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アニマ・フェイカー  作者: 柳瀬 真人
8/13

 作戦会議は、クマガイと同じように殉職した同僚がいる他基地の連中との合同で行われた。


 見た事のない顔ぶればかりだ。  僕が知っている顔といえば、大佐、マーラ、そしてキャロルぐらいだ。  何故か、みんな同じ顔のように見える。  人に関心が無いとこんな物なのだろうか。


 軍の偵察部隊が集めた情報によると、先日マーラが言ってた通りバベルと言う名の組織が関わっているみたいだ。  マーラはカルト教団と言ってたけれど、テロ組織みたいなものだろうか。  そして、クマガイ達を()った兵器はプラズマエネルギーを投射するプラズマキャノンと言う物で、兵器名はゼウスの雷霆(らいてい)と言うらしい。


 たしかゼウスは全知全能の神と言われていたっけ。  僕から見たらある意味、混沌の神とも言えるかもしれない。  混沌の神と言えばカオスだ、神様でも血は争えないんだな。  まぁ、しょせん人間が考えた事だ。


 キャロルが言うには、現時点でプラズマを兵器にした物は、存在するにはするけれどプラズマは発生した時点でどんどん大気中に拡散されていくらしい、つまりプラズマエネルギーを一定時間、維持できる技術が無かった。  だから今までは、ソリッド・ギアの接近戦で使用するスタンガンのような敵に対して0距離で使用する物しかなかった。


 でも、バベルの連中は遠距離武器としてソリッド・ギアに装備できる程の小型化、実用化に成功しているようだ。  


 狙撃された時の状況にも共通点があった。  レーダーの反応無し、そしてロックオンをされた時に鳴る警告音も無しの状態での長距離狙撃。  そして百発百中、被弾個所もほぼ同じ。  全員、通話マイクでの会話中に被弾している。  どうやら敵は、通話マイクから発生する周波数の発信元を解析、特定して狙撃しているらしい。 


 第二射は無かった。  エネルギーの充填に時間が掛かるのか、一発しか撃てないかのようだ。 


 そして僕達は、奴らの実験台として狙われたみたいだ。


 今回の作戦名はルアーフィッシング。  2マンセル、3チームに分かれての部隊編成。


 各々のチーム名はポッパー、フロッグ、ダーター。  僕とマーラは、ポッパーだ。   


 通話マイクと同じ周波数を発生させるソリッド・ギアを模したダミーバルーンを各チームに二体、それを餌として敵を釣る。


 そして、討つ。


 


   


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