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設定資料集 人物編


ちょっとした裏話とかも入っている設定資料集。


敵も味方も合わせて一挙公開。








主役と味方。








八戸出 萬 (やつとで ばん) 



波瀾万丈の果て帰還した主人公。肉体年齢20代中盤。


前作最終回の決戦で時空の狭間に放り込まれ、様々な世界を渡り歩く羽目に。もはや時間も何も無茶苦茶な状態だったらしく、推定5年から10年近く彷徨っていたらしい。(元の世界では半年が経過)

勿論放浪している間も平穏であったはずが無く、様々な騒動に巻き込まれ、その全てを乗り越えてきた。そのおかげでかなりのレベルアップ……というより、アンデッドにクラスチェンジ。実際幾度か死にかけ、数千近い再生、治療術式や復元呪詛を、バンカイザー本体から供給される魔力によって維持し続けることにより命を繋いでいる。おかげで通常の手段では死ぬことも老化することもなくなったが、バンカイザーが完全破壊されたら即座に死ぬ。

それと引き替えに戦闘経験をこれでもかと積んだ上、数多の各種術式により肉体を強化。おまけに精霊との契約や魔眼を所有するにまで到っている。他のインペリアルメンバーやダンに匹敵する怪物へと成った。

その精神も成長し、歪んでいた性根も強くしなやかなものへと変化している。やはり苦労は人を大きくするようだ。


作中でも語られているが、人類という種そのものが到るべくして到った存在。艱難辛苦を乗り越え、不屈の意志という正道と人でなしになってでも生き延びる邪道を併せ持つ。義も志もないが情はあり、邪でも凶でもないが悪である、一般人の究極形態。ただの人でも生き残り勝ち続ければ化け物と呼ばれるようになるのだ。事実がどうだか本人がどう思っているかは関係なく。


さて、最後なのでばらしてしまうことにするが……実は元々コイツの基本コンセプトは『シリアスに成長してしまったク●ヨンしん●ゃん』であった。とは言っても両親を父ちゃん母ちゃんと呼ぶくらいしか原型は残っていないが。

で、さらに原型となったかすがべの5歳児同様妹が存在し、生き別れになってるという話にするつもりだった。その妹の立場にあったのが……実はターナだったりする。色々と人間関係的な問題が多発しそうだったので没になったが、採用されていたらどうなっていた事やら。


ともかく長きに渡った戦いに決着をつけた後は天地堂を統べるという選択肢もあったが、調査と新たなる異世界交易の開拓という名目で、数多の世界を巡る旅に出る。(面倒事から逃げたとも言う)勿論その旅路が平穏なものになるはずもないのは皆さんご存じの通り。


彼はその命が続く限り、戦い、あがき続ける。











天地堂 蘭 (てんちどう らん) 



出待ちの末、おいしいところで再登場したメインヒロイン。肉体年齢20代前半。


前作決戦の後グランノアごと雲隠れ。萬の代理を務められるよう自身を生体強化し、地球外勢力との再戦に備えていた。復帰直前に萬が帰還し、準備していたものの半分は無駄になったが本人は大喜び。ノリノリで再会の演出を考えていたが、再会した途端色々な想いが暴走してつい萬に殴りかかってしまったという、ヒロインにあるまじき暴挙に出た。が、その後は完全にデレモード。機会があっちゃあ萬にべたべたしている。(萬に現世への執着心を持たせて生き延びさせようという意図もあったようだが)自身の感情が恋心だと完全に理解した上、いつの間にやらライバルらしきものが増えていたのでちょっと危機感を覚えたらしい。とりあえず本妻の立場は確保した。


全般的にスペックが向上。単に能力的なものだけでなくスタイル的にもかなりばいーんと進化したので本人大喜び。実際の所ほぼ完全に中身は人類じゃなくなってるレベルまで強化しており、肉体的な老化はほとんどない。化け物の領域に足突っ込んでいるが本人全く気にせず。むしろ萬と同じ道を歩めると誇らしくすら思っている。

特に機動兵器での戦闘、指揮の能力が伸びている。単体の戦闘能力では萬に劣るが、大規模戦闘における前線指揮官としての能力ははるかに上回る。天地堂の予知に頼ったお飾りではもはやない。


元々は萬の幼馴染となるはずで、幼い頃行方不明になりGOTUIで再会となる予定だった。(天地堂に強化人間の指揮個体として攫われたと言う設定)お互い初対面では気付かなかったが、ちょっとした仕草やクセで徐々に気付いていく……となるはずだったけれど結局没。下手をすると最後の敵がGOTUIそのものになっていた可能性もあったり。その方が面白かったかも知れない。


本編終了後は一族のなんやかんやを全ておっぽり出し、お目付役の名目で萬と共に往く。

彼と共に戦い、彼の背中を護るのが己の道と信じて。











留之 やいば、はずみ (とどめの ――) 



主人公ヒロイン共に不在の間、踏み止まり続けた漢女たち。

……と見せかけて周囲を謀っていた悪女ども。


まあ何だかんだ言いつつも主人公とメインヒロインが不在な中、戦線を支え続けていたことは間違いない。もしかしたら一番真っ当に成長したんじゃなかろうか。

表向き活躍しているのは彼女ら二人だが、その裏では『同族』の暗躍があったことは言うまでもない。留之シリーズの中で一番忙しかったのは確かだが、一番美味しいところをもっていったのも彼女ら。多分仲間内で喧々囂々とした何かがあったのだろう。じゃんけん大会とか。


以前から萬への想いに自重するところはなかったが、今回もかなりはっちゃけ気味。そもそもが妾志望なので本妻が誰でも構わなかった節がある。いざとなったら同族全員で萬を手込めにするなんて事も考えていたようだ。もはや総員まとめて天地堂ではなく萬個人に忠誠を尽くすつもりである。


元々はTEIOW人工精霊人間体となるはずだった。が、ファティ●とかF●Sとかいう単語が筆者の頭をよぎったため没。しかし後半になってジェスターを筆頭に全員擬人化したため没にした意味がなくなった。何やってんの自分。


本編終了後は当然のように萬たちに同行。彼女らは身も心も朽ち果てるまで彼に尽くすつもりのようだ。

なお萬たちに付けられたブレイブ級のスタッフは、ほぼ留之シスターズで構成されている。つか全員付いてきた。

萬のある意味大活躍が期待される。











ジェスター


一番出世した萬の相棒。

魔法少女のマスコットキャラ的存在からヒロイン張れる存在へと大幅にレベルアップ。前作でようぢょの姿になったのが伏線となってしまった。まさかこんなんなるとは思わなかったが。


外観だけでなくスペックも大幅に向上したが、そのほとんどはリンゲージドライブを完全制御下に置くために使われており、彼女自身の戦闘能力などが向上したわけではない。それでも精霊体だけを抽出し実体化なんて事ができる時点でとんでもない性能になっている事が伺える。外観的には萬の好みに合わせたらしい。意外と健気だ。

やはり長いこと側にいたためか、萬に好意以上の感情を抱いている模様。別に本妻でなくとも構わないが、最後の最後まで側にいるのは自分だと思っている。子供の一人や二人ぽぽーんと産む気満々。産めるのか?


最初は蘭の立場に置かれるはずだった。と言うより蘭の性格がこれだった。レイ●ナーのレイ的存在に尊大な性格がくっつき、さらには出歩けるようになった結果がこれだよ。どうしてこうなったのか未だに筆者にも分からない。


もちろん萬がいかなる道を歩もうが、その歩みを止めるまで共にある。











ゼン・セット 



リアルロボット系主人公タイプのくせに、特訓(?)を経てレベルアップした男。

技量そのものは研ぎ澄まされはしたが大幅にレベルアップしたわけではない。しかし周囲の残留思念を取り込み制御するという、並の特殊能力者がやったら一発で廃人になるようなことをやってのける。これにより自律行動するファントムスクワイヤの精製、思考誘導兵器のジャミング、乗っ取りなどが可能となった。

要するにシャー●ンキ●グである。

能力が向上したせいか悟ったか、飄々としているように見えて無機質に近かった性格は、生き延び意味を求める熱さを内包するようになった。とろ火の熱血漢。


本来であればカダン傭兵団副長であり同じ特殊能力者であるシャラと心を通わせ三角関係のような状況に陥るはずだったが、面倒くさいので没。酷い。やったら多分やたらと尺取るし鬱展開一直線だろうと思うので、やんなくてよかったと心底思っている。

あと最初は合体ロボとして書く予定だったので、戦隊もので言うブルー的な立場となるはずだった。熱血漢の萬に対して知性的なゼンという対照的なコンビみたいな。話は作りやすかったかも。


本編終了後は天地堂その他の後押しを受けて、とある防衛組織を率いることとなる。何かやたらと豪勢な人材が集まり、色々な意味でGOTUIを超えそうな気が。


満たされなかった魂を率い、彼は歩み続けるだろう。












爾来 弦 (じらい げん) 



もっとも特訓が似合う漢。努力と根性さえあれば大概のことは何とかなると信じ、本当に何とかしてしまうスゴイやつ。

何げに万能。特にサバイバビリティの高さは、結界の森で平然と生活していたところからも伺える。人類滅びても生き残ってんじゃねえのこいつ。


守方無双流の枠をはるかに超えた絶技を習得。物理的破壊力では他の追随を許さないが……周りが派手なのでわりと地味。それでも最大で惑星の地殻を吹っ飛ばす程度のことはできる。その彼を持ってしても重傷を負った最終決戦がどれほど凄まじかったかは、本編の通り。

なお気付いている人もいらっしゃると思うが、彼の放つ技は全て関西関連の名詞が元となっている。意外に使えるモノだ。


例によってコイツも初期段階では全く別人。はっきり言うとキレンジャー。戦い意外では食ってばかりになる予定だった。キャラは立っていたかも知れないが……う~む。


本編終了後は惑星開拓事業に参加。自身とゲンカイザーの能力を最大に駆使してフロンティアを切り開く。


なお、とんでもない押しかけ女房が現れて騒動になっているという話もあるが、詳細は不明。












鈴・リーン・悠木 (りん・――・ゆうき) 



人を斬り、世界を斬り、神すら斬り伏せる領域へと辿り着いた女。

実は登場人物の中で一番恵まれていて、なおかつ一番チートなキャラクター。ただ周囲もレベルが高いので本人気付いていないっぽい。よくこんな連中と対等な付き合いが出来るな天地堂。

母親であるアイトとの壮絶な立ち回りの末、魂すら斬る剣技を取得。理論上は冗談抜きで三次元空間上に具現化した神とかいう高次元的な存在をも斬れるらしい。何しろ絶対回避及び防御不可能な技術である。当たればどうしようもない。おかげで唯一“萬を真っ向から殺せる”人間となった。事実上の最強。


元々はヒロイン候補の一人。一歩離れた視点で、お姉さん的な立場から見ていたのにだんだん心惹かれていく……ってな感じで参戦する予定だった。さらに他の男性キャラとも絡みうんぬんかんぬん。やってられるか。

ともかくそんな感じで匙を投げてしまったわけだが、その代わりに何か別なフラグが立っている。それはそれで問題がありそうな気がするがいいんだよ本編終わったんだから。


ともかく本編終了後は代表交渉役に戻り、様々な世界間の交渉に赴き纏め上げていく事となる。その傍らで、とある外宇宙勢力の親玉にモーションかけていくことになるが……その結果がどうなったのかは、神のみぞ知る。











ライアン・チェント



特別に書く事などない、順調に成長して順調にラブコメってるライオット小隊隊長。

元々モブなので大した活躍もなく、一般兵から見た戦いの視線を現わしていたキャラクター……だったのだが最終決戦にて量産型とはいえTEIOW乗りへとクラスチェンジ。わりと働いていた。しかも相方はラブコメってる相手。死ねばいいのに。


本編終了後はそのままTEIOW乗りとして治安維持活動組織へと参加。相方と共にあちこちを飛び回っている。











フェイ・パイロン



モブからTEIOW乗り二号。

もはやライアンの引き立て役。結構もてる設定にしようと思っていたはずだが、最後までユージンとともににぎやかしだった。

本当は特訓関係で実家を絡めようと思っていたのだが弦が無双しそうなので没になった。どっちにしても可哀想。


本編終了後は軍の教導関係に。ユージンとはワンセットで名物コンビとして名を馳せる事になる。











ユージン・アダムス



三号。

女性関係で痛い目を見るはずだったが、まるっとカット。ひどい。

にぎやかしだったが生き残ったから良いじゃない。良いエピソードもないけれど。

裏社会に絡めて地球の現状を知らしめる役割を持つはずだったが、ロボットものじゃなくブ●ックラ●ーンになってしまいそうだったので没。若様可愛いよ若様。(え)


フェイとともに教導関係へ。今日も元気に新人をいぢめている。











パトリシア・レイリーズ



ライアンの彼女って言っても良いだろうもう。

あいかわらず仲良く喧嘩をしていたが、最終決戦でアルカイザーのコパイロットに抜擢。ライアンとコンビを組む。

その後色々と吹っ切れたか、自重することを止めたらしい。

本当は宇宙空間で箒を駆って……とかやらせてみたかった。


本編終了後はライアンと共に治安維持組織へ。好きなだけいちゃいちゃしやがれ。











ターナ・トゥース



ヒロイン候補から蹴落とされた悲劇のキャラクター。


過去のこととか色々考えているうちに手を伸ばし損ねて幸運の女神の前髪を掴み損ねた。後一歩踏み出す事ができれば状況も変わっていたかも知れないが。

しかし捨てる神もあれば拾う神もあるわけで。なんかカンパリスンと良い雰囲気になった。どうみてもメインヒロインよりもまっとうに恋愛してる。まあハーレム系とかには向かないだろうからこれはこれでよかったかも。


萬のところでもちょっと語られたが、元々の設定が彼の実の妹で一度目再会したときはストリートチルドレンの敵同士で再び再会したときにはGOTUIでさらには禁断の恋心を密かに抱いていたりとかもうわけ分からない。何でこんな複雑な設定だったのか。最初はダーク系合体ロボとして考えていたのが拙かったかもしれない。


本編終了後は地元に戻り、退職金を元手にして孤児院を経営。なおその孤児院はとある民間防衛組織の後押しを受けて大層繁盛したそうである。











カンパリスン・アブ・ジクト



人間的に一番成長していたキャラクター。筆者もビックリである。

どっかあほのこなのは変わらないが、尊大さは鳴りを潜め好人物と言って差し支えないほどに落ち着いている。ちょっとのきっかけで大きく変わる人間はいるが変わりすぎだ。もしかしたらわりと影響を受けやすいのかも知れない。


物語冒頭で命令違反を犯し、実家と後ろ盾から縁を切ってGOTUIに移籍。そのまま小隊長→TEIOW乗りへと移行した。しかも相方と良い感じ。おのれリア充め。


元々一発キャラのつもりだったので出番はまるっきり考えていなかった。本当の意味で大出世である。もしダーク系合体ロボのままだったら精神を病んで敵に回っていたタイプだったろう。よかったね。


本編終了後はGOTUIを離れ、独自に小さな民間防衛組織を立ち上げ隙間産業的に活動していく。時々どこかの孤児院で姿を見たという話もあるが、さて。











ワイズ



ゼンの相棒。ジェスターとのデータ交流により進化。擬人化が可能となった。使い魔形態はオウム。人型はツインテールの美少女。

結構おいしいキャラクターだと思うのだが活躍の場を与えられなかった。少し残念。何らかの形で報いたいけれど。


もちろん本編終了後はゼンと共に地球圏の安寧を護るために勤めている。











ハーミット



弦の相棒。やはり擬人化。使い魔形態は山猫に、人型形態はショートカットの美少女。

やはりコミカルなキャラクターは動かし易い。ただし本来の役目の描写は少なめ。だけどあまりキャラクターを掘り下げて話を進めるとだらだら続きそうな……と考えた末色々カット。しかしやはり惜しいことをしたかも知れない。


当然本編終了後は弦と共に惑星開拓事業へ。そこに現れた押しかけ女房にぶんむくれ、ある意味壮絶な戦いを繰り広げる事になる。











ウィズダム



鈴の相方。擬人化したが肝心の使い魔形態が登場していない。丸っこいシャチだった。人型形態は黒髪ロングの美少女。

キャラは結構立っていたがやはり出番が。サポートキャラの悲しいところである。一番おいしいキャラなのに。


本編終了後は鈴に付き従い秘書のようなことをやってる。王族前でも物怖じしない(何も考えていない?)キャラクターを、王たちは大層気に入っているらしい。











ウォーロック



突如登場して一番出番を持っていった人工精霊AI。蘭の相方。


これまで作られた人工精霊AIを元にした最新型。基本スペックはジェスターをも上回るが、いかんせん経験が足りなく、色々な部分に不備がある。喋る言葉が英語オンリーなのはそのせい。

本来であれば、萬の未帰還を前提に制作されていたバンカイザー2号機(詳細はメカ編で)に搭載される予定であったが、彼の帰還により急遽ストームフェニックスへと変更。突貫工事で仕上げられたかの機体を難なく制御している。


なお作中では彼女と表現されており、姿格好も美少女そのものであるが……実は男性型、男の娘である。男魔女ウォーロックなんて名前が付いているのは伊達ではない。こんな分かりにくいネタを仕込んでしかも意味を成さない筆者の無能さには呆れ返るばかりである。


本編終了後は当然萬と嫁どもについて行ってるが……誰も男の娘である事に気付いている様子はない。たぶん一生気付かれないだろう。











ベルザンディ



今回ほんのちょい役の超級人工知能受付嬢。

出番は少ないが萬たちの無事を確認したりTEIOW全機のリンゲージドライブをバックアップしたりと八面六臂の活躍をしていたはずである。

なぜかバニーガール姿で登場したが、当然筆者の趣味。男性諸氏には同意を得られると思う。











黒金龍のレフィスナ



迷宮の森に出没する、異世界より来訪した龍属。漆黒の体色に所々金色の体毛が生えた恐ろしくも美しい姿を持つ。


龍のなかでもかなり強力な種族だが、まだ若い個体。若さゆえか人間に対する興味津々で、特に強者に対し心惹かれる傾向がある。風の噂で迷宮の森にて鍛錬を行う弦のことを聞きつけ、彼の前に現れた。まるでミスターブシドーである。

弦の成長の兆しに気付いていたらしく、適度に手加減しながら相手をしていた。が、その覚醒は予想外だったようで、一撃をまともに食らい膝を折ってしまう。想像以上の強者に出会えた驚愕と喜びは、その心に何らかの変化を与えたようだ。


ちなみに雌。そして龍という種族は強い個体に惹かれる本能を持つ。

だからなんだというわけではないが、高位の龍は人間に完全変化できる秘法を持つらしい。











バルディッシュ・ガルフ・アルダイトⅣ世(フォース)



鈴の父親にして異世界勢力連合を纏める王国の自重しない国王。


ちゃんと仕事はするが、しょっちゅう城を抜け出し遊び回る、闘技場とかに出没する(おまけに優勝する)、街の居酒屋で酒飲んでくだ巻く、しまいには自分の命を狙ってきた暗殺者を妾にするなど容赦なくフリーダム。

こんな人間が頭を張っているのは、単に実力があるからではなく多種多様な勢力を纏めるのに適した寛容さと度量があるからである。ぶっちゃけ細かいことは気にしない大雑把さが、御輿として担がれるのに適していたからだともいう。かといってその座に甘んじることなく、いざというときには真っ先に動いて何とかしてしまう甲斐性があるので、信頼度はもの凄く高い。


私人としては厳しいながらも家族思いな良き父親であるが、年頃の娘に対して深く踏み入れない部分もある。その事が鈴に負荷をかける要因となってしまったかと内心悩んでいたが、彼女らは予想以上に強かだった。とりあえず問題が解決したのでほっとしているが、また新たなる問題を娘が持ち込んでくることはまだ知らない。そもそも鈴がオジコンになったのは自身の存在が原因(変形版のファザコンなのである実は)なのだから自業自得。そりゃあここまで立場も実力もカリスマも甲斐性もある人間なんざ、若い衆にはそうそういないだろうよ。


いい加減若い者に任せて楽隠居したいのだけど、なかなか上手く行きそうにない。実権はないけどいるだけで違うからと引き留められている。











アイト・リリン (悠木 亜衣斗)



鈴の母。アルダイト王の妾だが、その命を狙っていた暗殺者という前代未聞の前歴を持つ。


代々裏家業で剣を振るってきた純血の人斬り。異世界交流が始まった黎明期にとある勢力からの依頼を受け王国に渡り、たった一人で王家に喧嘩を売った。自身の持つスキルと殺刃剣技が異世界でどこまで通じるか、依頼のついでにそれを試したかったというのが理由。あほである。

あほはあほだが実力は確かで、アルダイト王(当時王子)を後一歩と言うところまで追い詰めたが、僅かに及ばず敗北。捕らえられる。いくら気に入ったからと言ってそんな人間を妾にするなんぞ周囲が許さない……と思いきや王家もなかなか強か、彼女を上手く誘導して国内の不穏分子を排除するなんて真似をやらかしており、逆にその実力を買っていたりする。それでも王家に取り入れるのはなかなか困難だったようで、彼女が正式に王家に認められたのは、鈴が代表交渉役になってから。呑気に見えるが裏では相当苦労していたようだ。(ちなみに王族の暗殺を依頼した勢力は、彼女自身の手によって壊滅している)


現役を引退していたがその腕は衰えず、その技量を持って鈴と相対しその覚醒を促した。











シルディ・ヴィンド・アルダイト



鈴のもう一人の母。アルダイト王の正妃。


元王家近衛の魔導師。その実力の高さと忠誠心……に隠された王への思慕を持って数々の武勲を立てた最強クラスの女性。王位継承寸前に起こった亜衣斗襲撃に始まる一連の騒動を王と共に解決し、それが認められて正妃として迎えられた。つーか以前より思慕の念はモロバレだったらしい。彼女の思いは見事王に通じたのだ。

が、その輿入れと同時に騒動発端の張本人である亜衣斗も妾として迎え入れられる。さすがに色々と問題とか確執とかあるのではと思われたが、なぜか二人は実の姉妹以上に仲が良いのは本編の通り。細かいことを気にし無さ過ぎである。

亜衣斗とともに現役を退いたが、同様に実力は衰えていない。王家に徒為す者達を二人して密かに葬り去り、同時に娘たちに散々仕込みまくり鍛えあげている。名実共に王家を支える立役者。


亜衣斗のたっての願いで彼女に外法の呪をかけ、間接的に鈴の覚醒を促す。











スピア・ローテ・アルダイト



アルダイト王家長女にして王位継承権第二位の女傑。鈴の姉。


父に似て豪快豪放な人間であったが、結婚してからは少し大人しくなったらしい。オーバーワーク気味の鈴を内心はらはらしながら見守っている。

王家の人間らしく文武両道のチートだが、旦那の方がもっとスゴイ。現王と同等の実力とカリスマでのし上がり、若くして連合軍の頂点に立った人物らしい。さらにその実力が王に認められ娘と婚姻。王位継承権第一位を与えられるなんぞどこのおとぎ話のサクセスストーリーだ。そんな旦那にスピアぞっこんらしい。当然か。


最終決戦時にちょっとコンビニへ的な感覚で出かけた親どもの後始末に旦那共々苦労したらしい。











フランヴェルジュ・ヴィンド・アルダイト



アルダイト王家の三女にして鈴の妹。愛称はフラン。


ふわふわの銀髪をたなびかせる愛らしい容姿だが、チート一族の末姫らしく才気に溢れる。ただまだ自身の力を上手くコントロールできないようで、良く知恵熱を出し倒れるのが玉に瑕。成長すれば母たるシルディに比肩する魔導師になることは間違いない。

人なつっこく、特に鈴に懐いている。良く話をせがんでいるが、その内容が時折血なまぐさいのはどうしたものだろうか。


どうやら萬に興味があるようだが、今のところ具体的な行動に出る様子はない。しかしはっちゃけ一族の血を引いているのである。成長して動き出したらどのような騒動が起こるか分かったものではない。王でなくとも気を揉んでしまうのは当然だろう。











ドライド・イエロ



異世界勢力の中で前作より引き続き登場している唯一のキャラクター。妻帯者で結構な愛妻家らしい。


将としての仕事の傍ら、鈴の修行環境を整えるため手を尽くす。彼の行動は結局の所無駄に終わった感があるが、鈴の様子を見聞きした軍内部において鈴の信奉者を増やす事となった。これにより最終決戦に参加を希望するものが後を絶たず、結果戦力が過剰になったのはここだけの話。


ちなみに五本指の将は、それぞれ色と数字をもじった名前を持っていたりする。全員が揃えば戦隊チックになるがお披露目する機会は未来永劫なさそうだ。











女医さん



金髪とさばけた雰囲気が魅力的な医療スタッフ。萬の主治医を担当する。


西洋、東洋を問わない医学の権威。しかも魔道関係にも造詣が深い地味に万能な人。萬の正気の沙汰ではない身体状況に早くから気付いていた。医者としては止めるべきだろうが止まりゃしないだろうなあと意外に悩んでいたりするけっこういい人。

萬と気が合うが別に恋愛感情等はない。もっとこなれればいい男になるだろうけど好みのタイプではない、らしい。


実は本編終了後、引き続き医療スタッフとして萬たちに付いていってたりする。











天地堂 嵐 (てんちどう あらし)


ご存じ蘭の父、そして天地堂一族を統べる男。


相変わらず堂々と構え裏でこそこそ画策し、地球を勝利へと導くよう動いた。もしダーク系合体ロボのままだったら、ヘタをするとラスボスになっていたかも知れない人物。


最早娘たちは自身の、いや天地堂の手を離れたと悟り、全てが終わってからの逐電(?)を見逃した。本編終了後も天地堂を率い、また裏で何かやらかしている。その有り様は大きく変化したと言われるが。











反爬 有里華 (それは ありか)



萬の祖母。恐らく日本最高峰の個人投資家であり自身も数多くの事業を手がけている。


半年ほど行方不明になっていた萬の身を案じていたが、一応戻ってきたので一安心。しかし決戦終了後また飛び出していく孫のことを、今度はやれやれ仕方がないとばかりに見送る。


ダーク系のままだったら人質になった挙げ句殺されるパターン。それで萬が覚醒という流れになりそうだった。無事にすんで何より。


本編終了後は地球の復興に力を尽くす。全ては孫たちに、受け継がれるべき未来を作るために。











ジェフリー・マクラウド



元GOTUI担当の政府監察官。前作の決戦前にグランノアから逃され、そのまま政府関連の仕事をしていた。最終決戦のおりに少しだけ顔を出す。多分本編終了後も政府のお仕事。











不良小隊の皆さん。



ゼンの特訓に協力し、その後アルカイザーのパイロットに抜擢された。本編終了後は太陽系内哨戒任務に就く。











オペレーターさんたち。



新生グランノアの司令部に詰めているお姉さん方。結構バラエティに富んでいる。











提督さん



火星近海で防衛艦隊を率いていた歴戦の強者。

危うく壊滅の憂き目にあうところだったが、GOTUI主力の援軍が間に合い九死に一生を得た。











エリー・ケント



押しかけ従軍記者。以前からGOTUIに興味を持ち、記事にせんと機会を伺っていた。首尾良く従軍したところでバンカイザーの帰還戦に遭遇。その圧倒的存在に心を奪われ、己の全てを賭けて記事にすることを誓う。

積極的に萬へと絡んでくるが、恋愛感情ではなく話を聞き出す対価として自身を差し出すというスタンス。自身が質になると思うくらいには自信がある。生憎上手くいっている様子はなかったが。


本来であればこの話、彼女の視線から語られるという形になるはずであった。それが叶ったのは冒頭と最終話のみだが、わりと筆者は気に入っている。


ちなみに彼女の父親は、デイリーなんたらとかいう新聞社に勤めていたらしい。誰が分かるんだこんなネタ。











敵の人達






ダン・ダ・カダン



半年の時を経て復帰した宿敵。


前作の決戦時に負った傷は深く、完全な再生治療が間に合わず躯の何割かが機械に置き換わっている。その上でリハビリを含め半年ほどで復帰というのは、異常な速度であった。全ては再び地球勢力と、萬と相対せんがため。最早心に秘めた狂気を隠すことなく戦場に立つ。

溢れ出る狂気は周囲を威圧し、また口調も多少不安定でとても近寄りがたい。仕事はきっちりとしていたが、この時点で彼の目的は“地球の戦力全てと単騎で相対する事”になっていたため無自覚にそうなるよう戦略を練り上げていた節がある。


さてこやつの元々の設定であるが……ぶっちゃけもっと狂っていた。萬に目を付けた後は彼を執拗に狙い、その成長を促していく。無論悪い方向で。そのためには手段を問わず、GOTUIの面々をなぶり殺しにしたり、有里華を人質にとって結果的に殺害したりとやりたい放題。挙げ句には止めようとしたシャラや、ドコドですらも手にかけるという外道っぷり。最後には萬の手にかかり嗤いながらブラックホールにでも沈む……というとことん悪役な感じになる予定であった。やんなくて良かったと心底思っている。


最終決戦での勝敗はともかく、また重傷を負いながらもしぶとく生き残った。しかし全力を出し尽くして毒気が抜けたのか、最低でも表面上は狂気の欠片も見られないようだ。本編終了後はゼンの申し出を受けた……のかどうかは定かではない。











シャラ・シャラット



相変わらず苦労人のカダン傭兵団副長。


ダンが一時戦線離脱した後は戦線を支えるために奔走していた。復帰後は傭兵団の面子を全員招集し最終決戦に挑む。結果傭兵団は壊滅。本人も瀕死の重傷を負うが悪運しぶとく生き残る。


原案では忠誠を誓うダンと、自身と同等以上の特殊能力者であるゼンとの間で揺れ動くはずだった。

その迷いがダンの疑念を呼び狂気を加速させ、結局は彼の手にかかってしまうと言う運命を辿る……事にならなくて良かったじゃないか。いやマジで。


ダンと共に契約の完了を理由にして職を辞す。さてこれで邪魔は入らないと意気込んだところでゼンからのスカウト。ストーリーは変わっても彼に横槍を入れられる運命らしい。

その後はどういう道を歩むのかは定かではないが、ダンと共にあることだけは間違いない。











ヴェンヴェ・ケヴェン



カダン傭兵団幹部。生粋の武人……というか喧嘩屋。


改装したベヒモスを用いて決戦に参加、火星上の無人兵器群を一掃する。そのまま戦線に戻らず単騎の行動が許されたのは、邪魔なTEIOWの一体を引き受け、あわよくば撃破しようと言う目論見があったから。それに応えた弦――ゲンカイザーと死闘を繰り広げ、結果敗北するが深手を負わせ戦線復帰を妨げることには成功する。最後の最後まで強者に敬意を払う漢であった。


なお元々は影も形もなかったキャラクター。ダンの名前が正式に決まり次いでドコドが決定した後ニキと共におまけで生まれた語感最優先のキャラである。まあありがちな武人タイプに落ち着いたが、ゆえに安定感があって書きやすい人物。











ニキ・ニーン



人になり損ねた兵器。


地球艦隊を外側から削る任を帯びていたが鈴と遭遇。そのまま決戦になだれこむ。善戦はしたが、あくまで網を張り待ちの構えに徹した消極的な思考を看破され逆上。討ち果たされる。

その思考は陰湿かつ後ろ向きで消極的なものであったが、たしかに自我を持った人格として成り立っていた。彼の損失をツツは後々まで惜しんだという。


ヴェンヴェ同様語感優先で生まれたキャラ。もっとはっちゃけさせても面白かったかも知れない。











ドコド・ン



外宇宙勢力の実質的なボス。


戦闘指揮官としても一流にはなれるが、むしろ政治屋かつ交渉屋。餅は餅屋とばかりに戦闘関係はダンへと丸投げしている。

早々からダンの意図に気付き、彼が戦いやすいように舞台を整える。もちろん情からのものではなく、彼の戦いを見せつけて交渉を有利に動かすためだった。

結局戦争では敗北という形になったが、そこから先が真骨頂である。不利な状況下であれよあれよと言う間に交渉を纏め上げ、実質五分の立場まで持っていった。ダンとは違う形の化け物。


原案ではもっとあくどく、ダンの狂気を見越した上で焚きつけるような真似をする予定であった。しかし最終的に手綱を取り損ね、下克上の憂き目にあう。やはり本質的な悪人を書けるようにはできていないのかこの筆者は。


本編終了後も、異世界との繋ぎを取るため引き続き地球圏に居座る。が、なんだかどこぞのお姫様にロックオンされてしまったようだ。がんばれ。











ツツ・ラ・ツラヤ



ちょいとしか顔を出さなかったマッドエンジニア。今更大僧正とかいっても誰も信じない。

ベヒモスの改修やメルカバーの制作などで大活躍したはずである。裏で。


元々は敷島博士っぽいマッドっぷりだったはずだが、単なる人の良い工場のおっちゃんと化している。どうしてこうなった。


本編終了後は、萬にダンとは違った形の性質を見出し、彼に付いていくことにした。











名もなき前線指揮官



かませ犬。バンカイザーの帰還戦を飾るためだけに存在した。











地球圏反攻勢力の残党



かませ犬2。GOTUIが流した情報にまんまと引っ掛かり、ありったけの戦力を率いて現れたが復帰したTEIOWと満を持して現れた真主役機にフルボッコ。何か中に蒼き清浄なる何たらな人達とか残酷な天使たちとか色々いたような気がするけど気にしてはいけない。













さすがにここからの変更はないと思われますが追加はあるかも。



次はメカ編。

ここからが(筆者にとっての)地獄だぜヒャッハー。





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