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プロローグ
どうも
最近(?)サボり気味の長門です。
恋愛小説を新たにはじめました。
ヒロインは妹じゃないので悪しからず。
よろしくね(*≧∀≦*)
少年は雨に濡れながら、曇天の空を見つめていた。
墓地に並ぶは傘をさす黒い服の大人たち。少年に同情する言葉を声を潜めて話す。
そして、指を指す。
「かわいそうに」
悲劇のヒロインのように歪んだ仮面を被って、嘲笑を隠しながらいうのだ。
彼は憎しみに燻る火種を必死に抑えて、墓に眠る最愛のひとに誓うのだ
「俺、頑張るからさ」
同情の嵐の中で、惨めになりたくなくて、塞き止めていた涙がそれでもこぼれてくる。それでも崩れそうな感情を小さな手で押さえて、空に向かって言葉を溢す。
「約束・・・まもるからさ」
無理矢理作る笑顔はなんとも不細工で、自分でもなさけないと思うけれど、少年はそれでも意地でも笑顔を見せるのだ。
心配させないために。
「絶対・・・やってみせるよ」
その日から少年から笑顔が消えた。