してしまった。

顔面蒼白になり、涙があふれた。

窓に近づくという愚かな行為、それをたちまち後悔する。

恐怖で体が思うように動かないが、力を振り絞ってヨロヨロと逃げた。

エリュシオンの口から悲痛な絶叫がほとばしるが、彼女の声はあまりに小さい。

学校の中にいるトモコたちに気づいてもらえない。

ナメクジの移動は異常に速い。

かなり距離があったはずなのに、どんどん近づいてくる。


「タトス! タトス! 助けて!!」


しかし、彼はいまここにいなかった。


「タトス!!!」



保健室のドアにたどりつき、エリュシオンは後ろを振り向く。

すでにナメクジが窓枠にとりつこうとしていた。

彼女は絶叫を上げ、必死に逃げた。

恐怖から理性のほとんどが吹き飛び、どこに逃げていいのかわからない。

彼女は一番の愚策をとった。

トモコたちのいる場所へ逃げたのだ。

誰かに救いを求めるあまり、ワラにもすがる思いでトモコたちの元へ逃げた。

犠牲者が増えるだけだという判断もつかなかった。


「トモコおぉぉぉぉ!」


エリュシオンは絶叫する。

窓から侵入したナメクジは保健室のドアを体当たりでぶち破り、

メリメリという乾いた木がめくれるような音が保健室と廊下にこだまする。


見張りについていた立花が大きな音に気づいていぶかしむ。

嫌な予感から額に汗が噴き出した。

トモコたちも階下から聞こえた微かな音に眉をしかめた。

皆が様子を見ようと音の発生源に向かった。

タトスや西野ならば急いで逃げるべきだと瞬時に判断したはずだが、

いくつもの困難を乗り越えてきたとはいえ、彼らは経験不足な一般人だった。

学校という砦を失いたくない気持ちもあったのかもしれない。


エリュシオンが転びそうになりながら、階段を走ってきたのが、立花に見えた。

そして、それを追いかける化け物の姿も目に入った。

あまりにもおぞましい姿に、立花の体は凍りついたように硬直した。

立花の元まで来たエリュシオンは彼を引っ張り、逃げるようにとうながすが、

恐怖から立ちすくんだままだ。

エリュシオンは立花を離して階段を駆け上がる。


「タスケテアゲル」


立花はナメクジにのしかかられる。

悲鳴を上げようにも、口がナメクジの体でふさがれ、呼吸すらできない。

ゆっくりと体内に飲み込まれる立花。

恐怖に目を見開き、呼吸もできずパニックになる。

が、突然呼吸が楽になった。

ナメクジの体内の器官が立花の肺に入り込み、空気を送り込んだのだ。

ゴムの(かたまり)の中に押し込められたような感触を、立花は味わっていた。

外に逃げようにも体がほとんど動かない。

自分と同じく取り込まれた人間の姿が目に入り、立花は絶叫を上げる。

だが、その声がナメクジの体外に出ることはなかった。



エリュシオンは物が壊される激しい音が、背後から響くのを聞いた。

だが、不思議と悲鳴は聞こえてこなかった。

階段の上にトモコがいるのを発見した。


「エリちゃん!?」


涙を流し、必死に駆け上がってくるエリュシオンに、ただならぬ異変を感じて

トモコが叫ぶ。

エリュシオンはトモコに抱きついた。


「トモ!」


エリュシオンは力いっぱいトモコを抱きしめた。

彼女は耳元で叫ぶ。


「バケモノ! バケモノ!」


トモコは瞬時に理解した。学校内に化け物が侵入したようだ。

このまま階下にいてはいけないと判断し、学校の反対側の階段から降りようと

エリュシオンの手を引いて走り出す。


「皆はどうなったの!?」


エリュシオンは首を横に振った。


「バケモノ ハヤイ!」


トモコはゾクリとした。

もしかすると、走って逃げることが不可能なやつではないかと不安になった。

トモコは屋上へと目標を変えた。



屋上まで駆け上がった2人は倒れ込み、荒い息をついていた。

ここは学校で逃げられる最後の砦だ。

怪物が2人を見つけられず、このまま去ってくれればいい。

そう願い、2人は抱きしめ合う。

他の者が逃げてくる可能性はある。

だが、今のところ扉を叩く者はいなかった。


「立花くん……ミサキ……」


立花とミサキ以外の6人も心配だったが、特に親しい人物の安否を

トモコは心配した。



――――静かだった。

怪物が襲撃してきたとは思えない静けさだ。

先程まで、何かが壊れる音が響いていたのだが、今は彼女たち2人の荒い息遣い

だけが聞こえている。


「も、もしかしてもういなくなったのかな……」


トモコは小さな声で囁く。

彼女は立ち上がり、屋上のドアの元に行って耳を扉に近づけた。


「やっぱり音は……あれ?」

トモコの耳に微かに聞こえた声。


誰かが逃げてきたのかと一瞬思った。自分の耳に神経を集中する。


「タスケテアゲル」


やはり聞こえてきた。


「エリちゃん、助けてあげるって聞こえる。

 誰か来てくれたのかも」


それを聞いたエリュシオンはトモコを掴み、ドアから必死に引きはがした。


「ど、どうしたの?」


エリュシオンは首を激しく横に振っていた。


「うそ、あの声ってもしかして……」


トモコにしがみつくように抱きつく。トモコもエリュシオンを抱きしめた。



次の瞬間、爆弾でも爆発したような激しく重い衝突音が響く。

金属製のドアが(きし)み、コンクリートの壁に亀裂が入る。


「ひいいい!」


2人は屋上の隅にまで下がる。


「神様……お願い……た、助けて……」


トモコは必死に祈った。

エリュシオンは現実から目を背けるようにぎゅっと目を閉じる。

何度目かの激しい衝突音が響き、屋上のドアが吹き飛んだ。

ドアが屋上のフェンスに衝突し、ガラガラという音を立てて転がった。

屋上への入り口から、のそりと巨大なナメクジが上がり込んできた。

トモコとエリュシオンは絶叫を上げた。


出入口よりはるかに太い胴体だが、軟体であるため、変形しつつ

苦もなくずるりと入ってきた。

彼女たちを逃がさないとばかりに、胴が横に長くなって逃げ場を塞ぐ。


トモコは見た。

ナメクジの中に捕らわれている立花たちを。

その中には消化され、半分骨になりかかった人間も見えた。

自分たちの未来がそこに見えた。

トモコは半狂乱になってフェンスをよじ登り始めた。


「トモ!」


エリュシオンがトモコの足を掴んで引っ張るが、トモコはそれを払いのけた。

そして迷わず、トモコはその体を宙に投げた。

そのとき、笑顔の女性がついたナメクジの触覚が伸びて、

宙に舞うトモコの足を掴んだ。


「いやあああああ! 死なせてぇえ! 死なせてぇぇぇええ!!」


宙づりになったトモコを、エリュシオンは瞬きも忘れて凝視していた。



ナメクジが母親らしき女性を吐き出した。

彼女は半分消化されていたが、その腹は異常に大きくなっていた。

女性が呻くと大きくなりすぎた腹が裂けていく。

腹だけではない。股も裂けていった。

裂けた体の下から、ナメクジの体が現れる。

上半身がそのまま人間で、下半身がナメクジの体になっていた。

下半身は透けていて、体内に小さくうごめくものが見えた。

女性が全身の血を吐きだすような悲痛な絶叫をあげた。

ナメクジとなった下半身から親指ほどの大きさのナメクジが次々と産まれ出る。


ブジュブジュっと嫌な音を鳴らしながら、女性はまだ出産を続けていた。

エリュシオンはただ大口を開けて、それを凝視(ぎょうし)するだけだった。

ナメクジは触覚で掴んだままのトモコを、小さなナメクジの元に降ろした。


「いやああああ!」


のそのそと小さなナメクジが()いずり、トモコの体に(むら)がっていく。


「お母さん! アヤ姉! 助けてえええええええ!!」


()ナメクジがトモコの鼻の穴や口から体内に入り込んでいく。


「いや! はいって……うぶおぁ はい、はいらないで!」


口の中に侵入してきたナメクジを追い払おうと、思い切って噛みつくが、

まるでゴムの(かたまり)のようでまったく噛み切れない。

口を閉じても鼻から侵入され、息ができなくなって口が開く。

耳からも入り込んできて、脳内にボゾボゾというおぞましい異音が響く。

手でバタバタと引きはがすが、ナメクジは張りつくとなかなかはがれなかった。

さらに股の間からも侵入し、一瞬快楽のような感覚が襲う。

トモコは絶叫を上げるが、ナメクジが口の中へ大量に入り込んでいるため、

さるぐつわをかまされたように、声はほとんどくぐもって呻き声にしかならない。

彼女の体の下に血だまりができていく。

エリュシオンは理解した。

彼女は今、体の中から食われているのだと。

トモコはいまだバタバタと暴れている。



長い長い時間が流れた。

昼食後すぐだったはずが、今では日が陰り始めていた。

そろそろ闇が訪れる時間だった。

その間ずっとトモコは暴れていた。

何時間もの間、体の中を食われていく激痛に耐えていたのだ。

次第にトモコの体の動きが弱くなっていき、動かなくなっていった。


「ト……トモ……」


エリュシオンはいつの間にか失禁していた。

しかしすでに渇き、コンクリートの床に跡を作るだけになっていた。

巨大ナメクジはエリュシオンに向かって()いずって来た。


「タトス……タトス……」


逃げる気力はすでになかった。

飛び降りたトモコを捕まえるほどだ。逃げられるわけがない。

()ナメクジを出産した女性はすでに息絶えたのか、ピクリとも動いていなかった。

エリュシオンはタトスが早く帰ってきてくれと願っていた。

もう夜が近いというのに、彼はまだ帰ってきていない。

まさか、自分がこんな目にあってるというのに、また西野と泊まりなのか。と

嫉妬に燃える昏い感情が沸き起こる。

西野が許せなかった。

タトスを奪った。自分が今こんな目にあっているのも、西野のせいだと思った。

ナメクジが自分の視界一杯に迫ってくる間も、西野への憎悪が沸き立つ。

我が身に訪れる悲劇を忘れたいがため、現実から目を背けるがため、

エリュシオンはひたすら西野を憎んだ。


息苦しさを感じ、気が遠くなりそうになる。

ゴムの中に押し込まれていく触感におぞましさを感じる。

エリュシオンは自分の股間に何かが挿入されていく異物感、

そして鋭く激しい痛みを感じた。

何かが注入されていき、腹が膨れていく気持ち悪さを感じる。


エリュシオンは気が遠くなり、深い深い闇の中へ落ちていくのを感じていた。


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