2話・ちょっとした願い
「がん…ぼう…」
固まった
いきなり猫が願望を叶えにって現れたんだ
「お二人ってことは私も含まれるわけ…?」
柊の言葉に猫は頷く
「もちろんです!叶えられそうな願望は叶える、それがわちしたち神に仕えるニャンパス族の掟でしから」
ニャンパス…?なんだよそれ…
もうわけわかんねえ
「あのさ…よくわかんないけど…とりあえず家の中に入れさせてくんね?」
…
なんとか家に入った俺
柊は家に一度戻り俺の家に来るらしい。
「おかえりなさい優斗!あら?その猫は?」
やっぱり不思議に思うか
「えっと…ひいらっ…未来の猫だよ!未来もうすぐくるからそれまで預かってんの!」
「あら、そうなの?未来ちゃん来るのね、なにか用意しないと」
母はそう言って台所で何かをし始めた
今のうちに部屋へ行こう
トントントン…
階段を登る、登る間いろんなことを考えた
今俺の腕の中にいる猫
願望を叶えてあげるっていう言葉
信じていいのかどうか___
ガチャ
部屋につき猫を離してやる
「ふぅ…やっと自由になれました」
ったくなんのためにこの猫は…
ガチャ
「おじゃまします、あ、おばさんこんにちわ、優斗は自分の部屋ですか?」
「ええ、猫を連れて、あ、ついでにこの飲み物とお菓子持って行ってくれる?」
「はい、ありがとうございます」
一階のリビングでそんなやりとりが聞こえてくる
多分柊が来たんだろうな
トントントン…
ガチャ
「…来たわよ」
柊が来た途端猫が立ち上がる
「それではお二人に私がここへ来た理由をお話いたします。」
そして…猫が話し出す
「私はただの猫ではありません、神様に仕える猫の王族ニャンパス王族の1匹でございます」
もうすでにここから話がわからない
「…??」
柊も頑張って理解しようとしている
「すまん、話がわからない」
「だから話そうと…」
すでに最初から…!