00 ヤツが明日を連れてくる
まずは今回被災された方々にお見舞いを申し上げます。
一刻も早い復旧を願っております。
さしたる問題もなく、停戦交渉は始まった。いや、正確に言えば何か問題が起こる前に双方の代表者が動き出したのだ。
全軍の心理的な間隙を抜いた、見事なタイミングといえよう。だがしかし、そうでなくとも。
あの決戦を目に焼き付けた後でまだ戦おうとする気概があるものなど、いなかっただろうが。
ふう、と息を吐いてキーボードを叩く手を休めるエリー。
随分と長い時間集中していたようだ。少々疲れが溜まっている。眼を揉みほぐしてから窓の外に視線を向けた。いい天気だ、空が蒼く、高い。
まるであの戦いが嘘だったかのような穏やかな空気。だが。
あの時感じた熱さは、未だにこの胸に燻り続けている。
ドコド・ンという男の本当の恐ろしさ、それが発揮されたのは戦いが終わった後だった。
彼は海千山千の地球側代表者たちとほとんど一人で渡り合い、事実上の敗軍とは思えないような好条件で交渉を纏め上げた。
無論地球側に悪い条件ではない。むしろ破格と言っても過言ではない好条件。単純にドコドが持つカードが多かった、そう言う話である。であれば最初から戦争などと言う手段に訴えなくても良さそうなものであったが。
「全ての権限握っているといないじゃ、旨みが全然違うのよゥ」
彼は後にそう嘯いたらしい。特に彼が後々まで惜しんだのが、異世界との交流権利である。
現段階でほぼ地球の独占権利であるそれは、相応の旨みがあった。なにしろ未知の技術がこれでもかと存在する宝の山である。独占できれば莫大な利益が転がり込んだに違いない。返す返すも惜しかったと、ドコドは言うほど口惜しくもなさそうに周りに告げたという。
まあそれでも、ちゃっかりと地球側を仲介に異世界との交流を図ろうと目論んだのはさすがと言うべきだろう。
「そうこそおいで下さいました、ドコド・ン閣下。今回この交渉の場を預かります代表交渉役、リン・リーン・リリンと申します」
和風に仕立て上げられた豪奢なドレスを身に纏い微笑むのは、戦後即座に代表交渉役として復帰した鈴。地球よりもはるかに進んだ宇宙技術、それを持つドコドたちの外宇宙勢力と交流を図るのは今後のためになると予見したアルダイト王以下異世界勢力の意を受けて地球側と折衝、交渉の場を設けたのだ。
敵に回って死闘を繰り広げた事などおくびにも出さず幾重にも猫を被った鈴の様子に、ドコドはほう、と感嘆の声を漏らす。
「これはこれは、麗しき美姫自らのお出迎えとは痛み入る。世話を掛けるがよろしく頼む」
簡潔ながらも気遣いらしきものを見せるドコド。さすがに普段の豪快さは鳴りを潜めているようだが、その身から放たれる覇気はただ者では無いという気配をありありと見せつけていた。
短くいくつかの言葉を交わし、彼を伴って交渉の場へと赴く鈴。その口元にはどこか悪戯気な笑みが浮かんでいた。
「……ちょっと好みかも」
エリーの指が再びキーボードの上を走る。
「想像以上の順調さで戦後処理は進んでいる。外宇宙勢力、地球側ともに抵抗や反発が少なかったと言うこともあるが、やはり次々と手を打ったGOTUI――天地堂一族の手腕による所も大きい。しかし戦後地球側の権力中枢に深く食い込むだろうと思われた彼らは以外とも思える行動に出た……」
「まさかGOTUIが解体とはな……」
モニターに流れるニュース番組を眺めながら、ライアンが呟くように言った。
戦後の諸々の処理が進み、状況も落ち着きを見せ始めた頃に突如宣言されたGOTUIの解体。曰く大戦が終結した今、その役目が終わりを迎えたからだとの事であるが。
「なんだろうね、どうにも裏があるように思えて仕方がない」
「まったくだ」
眉に唾でもつけかねないような表情のフェイと、その言葉にうんうん頷くユージン。長いことGOTUIの中にいればいるほど、その行動には何らかの裏があるようにしか考えられない。
もっとも解体されたとは言え、その人員のほとんどは再編成される軍事関係組織へとそのまま移籍となる形になるのだが。
「つまるところ、天地堂一族が軍事関係からほとんど手を引くって事になるのよね」
だらりとライアンの背に寄り掛かり、トーテムポールのように彼の頭の上に顎を乗せたパトリシアがのんびりと言う。激戦を潜り抜けて気が抜けたのか、色々と自重するのを止めたらしい。
「それだけならまだいいけどよ。……TEIOWもほとんど手放すってのは思い切り過ぎじゃね? 残るのにしたって、実質上手を離れているようなもんだ」
こちらも自重するのを止めたらしいライアンが、平然とした様子で言う。残りの野郎二人はけっやってろみたいな表情でやさぐれている。
彼らを含めたTEIOW乗りは、他の部署と違いそれぞれがバラバラに配置されるようにされていた。量産型とは言えその能力は他の兵器とは桁違い。取り扱いも慎重にならざるを得ないと言う事だろう。
「まあ……ボクらなんかは退役するから関係なくなるっちゃあなくなるんだけどね」
「あとは野となれ山となれ、ってわけじゃあないけど」
「……ホントに辞めんのかよ、なんか勿体ねえな」
背後からかかってきた声に、パトリシアごと振り返って応えるライアン。視線の先には相変わらず格好をつけてるつもりのカンパリスンと何かが吹っ切れたような表情のターナ。
ごたごたの末都合上GOTUIに組みするようになったカンパリスンのような人間や、個人的な都合でGOTUIに居づらくなったターナのような人間たちの退役はあっさりと認められた。機密もなにもあったものではないが、それすらもすでに意味はないとでも言うのか。あまりにも大らかな対処であったが、誰に不都合があるというわけでもない。大体にしてTEIOWなどの最高機密に属するものに関する情報すら公開が始まっているのだ。今更パイロット風情の行動を規制する意味はないに等しい。
裏を読もうとする人間にとってはそれすらも策の一つとしか思えなかったが、そう思わせること自体がすでに策なのかも知れない。どちらにしろ深く考える事自体が無駄だと、最低でもこの場に集っている人間たちは思っている。
「なるようになれってね。……ま、せいぜいお互い」
『敵にならないようにするさ』
声を揃えて言い放つ。
全員が全員、にっと不敵な笑みを浮かべた。
彼らはそれぞれがそれぞれの道を行く。それは意図的な選択肢だったのかも知れないが。
自身で選んだことには違いない。
どこぞの記者の知るところではなかったが、勿論裏はある。
確かに表面上はGOTUIという力を手放したように見える天地堂一族であったが、裏ではちゃっかりと権力を把握していたりした。
もっとも、その有り様は今までとは大分異なるようではあったが。
「偶然にしろ、“天地堂”の全てを把握されてしまったのだからな。仕組まれたのではない、“ただの人間”に」
皮肉めいた表情で宣うのは天地堂 嵐。共に世界の裏を牛耳る者達を前に、彼は臆することなく堂々と相対している。
「全てがご破算、という事かね。歴史の裏に暗躍を重ねてきた天地堂の行為全てが無意味であったと」
「いやいや、むしろ“更なる高みが見えた”という事さ。手段を問わぬがむしゃらなアプローチをあっさりと超える存在が現れた。我々はまだまだ足りない、そういう事だろう?」
揶揄するような言葉にも動じず不敵に返す。大戦を経てさらに、嵐の図太さは増している。そう伺えた。
「考えてみれば我々も停滞が始まっていた。未来を読める事によって全てを有利に運べると思い上がっていたのだろうな。それが理解できたと言うことは僥倖だよ。彼には感謝しなければ」
嵐は言う。自分達の有り様は変わると。
「世界が常に変動するのと同様に、我々もまた変わって行かねばならない。ただ自身のやり方を突き詰めていくだけでは足らないと知った今、あらゆる方向性を模索していく必要がある」
天地堂一族の目的は変わらない。天地堂というシステムを用いた利益と権力の把握、そして自身の存続。だがこれからは、ただそれだけの集団として存続できるはずはなかった。
“それだけ”ならば結局自分達が叩き潰してきた者達と同じ道を辿ることとなる。停滞と傲慢こそが真なる敵だと天地堂に属する人間は悟った。ならば、今までの自身を超えて行くのみ。長きに渡った戦いの結末は、彼らにとって大きな転換点となったのは確かだ。
「さて、どのように我々は変わっていくのだろうね」
内心呟いて嵐はほくそ笑む。
その瞳に恐れはない。狡猾な毒蛇のごとき鋭さを湛えながらも。
少年のような輝きが微かに宿っているようにも見えた。
「無論ただ解体しただけではない。その内に囲い込んでいた多種多様の才覚を持つ人材、それらを惜しげもなく解き放ち各部の活性化を図っているようだ。しかしさすがと言うべきか、ただの解放では終わらない。意外な人材と機材が意外なところで活躍し、予想外の人脈が新たに構築されていくようだ」
リズミカルにキーボードの上を走る指は、楽しげに。
「少々安酒やけど……コイツは結構お気に入りなんや。ま、味わってくれや」
しみじみと呟きながら、徳利に満たされた酒を傾ける。
破壊された機動兵器の残骸。その目の前の大地に酒を染み込ませて、爾来 弦は唇を歪めた。
普通なら再起不能とも思われる負傷を、不屈の意志でねじ伏せ再起した彼が新たに挑んだのは火星の開拓。
本格的にテラフォーミングが再開された火星の大地。真っ先に行われたのはナノマシンを大気中に過剰散布し補助機器なしで呼吸可能なレベルまで持っていった大気調整。火星全土にそれが充実した頃合いを見計らって、本格的な開発がスタートする。
弦は、己の愛機と共にその中核として在る事を選んだ。
「ゆっくり回り道してから逝かせてもらうわ。……酒盛りでもして待っといてや」
徳利の底に残った酒をあおり、身を翻す。振り返りはしない、必要もない。いずれいやでも好敵手が眠るところへと赴くのだから。
さて、と気持ちを切り替えて面を上げる。白亜の機体は彼を待ち受けるかのように片膝を付いていた。
乗り込み機体を起動させる。ゲンカイザーの能力は開拓事業にとって大きな力となった。そう、地脈への干渉能力。それを応用すれば、地殻変動レベルの大規模な土壌改良や開拓が可能となるのだ。
「戦うための力が、新たな大地を生かす力になるか。……これやから世の中ってのは面白い!」
大地に拳を叩き付ける。命の息吹が大地に染み渡った。
その光景を彼方から眺めるものがある。
黒のロングヘア、前髪の一房だけが金に輝く。民族衣装のようなものを纏ったその女性は、大地に命を吹き込んでいく巨人を見やりながら涼しげに笑みを浮かべた。
「闘志を命育む力に変えるか。……さらに一皮むけたな、弦とやら」
楽しげに呟くその女性の背後から、開拓事業団の職員が声を掛ける。
「見ての通り爾来さんは仕事中でして、かなりお待ち頂く必要があるかと。……ええと」
「“レフィスナ”だ。なに構わんよ、ゆるりと待たせて貰うとするさ」
儂が生きてきた時間に比べれば瞬く間よと、女性は鷹揚に笑う。そうしながら彼女はどのようにして弦と遊ぼうか……もとい恩を返そうかと思案し始める。
「ここは一つ、先人に倣って嫁にでもなってみるか?」
何か余計な苦労を背負い込みそうな爾来 弦。
彼の明日は、どっちだ。
外宇宙勢力との和平は、同時に新たなビジネスチャンスの到来であるとも言えた。
それは投資家たちにとっても新たな投資の機会をもたらす。
「皮肉なモンさね。外宇宙勢力のおかげで宇宙開発事業の類が軒並み鰻登りだよ」
複数のモニターに映る株式や投資情報を眺めながら、有里華は煙草を吹かす。
外宇宙からもたらされた技術は早速吸収され、また彼ら自身の協力もあって宇宙開発は今までの停滞を巻き返すかのような勢いで進んでいる。開発が進めば彼ら自身も交易などに加わり利益利権を得られるという計算があってのことだろう。向こうさんの頭はなかなかに食わせモノだと有里華は内心舌を巻いていた。
しかしそれが分かっていてもなお、彼女は時流に逆らうかのように別な方面へと投資を行うことに決めている。
地球の復興と再開発。外宇宙へのアプローチに比べ、緩やかに停滞し始めたそこへ注視する彼女の思惑とは――
「あの子が帰ってきた時に、少しでも良いようになった故郷を見せてやりたいねえ」
ただ一人の家族のために全力を尽くす。それだけだ。
調子が戻ってきた。自身の思惑を超えたかのように指は止まらない。
「また外宇宙勢力からも、かなりの人材が取り込まれてきている。敵だの味方だのというわだかまりを超えて、優秀な人間を確保しておきたいという思惑は、大胆とも思われる登用と言う形になって現れた。地球人類を追い詰めた才覚がこれからの地球の力になるとは、喜ぶべき所なのか正直迷う。だがそれをも飲み込んで行く事が、これからの人類には必要なのかも知れない」
高台より、復興しつつある町並みを眺める男が一人。
冷たい風にコートが嬲られるが、その身に染みいるような寒さすらも心地よく感じる。男は微笑を浮かべた。
傷だらけの顔。左目は義眼に取って代わられている。歴戦の強者を思わせる壮絶な容貌であったが、その表情は穏やかなもの。何か全力を出し尽くしたかのような充足感が感じられる。
「良い星だね。……あれだけの戦乱を潜り抜けて、それでもまだ立ち上がり前へ進もうとしている。凄まじいバイタリティだ」
錆び付いたかのような声。喉も灼かれたのだろう、しかしその事を気にする様子はない。ゆっくりと町並みを眺める彼の横に、一人の女性が歩み寄った。その女性もまた傷だらけ。しかしその美貌は損なわれているように感じない。
「悪運しぶとく生き残ったのは我々だけ。……どうします? これから」
「どうしたものかなあ。事実上お役御免だし、これから傭兵団を再起する、ってのもねえ」
口で言うほど困った様子もなく、男はぽりぽりと頭を掻く。そんな男の様子を見て、女性は決したかのように声を掛けた。
「あの、ですね。……もしも、気が向いたらですけど…………私と…………」
と、そこまで言いかけたところで何者かの気配を感じ振り返る女性。殺気は感じないが折角のチャンスを不意にされたと、いささかの怒気を込めて様子を窺っていた人物を睨み付ける。
「おっと、邪魔するつもりはなかったんだけど。なんだったら用事が済むまで引っ込んでようか?」
「いえ、お気遣い無く。幸い時間はたっぷりありますので。……それで、何用……その前にどちらさまでしょうか?」
振り返りながら言う男の視線の先には。
「っと、これは失敬。直接の面識は初めてだったか。自分はゼン・セット。元GOTUI特務機動旅団独立遊撃小隊チームインペリアル所属……と言うよりTEIOW乗りの一人、と言った方が早いかな?」
軽く笑いながら告げる青年……ゼン。男は興味深げに、女性はあからさまな警戒の色を浮かべて彼を見る。かつての宿敵の一人が一体何用なのかと。
「いや意外だったよ、結構な勇名を馳せていた指揮官が契約解除を理由にあっさりと退くとはね。しかもかつての敵地でのんびり観光と来ている」
「所詮は敗北者、あのまま居座っていられるほど厚顔無恥ではありませんよ。それに、敵だったとは言えこの星自体に含む所はありませんし」
応えながら、男は視線をちらりと眼下の町並みへと向ける。
「本当に良い星です。……しばらく腰を落ち着けたいくらいには、ね」
「へえ、そいつは好都合」
男の言葉に、ゼンは得たりとばかりにニヤリと笑う。どういう事だとばかりに見詰める二人に対し、彼は茶目っ気たっぷりの態度で語る。
「実は自分、どういうわけだか再編成される国際防衛組織の一つを任される事になったんだけど……前線指揮官と参謀のポストが空いているんだ。ちょっと興味ないかい?」
刻んでいたリズムが緩やかなものとなり、やがて止まる。
仕上がりは上々。きっとこれは、会心の記事になる。
だが――
この記事の中に、“彼”の存在はない。
「……ついていきたかったなあ……」
再び空を仰いで呟くエリー。その願いが決して叶わないことは分かっている。
彼についていくのは、ただ後ろ姿を追いかけるだけの人間には務まらない。彼と肩を並べ戦う、あるいは背中を守れる。そういうものだけだ。自分なんかではきっと足手纏い以外の何者にもなれない。
未練はある。心の中に燻る熱さは、きっと胸の中に居座り続けるだろう。
いつか、彼の足跡を追える日が来るのだろうか。ぼんやりと空を眺めながら彼女は思いを馳せる。
彼は、きっと今頃――
――どこか、はるか彼方の戦場で――
焦土の中、屍が並ぶ。
味方は数えるほど、敵は天を覆うほどに。
勝敗はすでに決した。勝ち目など、ない。
それでも。
「なんで諦めないかなあ、おれら」
びくびく怯えながら、がくがく震えながら、一人が笑みのようなものを浮かべる。
そして、周りの仲間たちも。
「そりゃあお前、知っちまったからだろうさ」
前を見る。馬鹿げた戦力差どころではない、すでに自分達以外は全て敵。だと言うのに彼らはまだ倒れない。諦めない。
彼らは見たのだ。たった一つの馬鹿げた理由で、諦めもせず折れもせず、全てをやり抜き旅立っていった一人の男を。
だからあえてこう言おう。
倒れるのは、諦めるのは、負けるのは。
『格好悪いだろう、そういうの!』
総和する声。それに応えたかのように――
無数の閃光が奔った。
瞬く間に蹴散らされる敵。そして。
轟音と共に何かが降り立つ!
「早速派手なお出迎えだ。……どこもかしこも馬鹿が迷惑で困る」
雄々しく立つは、紅き鬼神。
「ゆるりと世界を巡ることもできないとは、因果なものですわね」
「no problem. Let's kick everything about」
「しかり。我らが主の思うがままに」
「全てを蹂躙するとしましょう」
背中を護るは黄金の鳳凰。左右に控える白銀と黒鉄。
呆けたような顔。やがてそれが綻び、歓声が上がる。電子の従者はそれを感知して微かな笑みを浮かべた。
「では往こうか。我らが意志響かせるために!」
後方で待機する勇者の名を持つ艦の中で、一人の老技師がその光景を見守る。
「さあ、見せて貰うぞ。ただの人間が、最高の技術の結晶をひっさげどこまで至れるのかをな」
謳うように、声が響く。
『希望を胸に』
暴風の中耳を澄ませ。
『想いを背中に』
面を上げて目を見開け。
『鬼神となりて我らが纏うは』
例え矢が尽き拳が砕け、刃が折れたとしても。
『絶望砕き天舞う鎧!』
お前の魂が、まだ諦めていないのならば。
『鬼 装 天 鎧
バンカイザー!
今ここに、皇臨っっ!!』
そこに、ヤツはいるはずだ。
完っ!
足かけ2年以上かかったこの話も、これで終わりとなります。
このような駄作でも、僅かに心に何かを響かせることができたなら嬉しく思いますが、いかがだったでしょう。
後はネタばらし裏設定有りの設定集と、外伝の一つや二つで締めくくりとなる予定です。
さて次は、どんな話を紡ぐべきか。
最終BGM、「煌めきの未来へ」
そして、「輝」