恋ひ恋ふエモーションノベル
水無月渚(みなづきなぎさ)は空気だった。前髪は目を隠すほど伸び、その下には丸いビン底眼鏡が顔を少し見せている。勉強が少しできる程度の彼を周りはモブ太と呼んで誹謗した。
いつも本を読み、一人でいる彼からいつしか皆の視界から消えていた。
彼をだれも気にしないし、渚もそれが心地よく思っていた。
そんな生活を続け、高校生活二回目の春を迎えた。
一人を望む渚の隣の席になったのは榛名彩希。
金髪にピアス、色とりどりに飾られた爪。見るからにギャル。
新学期登校初日からかしましい隣人。
イヤホンを着けて、壁を作ろうとしたが、それを隣人は許さなかった。
「それ、ドラマになったやつの新刊?」
ギャルとモブのストーリーが幕を開けたのだった。
いつも本を読み、一人でいる彼からいつしか皆の視界から消えていた。
彼をだれも気にしないし、渚もそれが心地よく思っていた。
そんな生活を続け、高校生活二回目の春を迎えた。
一人を望む渚の隣の席になったのは榛名彩希。
金髪にピアス、色とりどりに飾られた爪。見るからにギャル。
新学期登校初日からかしましい隣人。
イヤホンを着けて、壁を作ろうとしたが、それを隣人は許さなかった。
「それ、ドラマになったやつの新刊?」
ギャルとモブのストーリーが幕を開けたのだった。
プロローグ
2019/10/31 10:43