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妹と仲を深めたらしい


「なななっ!?ななななっ!?」


「な」しか言えなくなって固まっている妹を不思議に思いながら、着替えを取ってきて、先に入ってると伝える。

兄妹何だからお風呂くらいどうって事ないと思うのだが。

まあ、ロリ相手に意識はするが。


(お風呂も広すぎて落ち着かないな。まあ、足が伸ばせるのは気持ちが良いけど。)


シャワーを浴びた後、温泉か!と突っ込みたくなるくらい広い湯船でプカプカしていると、ガラガラと扉が開いて妹が入ってきた。

姑息にもミニタオルで大切なところは隠していた。


妹は先ほど脱衣場でなにやらゴソゴソして騒いでいた。

そのため、すぐに入ってくるかと思ったが、思いのほか遅かった。

…妹よ、脱衣所で何してたんだ?


「おっ、芽亜やっと来たね。背中流してあげるよ!」

「う、うん」


俺は芽亜の体をじっと眺めてから湯船を出て、妹の後ろへ行く。

小学生だけど、流石に高学年だから恥ずかしいのかもじもじしている。

…鏡越しに見える芽亜は何故か目を瞑っていた。


俺は心は大人なので、小学生の妹に対して邪な感情は半分しか抱いていない。

もし、万が一にでも変な気持ちになってしまった時には、某プロデューサーのYESロリータNOタッチの精神に基づき、冷静になればいい。


体を洗う柔らかいスポンジにボディソープを付けて、シコシコ…シュコシュコと泡立てる。

妹の白く小さい背中が眩しくみえる。

肌を傷つけないようにと優しくそっと洗ってあげる。


「っ…ひゃうんっ…んっ!…お、お兄ちゃん…くすぐったいよぉ」

「…っ…ああ、ごめんごめん」


妹は悶えていて可愛らしい声をあげた。

なんだかいけないことをしている気持ちになった。

…無心になろう。

少し無言が続いた。


「…はい、終わったよ!」

「あ、ありがと、お兄ちゃん。…すごく…気持ちよかった」


背中の全面と軽くお尻に差し掛かるところまで洗ってあげてから、シャワーで洗い流し妹に話しかけた。

振り向いてお礼を言った妹だが、まだ目を瞑っていた。

妹は完全に俺を意識してしまっているようだ。


顔が真っ赤になっていて可愛かった。

お兄ちゃんの裸くらい見てもいいんだぞ!

この引き締まった完璧な肉体をなっ!ドヤァァァ!!


「…お兄ちゃんの背中も流してあげるね!」

「おっ!ありがとな。じゃあ、お願いするよ!」


次は私の番と、妹が提案してきたのでありがたくお願いする。

場所を交代して、流石に洗うときには妹は目を開けてくれた。


(こ、これがお兄ちゃんの…背中。ゴクリ…。引き締まってて大きくて…たくましい…。キャー!!か、かっこいいよお兄ちゃん!もう…何だか洗うだけなのに…緊張しちゃう)


「…ん?どうした?早く洗ってよ」

「う、うん!ご、ごめんね!!」


何だかそわそわしていた妹だが、献身的に頑張ってくれた。

力が弱いためくすぐったかったが、一生懸命やってくれたので嬉しくなった。




「ふぅー、今日はなかなか疲れたよ」

「お疲れ様、お兄ちゃん」


その後、髪も交代で洗い合い二人湯船に浸かる。

途中から目を開けていた妹も大分俺の裸に慣れたみたいで、顔色も正常に戻ってきていた。


妹は身体を見られるのは平気なのか、俺の隣で体を伸ばしてダラ~っと伸ばしリラックスしている。

俺は遠慮なく観察していた。


…まあ、妹も時々俺の方をチラチラ見ていた。

特に下半身を。

チラ見はバレるぞ妹よ。

ませてるな、可愛い奴め。


「「…ふぃーっ。」」


チラ見は早めに終わり、二人とも脱力して無言のまま、時間だけが過ぎていった。

妹が身体を寄せてきたので、肩を抱いて上げたりした。


15分ほど浸り、もう充分なのでお風呂を出た。


脱衣場で体を拭いてパジャマを着てから、ドライヤーで妹の髪を乾かしてあげる。

「あー」と間延びした声を上げていた。


次は逆に俺が髪を乾かしてもらう。

これが意外と心地よかった。

人にやってもらうのは気持ちがいいね。



俺と妹はかなり仲の良い兄妹なのでは無いだろうか?

過去の記憶は俺にはないが、心を開いてくれている素直な妹。

これからも仲良く出来たらいいなと心から思った。



「お兄ちゃん、おやすみなさい!」

「うん、おやすみ!」


妹と廊下で別れて自分の部屋のベットに横になる。

ベッドは広すぎてあまり落ち着かない。

だからバタバタしながら転がったり「うーあー」と声をあげたり自分でもよく分からない行動を取った。


それから少しして軽い睡魔に襲われた。


(疲れたけど、楽しかったな。学校生活、これから上手くいけばいいな。働かなくていいし、扶養されるのは最高だけど、このままじゃ駄目になりそう…。気をつけて…恋愛を…。早香さん…可愛いかった…なぁ…)


そんな事を考えながら、今日の事を思い出しつつ目を瞑っていると、いつの間にか俺は眠りについていた。



一 その頃、芽亜は


(お、お兄ちゃんとお風呂入っちゃったよぉ、キャー!お兄ちゃん、昔から優しかったけど、今日はもっと優しかったし。…頭ナデナデしてくれてもう最高だよぉー!かっこよくて優しいお兄ちゃん好き好き大好きだよぉー!)


ウサギの抱き枕を抱き締めながら、ベッドの上をゴロゴロ往復して悶えていた。



一 同じくその頃、早香は


(こんな漫画みたいな事って本当にあるんだ、松本くんかっこいいし男の子なのに優しいし…ううっー!!寝坊したおかげで会えたのは良かったけど、朝の会話聞かれちゃったしズボラなところ見られちゃったし最悪だよー!…他の女子の目線は痛いし。…でも、明日も松本くんが学校に行けば、隣にいるんだよね!ううっー幸せすぎるよぉー!)バタバタ!


「うるさいわよ!早香!何時だと思ってるの!」


枕に顔を埋めてバタバタと悶えていた。




一 朝になった 一


『みっくみっくにしーてあげ…』スッ

画面をスライドさせてアラームを止める。

昨日、曲を某ボーカロイドの曲に変えていたのだが、体がしっかりと反応した。

外から聞こえる小鳥のさえずりが心地よい。


「ううっーん。朝かぁ。…うん?知らない天井だ」


そんな事を言いながら、俺は目をこすってこれが現実であることを確認する。

今日もこの世界である事に感謝の念を抱いた。


キングサイズのベットは一人で寝るには大きすぎて、起きた瞬間に寂しさを感じてしまった。


(今日の夜から、妹と寝るのもいいかもな。ぐへへ)


俺はそう思いながら、ベットから降りて洗面を済まし、俺のお弁当と二人分の朝ごはんの用意をする。


「フフフ、ハハハッ、こ、これが俺の料理スキルだぁぁ!!」


気分良く独り言を言いながら、広いキッチンや多彩な食材を吟味しながら、朝食を作る。

すると、トタトタと階段を下りる音がして、妹が降りてきた。


「おはよぉー。お兄ちゃん…も、もう起きてるの?」

「勿論だよ。もうすぐ朝ごはん出来るから顔を洗ってきな」

「…う、うん…」


(ううっ!お兄ちゃんのために芽亜がご飯作ろうと思ったのに!早起きは苦手だよぉ。…はっ!でもお兄ちゃんの手料理が食べれる…。えへへっ!今日も良い1日になりそう)


一瞬悔しそうな顔をする妹だったが、すぐにご機嫌になっていた。

不思議に思いつつも、典型的な朝食を並べて、顔を洗ってきた妹と一緒にご飯を食べる。


「お兄ちゃん、明日は芽亜がご飯作るから、寝てて大丈夫だからね!」

「…そう?俺でもいいけど…。それじゃ、お願いするよ。ありがとな芽亜」

「うん、任せて!」


妹は嬉しそうにちっぱいを張った。

まあ、俺がいる間は俺に任せてほしいけどね。


その後、テレビを見ながら、妹と他愛もない会話をして、その後二人一緒に家を出た。

妹の小学校を通ってから駅に行くことも時間的に可能なので、妹に「一緒に行きたい」とお願いしてから、二人で仲良く小学校へ歩いていく。


道中で気付いたのだが、妹が手を繋ごうとして恥ずかしくなって止めるという行為を、繰り返していた。

なので、さりげなく手を繋いであげる。


にぱぁっと笑顔になると同時に照れて赤くなってしまったので、可愛らしく思った。

ドキッとしてしまった。

妹なのに…小学生なのに…。


…お、俺はロリコンでもペドフェリアでも無いんだからね!

と今のうちは自分に嘘を付いておく。


「芽亜、小学生は楽しい?」

「うん、楽しいよ!友達もたくさんいるし、みんな優しいからね!」

「そうか、ならよかった。いいか、知らないおじさんには着いていっちゃだめだからね!」

「も、もう、お兄ちゃんったら!芽亜にはお兄ちゃんがいるんだから他の男になんて見向きしないもん!」


違う、嬉しいけどそうじゃない。


「…い、いやそうじゃなくて…不審者についていかないでな?」

「…もう、子ども扱いしないでよー!」

「はははっ」


妹をからかいつつ歩いていたら、小学校に着いた。

一つ気になった事だが小学校に着く前に、すれ違う人達の視線をかなり浴びた気がしたが…そんなに目立っただろうか?

まあ、いつもの事だが。

カッコ良すぎるのも困るぜ。…なんてね。


「じゃあ、頑張ってな!」

「ありがとう、お兄ちゃん!」


妹の背中をじっと見てから駅へ向かうことにした。

妹はすぐに友達らしき幼女達に囲まれていた。

人気者だなぁと思う。

お兄ちゃん安心したよ。


「芽亜どういうことよ!?誰!?あの超かっこいい人は?しかも手まで繋いでたわよね!?もしかして…彼氏?」

「ち、違うよ、お兄ちゃんだよ!」

「お兄ちゃんを紹介して!」

「「「私にもお願い!!」」」


わちゃわちゃしているのを微笑ましく思いつつ、俺はその場をあとにした。

「友達は大切にしろよ、妹よ」とボソッと呟いた。



しばらくして、家から一番近い駅に着いた。

今日は男性も普通にいたので、安心して電車に乗れた。

ビクビクしている変な男の人だったが。


やっぱり昨日騒がれたのは、露出が多かったのが原因だったみたいだ。

視線は多少あるが騒がれないので問題ない。


ガタンゴトンッ!


電車に揺られ外の景色を眺める。

まだ降りる駅までは時間がある。

流れ行く景色を見ながら俺はこの世界の事を考えていた。


俺が願った願い事は三つ。


『モテたい、働きたくない、劇的に変わりたい』


これは現時点で叶ったといってもいいのでは無いだろうか?


男女比1対10で男の半分が同性愛者の世界、そしてルックスが格好よくなった。

つまり、男女問わず(色んな意味で)モテる。


高校生でしかも親がお金持ち、つまり現時点では働かなくても大丈夫。

最悪ニートにもなれる。


妹が出来たり、名前以外のほとんどが劇的に変わった。

想像と違う部分があるが、素晴らしい世の中になった。

まだまだ分からない事や疑問は多々あるが仕方ないだろう。


偶然か必然か分からないが、以前とは全く違う良い環境を手に入れたことには違いがない。


(神様…かなぁ。それは分からないけど、俺の環境を変えてくれた存在よ、本当にありがとう。俺、この世界を存分に楽しむよ。だから…見ててくれよな!)


遠い空を見つめつつ、心の中でそんな事を呟いた。


次の駅のアナウンスを聞き、電車を下りた。

そして楽しみな学校へと俺は登校した。

松本芽亜(まつもとめあ)

マジ天使

ブラコン疑惑

たまにヤンデレ化する

むっつり

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