理沙とのデートをしたらしい
スマホ壊れてメモが消えて絶望してます。
温かく深夜テンションで見ていただけると幸いです。
今日は理沙とのデートの約束の日だ。
「修史様ぁ!おはようございます!お迎えに上がりましたわ!」
「あっ。おはよう、理沙」
玄関を開けると、俺に気付いた理沙が車から急いで降りて俺の前に来た。
昨夜、10時頃に迎えに来てくれる旨をメッセージ伝えてくれていたので、9時には起きて準備をしていた。
まあ、起きて窓を開けた時には既に、玄関の前に理沙の家の高級車が止まっていたので焦ったのだが。
…よほど楽しみだったのだろう。
「…理沙は今日も素敵だね。服も似合ってるし、可愛いよ」
女の子とのデートはとりあえず褒める事が大切だ。
実際、理沙によく似合う青系のスカートも素晴らしいし、金髪ドリルも薄い化粧も理沙の魅力を引き立てていると思う。
決して服高そうだなとか、高校生で化粧っていらなくね?などとは思ってはいけない。
オシャレは女の子の命なのだ。
「…あっ、ありがとうございます!…修史様も…眉目秀麗で…その…と、とても素敵ですわ!」
「ん?…ははっ、ありがとう」
どうやら褒められたみたいだ。
素直に嬉しい。
理沙は俺を見てかうっとりとした表情をしていた。
言い方は悪いが媚薬を盛られたくらい目がとろけている。
俺にぞっこんなのが分かってゾクゾクした。
「…それにしても、今日はわざわざ迎えに来てもらって悪いね」
「ぃいえいえ、当然の事ですわ!修史様にわざわざ足を運んで頂くなど、私には考えられませんもの」
いや、待ち合わせを楽しむ事もデートの一環なのだが…。
わざわざ迎えに来てもらうとなんだか少し悪い気がするしね。
「はははっ…。いや、そのくらいは大丈夫だよ。今度デートする時はどこかで待ち合わせしよっか」
「は、はい!修史様がそうおっしゃるならぜひ!」
今度のデートは待ち合わせをすることにした。
まあ、待ち合わせをして俺が遅れたなら、「修史様は大丈夫でしょうか?もしかしたら…何か…」と物凄く心配されそうだけどね。
…。
「それじゃあ、行こっか!」
「はい!今日のデートはわたくしがしっかりとエスコートさせて頂きますわ!」
「うん、ありがとう。よろしくね」
エスコートは俺の役割だと思ったのだが、理沙にがヤる気…間違えた。
やる気満々なので任せる事にした。
楽しみなデートが始まった。
ー
「到着しましたわ!」
車に揺られながら、一時間ほどして着いたのはそこそこ大きい遊園地だった。
車の中では理沙の肩を抱きながら休み中の話をしたり、車の中なのに恋人繋ぎをしてみたりと、存分にイチャイチャを楽しんだ。
理沙は照れたり驚いたり、うっとりしたりと表情が沢山動き、素直な俺への「大好き」という気持ちが伝わってきて、本当に嬉しかった。
太ももを撫でるくらいの行為に留めた俺を褒めて欲しい。
えらいぞ!修史(幻聴)
因みに車を運転してくれていたのは、理沙の専属メイドの水無月さんだ。
当たり前のように涼しい表情でメイド服を着ている、綺麗な女性の水無月さんだが、俺と理沙の様子が気になるのか何度もミラー越しに目が合った。
目が合うと直ぐにそらされてしまって少し悲しかった。
まあ、俺がこの性衝動に耐えられたのも、「水無月さんに見られているぅ」という意識があったからかもしれない。
「おー、遊園地かぁ。童心に戻るなぁ」
「うふふっ、修史様ったら。まだまだ童心を忘れる年齢ではありませんわよ」
「ははっ、確かにそうだ」
大学を卒業してから童心など消え去っていたが、遊園地を目の前にして無邪気にワクワクしている自分がいた。
観覧車を見て、観覧車の中でキスしたいと思うのもきっと童心だろう。
……さっきから下心が多すぎるな、俺。
今はそういうのは忘れよう。
少し反省した。
「……あれ?理沙…何だかお客さんいなくね?今日休みじゃ…」
「ふふっ、安心してください修史様。休みではありませんわ。しっかりとスタッフさんが働いておりますもの」
理沙の目線を辿ると、作り笑顔でニコニコしているスタッフが乗り物毎にしっかりといるのが遠目に見えた。
お客がおらずスタッフはいる……うん、マジか理沙。
貸し切りしたな。
「…もしかしてだけど…貸し切った…とか?」
「もちろんですわ修史様!今日1日貸し切りしましたので、並ぶこともなく遊び放題ですわ!」
「…あっ、そ、そうなんだ!…あははっ…あ、ありがとね」
当たり前のように、そして「修史様の事をしっかりと考えて準備いたしましたのよ!褒めて褒めて」とでも言いたそうな顔をしている理沙に対して、俺は苦笑いと心のこもっていない「ありがとう」しか言えなかった。
だって…ねぇ?
正直な話をしていいだろうか?
正直…「わーい、遊園地貸し切りなんてすごーい!ありがとう!」なんてテンションにはなれないよ、俺は。
ちょっと引くよね!?
わざわざ一回のデートのためにいくら使ってんだよとか、逆にそれは悪いよとか、今日遊園地を楽しみにしていた人達は?とか思っちゃうし考えちゃうもん!
「…?どうかなさいましたか?修史様」
「んっ?い、いや何でも無いよ!………早速、ジェットコースターでも乗ろっか」
凡人の俺には色々と思うことがあったが、せっかくの好意を無下にも出来ないので何も言わずに、何も考えずに盛大に楽しむ事にした。
…ただ、今日の事は絶対に忘れない。
恩はしっかりと返す。
相応の値段のプレゼントと愛を理沙に返すと心に決めた。
_
「オアァァァー!!し、死ぬぅぅぅ!」
「キャーっ!!」
誰だ?さっき「早速、ジェットコースターでも乗ろっか」と気楽に言った奴は?←自分です
ジェットコースターってこんなに怖かっただろうか?
重力に耐えるため全身に力を入れ、浮遊感の恐怖と戦う。
うん、俺はもう二度と乗らない!
「ゼェ…ゼェ…つ、次は何乗ろうか?理沙」
「今のとっても楽しかったですわ!もう一回乗りましょう!ねっ!修史様!」
キラキラととても楽しそうな表情で俺を見つめる理沙。
嫌な汗が全身から吹き出すのを感じる。
でも、恋人の前で嫌な顔なんてしたくない。
「うんっ!勿論いいよ!」
笑顔でそう答えた俺を見て、足早に手を引っ張られる。
そして逃げられない拘束器具を付けられる。←安全装置
「人は地面から離れては生きられないのよ」
「えっ!?何ですか?修史様?」
「…いや、何でもな…オァァヴァァ…やっぱり無理~!!!」
「キャーッ!最高ですわ!」
今度、遊園地に来たときはよく考えようと思う。
車を運転するとき見たいに遠くを見たら、少しは楽になる事に気付けたのは良かったけどね。
その後もテンションが上がりに上がった理沙に合わせて楽しんだ。
ジェットコースター系を制覇したところで、そろそろお昼ごはんという時間になった。
「修史様?何だかお顔が青くなっていますが、大丈夫…ですか?」
「勿論、大丈夫だよ。ちょっと三半規管がやられたくらいかな」
「た、大変ですわ!す、直ぐにお医者様をっ!」
「いや、少し横になれば良いだけだから」
慌てる理沙をなだめつつ、ベンチに横になる。
ナチュラルに理沙の柔らかで少し肉付きの良い太ももに頭を乗せる。
「…っ!修史様…」
「…あー……安らぐわ」
スカートなのでかなり理沙の太ももの感触が鮮明に、頭の後ろに伝わってきた。
下から見ても理沙は可愛くて、俺は思わずキスをせびった。
「理沙、キスして」
「ふぇっ!?あ…わ、分かりましたわ!…い、いきますわ…」
理沙の綺麗な顔が近付いてくる。
こんなに近くで見つめ合うのは始めてではないだろうか?
「…んっ」
お願いしたとはいえ、自分からするキスよりも遥かに興奮した。
思わず理沙の頭を少し抑えつけてしまう。
「…んんっ!?…あむっ…んぅ…」
それでも理沙は必死に俺の攻めに応えようと頑張ってくれた。
もう、昼食には理沙を頂いてしまおうかな?
…なんてね!
キスだけで俺のコースター酔いと疲れは吹き飛んでいた。
「…んっ、ありがとな理沙」
「こ、こちらこそ…ご馳走さまですわっ!」
気持ちの良い太ももから頭を離し、体を起こす。
「フードコート行こっか」
「はいですわ!」
理沙の頭を撫でてから、昼食を取りに向かった。
恋人繋ぎで手を繋ぐと、体を密着させてくれたので可愛らしかった。
(あっ、キスは観覧車の予定だったのに…)
そんな事を思い出しながら、理沙とのデートの後半戦に胸を踊らせていた。
余計な情報だが、キスだけで100%の実力を出そうとしている息子を落ち着かせるのに苦労した。
位置を直す仕草を理沙に見られていた恥ずかしかった。
理沙は慌てて目をそらしていたが…。
……今夜が楽しみだ。
理沙は従順。
次話でどこまでいけるか…。
小説読むのに疲れたら、書いてみるのも面白いですよ。
自分の欲を、性を、理想を書いてみてください。




