表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な世界  作者: ブリタニア皇帝
1/1

時空の旅人

タイムマシン欲しいですよねー!

便利すぎる!

西暦2319年8月11日


「やっと!完成した!完成してしまった!」


その日、人類にとって存在してはいけない

ものが出来てしまった。

しかし、その研究者は自分の満たされない

研究欲求を埋めるがまま、ある物に全ての英知を詰めた。

その結果、あるものが出来上がってしまった。

それは、いわゆるタイムマシン。

時空の壁を超えて、過去や未来に飛ぶことが

できる道具だ。


「ついに!ワシの計画が始められる!」


研究者、博士の名は荒田のぶしげ。

人類史上の天才と謳われ、また人類史上

最も危険とも言われている。

その理由は、探究心がとにかく、すごく

その思考は人類を超えていた。

考えて思いついたものは、全て完成させて

しまうぐらいである。

人たちにとって、良いものも悪いものも問わずに

それ故に、周りからは、そう認識されていた。


「第一段階である、タイムマシンの開発は成功した!

次は、過去に行けるかどうかだ。」


ここが問題である。

物は完成しているが、成功するかどうかの

話は別なのだ。

やろうとしているのは、過去へのタイムトラベル。

戻ることだ。時空間を渡るため。

もし、失敗をすれば、永遠に時空の狭間に

迷うことになってしまう。

もしくは、目的としない時代へのジャンプ。

未来へ行ってしまっては、計画は進められない。

でも、行ったとしても、もう一度タイムマシンを

作ればいいだけの話だが。


もう1つ最悪に考えられるのが、世界が既に滅びて

何だかの原因で消滅しているところに

もし、行ってしまっては自分の存在は

もう無いことになるすなわち

死という判定になり、人生は終了。


前者の2つが起きなければいいのだ!

3分の1の確率!低いけれど、前向きに

思わなければ作戦の幅を縮めることになるだけだ。

計算では、成功するはず。

思いつく、あらゆる可能性のものを考慮し

完成はさせた。だが時に失敗もある。

100回に1回が失敗だとして、最初に失敗を

引いてしまっては、それは失敗におわるのだ。

必ずしも成功するとは限らないってことってだ。

こっからは、運が勝敗をわける。


「成功してくれよ。」


そう呟き。始動のための準備を進めていく。

形は球形をしており、あらゆる外側からの圧を

吸収する型になっている。

今は、球の下側から4つの支えが伸び、バランス

をとっている。

球の下から、ハシゴをつたり中へと入る。


たくさんあるボタンを押して、調整を済ませる。


「エネルギーを補給します。」


そう、音声が流れると。

10%15.20.30と進んでいく。


ここの研究所は、完全自律型に造って貰った

場所だ。国から多くの活動資金を掛けて

世界各国から集められた一流の研究者を揃えて

研究を進めている。

あらゆる発電所を備え付け、外国から狙われ

攻撃された際にも、迎撃をできるようミサイル防衛

システムもある。

完璧と言えるほどの施設だ。


今回の実験については

表向きは、軍事兵器の開発と伝えており

情報漏えいの対策といい、この部屋には

研究者は雇っていない。


自分は、神になる存在なのだ。

世界を創造し、統治する者は1人で充分。

ゆえに1人で研究を続けてきた。

他の人は、己の研究を進めている。

今日でここもお別れなのだが

相当長くお世話になったのだ。

感謝しないとね。


そう思っているうちにも。


「……100% エネルギー補給完了。」


動力源となるエネルギーの補充が済んだ。

音声が流れた。

やがて、最終調整に入り。

いよいよか。


「エンジン異常なし、出力最大。電子機器等

安全、確認クリア。オールクリア。

発信準備OK!」


音声が流れると、発進するための決定

スイッチが点滅していた。

スイッチのカバーを取り外し、指をかける。

手が震える。

覚悟をしなくちゃいけない。

失敗をすれば、苦しんだり、死ぬことになる。

それでも、自分の野望を叶えるために。

やらなくちゃ。

左手で震える手を押さえ、スイッチを押す。


「発進します!」


音声はそう言い。

機械がゴゴゴと轟音を立てて、光の速度を超えて

大きなタイムマシンは荒田博士を乗せ姿を消した。

と、同時に自分のいた研究部屋は大きな音を

立てて証拠隠滅、研究情報を隠すため

粉々に爆発した。


その時荒田博士は

光の速度を超えて移動したために

軽減できる範囲をこえ、急に酔いがきて

イスに座ったまま、俺は気を失ってしまった。













ん ?

目を開くと、賑やかな会場にいた。

普段は白衣の姿が基本だが、その時は何故か

スーツ姿に身を包んでいた。

ここは、確か。


「おめでとうございます!荒田博士殿。

今回のノーベル物理学賞はどう思いますか?」


そう、ここはノーベル物理学賞を受賞した

ときの会場だ。

でも、なぜここに。

これは、夢なのか。


「あ、はい!受賞させてもらい感謝しかない

です!自分は満足しています!」


本当に言いたいことは、ちがう!

自分はこんな所では満足していない!

自分の野望を叶えなければ、意味が無い。

正直、ノーベル賞など要らないのだ。

過程に過ぎないのだから、世界に証明

したって明日が変わる訳でもないし。


「カシャ!カシャ!えーと、今回の受賞を

誰に………。」


次から次へと記者の質問攻めにあう。

この時間が無駄でしょうがない。

この記者たちは、今にすがるしかなく必死にいる。

しかし、本当に重要なのは、失われた時間

である過去に意味がある。

過去が変われば今や未来だって、連動し

変わってゆく。

今、現在どうこうしていても、未来はどんどん

確定していくし、過ぎ去った時間は

過去へと変化していく。

時間の流れというものは、残酷だ。


「特にはいませんが、私の…………」


と、適当に記者の質問をちゃくちゃくと

答えていき、スムーズよく進めていく。

ここで、変に答えても、それに興味を

持った記者たちが、さらに質問をして記者たちは

深堀をするだけだ。普通に答えるのが

時間がくわなくて済む。


全ての質問に答えると。


「今回の受賞は本当におめでとうございます!

幾度の質問にも答えてもらいありがとうございます!」


そんな感じで、質問も授賞式も終わり。

会場から、大きな拍手をもらいその場を

後にした。


あー疲れた。

と思って目をつぶった。










次の瞬間目を開けると。

そこは、さっきまでいた会場とは場所のた違った

ところにいた。


え!

ここはどこだ!

焦りの表情がつい出てしまう。

しかし、そんな感情は一瞬できえ、平常心

へと変わる。まるでここに最初からいたかの

ように。

羽の生えた人の銅像が

崇められている教会にいた。

アルシア教。

世界の5割が信仰していると言われ

その勢力は未だに拡大していると言われている。

そして、自分が信じている宗教でもある。


崇められているのは、アルシア神。

名前は、アラータ・アルシア。

そもそも、西暦もこの神が生まれたとされる

年を基準に数えられている。

だから、今年で2309年だから2309歳となる。

2300年前の教えが今に渡って伝わっている

のは実に凄いことだと思う。

この宗教の教えは、平等。平和。人間性

といった現代思考をもった考えを基にしているのだ。

アルシア神が定めた教えから大きな変化は

なく、当時からそういう考えをしていたのは

相当だと思う。


だからアルシア神を尊敬し、信仰しているのだ。

アルシア神に会ってみたかったのう。

今回教会にきたのは、研究に行き詰まったからだ。

息抜きをするために、人のいない落ち着いた

教会に来ていた。

いつ来ても、ここはリラックスできる。

心地よい。

サイドに並ばされている長椅子に腰を下ろし

座った。

自分は周りからは天才と言われているが

全然そんなことはないと思っている。

今こうして研究に悩んでいるし、進まっていない

でも、この世界を変えるために絶対

成功させるしかない。

そんなことを考えていると。

目をつぶった瞬間。

急に強い睡魔が襲ってきた。

抵抗しないまま、そのまま眠りについてしまった。

次回予告!

いよいよ主人公荒田博士は

タイムマシンで飛んだ世界へと

到着する!

そこでする博士の計画の狙いとは?

過去まで行ってしたいこととは何か?

明らかになります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ