愛奈と過激なやり取りをしたらしい
夏樹ちゃんが部屋に戻ったので、再びコーヒーを飲みつつ恋人たちとのメッセージのやり取りをする。
愛奈が何やらまた写真を送ってくれていたので見てみた。
写真には、かなりの薄着で少し恥ずかしそうな表情を浮かべながら、猫を抱き締めている愛奈の姿が写っていた。
色々と可愛がりたくなるような写真だ。
さっきの写真と服が違うのだが、わざわざ着替えたのだろうか?
それとも…なんだろ?
愛奈は自分が服を脱げば脱ぐほど、俺の写真の過激度が増していくとでも思っているのだろうか?
全く、そんなに安い男じゃないぞ!俺は。
…まあ、脱ぐけどね。
俺は上裸になり、胸だけ隠した自撮り写真を撮って、愛奈に送ってあげた。
(愛奈は写真を見てどう思うかなぁ?焦ってたら面白いけど。)
どんな反応をするのか見れないのが悔しい。
だが、こんな反応をするんだろうなーと妄想するのは楽しかった。
恥ずかしさを我慢しただけの事はあるかもしれない。
そんな事を考えている時、突然リビングに何かが転がり込んできた。
「とうっ!…くっくっく。妾こそは芽亜の盟友である、西城冬姫だ。妾の色気で修史殿を虜に……ほえっ!?」
「あっ!」
かっこ良くポーズを決めて登場した冬姫ちゃんだったが、タイミングが悪かった。
台詞の後に目が合ったのだが、その時の俺は自撮り直後のため上裸だったのだ。
がっつり見られた。
キャー、冬姫ちゃんのエッチ!
…なんてね。
まあ、減るものではないので見られるのは別にいい。
だが、目の前の冬姫ちゃんの顔がどんどん赤くなっていき、鼻から血が流れ始めたのが問題だ。
「ふ、冬姫ちゃん!?大丈夫!?待ってね、えっとティッシュは…。」
「修史殿…その前に服を着て…ぐはっ。」
「冬姫ちゃん!?」
冬姫ちゃんはその場にへたりと倒れこんだ。
服を着て慌てて駆け寄る。
「冬姫ちゃん!大丈夫!?」
「ふふっ。妾の色気で…修史殿を虜にさせる予定が…妾が修史殿の虜になってしまったようじゃな。」
あ、大丈夫だった。
鼻血は出ているが、とても幸せそうな顔をしている。
そしてどうやら俺の虜になってしまったらしい。
「今、拭いてあげるね。」
取り敢えず膝枕して、顔を綺麗に拭いてあげた。
「っ!修史殿っ。ひ、膝枕は…その…嬉しいけど…恥ずかしい。それに顔が近くて…その…うう~。」
「ん?どうした?大丈夫?」
「…色んな意味で…大丈夫…じゃない。」
キャラが崩れてなんだかしおらしくなってしまった。
取り敢えず冬姫ちゃんが落ち着くのを待った。
ー
「くっくっく。妾としたことが取り乱してしまったぞ。だが、どうじゃ?修史殿は妾の虜になってしまったのではないか?」
「あれ?さっき、逆に虜になったっていってなかった?」
「ち、違うのじゃ。それは…その…。」
キャラが復活したかと思ったら、モジモジして頬を赤く染めて目を逸らしてしまった。
なかなか可愛らしい。
「ははっ。ごめんこめん。虜にはならなかったけど、可愛いとは思ったよ。」
「か、可愛い!?…ふふっ、そうであろう。当然じゃ。何故なら妾と修史殿は前世では恋人関係だったからの。」
褒めたら調子が戻った。
察しはついていたが、やっぱり中二病が発症している子みたいだ。
…温かい目で見守るとしよう。
「へぇー、そうなんだ。知らなかったよ。」
「くっくっく。無理もないだろう。まあ、ち、契りを結び直せばきっと思い出すだろうがな。」
「契りって何?」
「ふぇっ!?そ、それは…セ…セッ…。いや、性こ…。」
「せいこ?」
「…うう~。や、やっぱり何でもない…。」
せ…から始まる契りって何の事だろう?
僕、子供だから分からないなぁ。
「と、とにかく、妾は前世で修史殿と恋人同士だったのじゃ!」
「へぇー、そうなんだ。どんな風に?」
「くっくっく。それはじゃな…」
取り敢えず、ひたすら冬姫ちゃんの話を聞いてあげた。
何やら前世で俺は騎士で、冬姫ちゃんは悪者にされていた魔法使いとかなんとか言っていた気がする。
…ごめん、ちょいちょい聞いてなかった。
嬉しそうに話す冬姫ちゃんの顔と膨らみかけのおっぱいに気を取られていたからかもしれない。
ー
しばらくして、芽亜がリビングにやって来た。
「冬姫ちゃんももう終わり。部屋に戻って!」
「ま、まだ、話の途中…。」
「いいから!」
「ああっ!修史殿、前世のように助け…。」
冬姫ちゃんは芽亜に引っ張られていった。
ー
(さてと、またコーヒーでも飲むかな。ん?おっ!愛奈からメッセージ来てる!)
スマホを確認したら愛奈からメッセージが来ていた。
なになに?
「何してんだ!?修史!?過激すぎるぞ!」だって?
…嬉しいくせに。
素直じゃないなと思いつつ、からかってみることにする。
「そうかなぁ。あ、なら、愛奈が俺に過激な写真を送ればおあいこじゃない?」と送っておいた。
「ふざけんなー!」とでも言われるだろう。
…そう思っていたのだが…。
少し間が空いてから「これでおあいこだぞ!」とのメッセージと共に、写真が送られてきた。
…ぐはっ!?あ、愛奈たん!?
写真には、裸を上手く猫で隠す愛奈の姿があった。
恥じらいつつも、いい笑顔をしていた。
…何だろう、凄くいけないことをしているような気分になった。
なかなかに興奮…ん?あっ!?
写真を見ていて、気付いてしまった。
愛奈の後ろに写っていたドアが空いていて、そこに愛奈のお母さんが…。
取り敢えず、愛奈に「後ろ見て」とだけメッセージを送っておいた。
そして俺はそっとポケットにスマホをしまった。
ー
しばらくして、芽亜達が降りてきた。
秋妃ちゃんたち三人はどうやらもう帰るらしい。
少し寂しくなる。
「お邪魔しました!修史さん、またお話したいです!」
「またね、秋妃ちゃん。いつでも来なよ!」
「修史お兄ちゃん、今日はありがと!また、ぐるぐるして遊んでね!」
「勿論だよ、夏樹ちゃん。また、遊ぼうね!」
「修史殿、今度は妾と修史殿の前世での、結婚生活の話をするから楽しみにしていて欲しい。」
「分かった分かった。楽しみにしてるね!」
最後に一人一人と軽く話をした。
是非また、家に来て欲しい。
あ、その前に恋人たち連れ込むけどね。
「じゃーね!皆!また、学校でね!」
「芽亜ちゃん、今日は本当にありがとう!」
「ありがとー!」
「感謝する!」
最後に芽亜とさよならの挨拶をしてから、三人は帰っていった。
「お兄ちゃん、今日はごめんね。芽亜の友達が迷惑かけなかった?」
「全然大丈夫だったよ。むしろ、楽しかったよ。学校でも三人と仲良くな。」
「うん!もちろんだよ!」
妹の学校生活も問題ない事が分かって良かった。
今を十分楽しんで思い出を作って欲しい。
「…さてと、お兄ちゃん、次は芽亜の番だよ!」
「ん?」
「今日はお兄ちゃん、三人の相手してて構ってくれなかったんだもん。だから、今からは芽亜とラブラブしよ!」
「はいはい!」
可愛い妹だ。
少し寂しかったのかな?
ギューっと抱き付いてきた。
良かろう。
本気で可愛がってあげるとしよう。
この後めちゃめちゃイチャコラした。
ー 修史がイチャコラしている頃、三人は…。
「はぁー、最高の1日だったね。」
「だねー。」
「…本当に最高だった。」
それぞれ今日の出来事を振り返っていた。
「修史さん、かっこ良くて優しくて…本当に素敵だよね!」
「ねー!それに抱き付いた時にがっしりしてて、何だか安心したよー!」
「いいなー、夏樹ちゃん。私も抱き付いておけば良かった。」
「ふふっ、妾は膝枕をしてもらったぞ!それに…ぐはっ!?」
「「冬姫ちゃん!?」」
冬姫が自慢気に語ったと思いきや、急に倒れ込んだ。
「どうしたの?な、なんで冬姫ちゃん急に鼻血出して倒れてるの!?」
「顔真っ赤ー!」
「な、何でもない。ちょっと思い出して。」
「何を思い出したの?」
「な、何でもない。」
「教えろー!こちょこちょ攻撃だ!」
気になった夏樹が冬姫をくすぐった。
「あっ、ちょっ、だ、だめ!分かった、教えるから!」
すぐに冬姫は観念した。
「はぁはぁ。実は修史殿の上半身裸の姿を見てしまって…。」
「ええっ!?」
「いいなー。」
「…妾には刺激が強すぎた。でも、また…見たい。あっ、思い出したら意識が…。」
「「冬姫ちゃーん!!」」
その後、三人とも無事に帰宅した。
…まあ、秋妃と夏樹は冬姫を運ぶのが大変だったのだが。
小学生三人は、この日からちょくちょく修史の家に来るようになった。
ー 修史に過激な写真を送った愛奈は…。
(修史の奴、あたいのきわどい写真を見て、今頃どんな反応してんのかな?)
恥ずかしさもあったが、気持ちが舞い上がり勢いに乗って写真を送った愛奈は、修史がどんな反応をするのか想像していた。
(あっ!返信きた!なになに?ん?後ろを見て?)
よく分からない返信に疑問を抱きつつ、ゆっくり振り返り後ろを見た。
そこには優しい笑顔を浮かべた母親の姿があった。
「か、母さん!?な、何でいやがる!?」
愛奈は驚きつつ、裸だった事に気付いて急いで服を着た。
愛奈のお母さんは、そんな慌てる娘に声をかけた。
「愛奈…母さん嬉しいわ。修史くんとそこまで進んでいるなんて!あ、今からお赤飯炊こうか?」
愛奈のお母さんは寛容?だった。
「ち、違う!これには訳が…。」
「愛奈…この調子で色々と頑張れ!応援してるぞ!」
「あっ、ちょっ、待っ…。」
愛奈の呼び止めも間に合わず、ささっと母親は部屋から去っていった。
愛奈は呆然と母親の立っていた場所を見つめる事しか出来なかった。
この後、ものすごい恥ずかしさが込み上げて来た愛奈だったが、修史の過激な写真を見て「まあ、これはこれで良かったな!」と納得したのであった。
そろそろ早香と男女の関係にしたい(切実)
その為にイベントを…。




