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きちんと告白したらしい

告白するつもりがされた。

そう気付いた瞬間、俺の体は勝手に動いていた。


理沙を抱き寄せ、その艶やかな唇を少し強引に奪った。


「っんんっ!…んっ…!!」


理沙はいきなりの事にびっくりしたのか、固まっていた。


しかし、強ばっていたのは最初だけで、すぐにその体や唇の力を抜き、俺を受け入れてくれた。

それが嬉しくて、幸せだった。


理沙の女の子らしい柔らかな抱き心地や、唇の感触がしっかりと伝わってくる。


(…もっと理沙が欲しい!もっと理沙を感じたい!)


そう強く思い、俺はもう止まることが出来なかった。

理沙を求め続けた。


「…っ…はぁはぁ…。修史…様ぁ…。…んんっ!!」


キスをする時に息を止めていたのか、理沙が少し苦しそうにした事に気付き、一度顔を離した。

しかし、目の前の理沙の高揚して潤んだ顔を見ると、俺の体は再び勝手に動き、キスを再開させていた。


「…んんっ!?…あっ…んっ…あむっ…ん…。」


唇を強く当てるだけのキスが、少しずつ自然と深くなっていき、いつの間にかお互いの舌を貪りあっていた。

気付けば理沙も俺の首にしっかりと抱き付き、俺を求めてくれていた。


(…ああっ!修史様ぁ。…本当に、本当に大好きですわ!)


理沙の温もりをより強く感じたくて抱きしめる手に力を入れると、理沙も俺を強く抱きしめてくれた。


お互いに離れようとせずに、自分の愛の深さを誇示するように、長い時間ひたすらキスをした。

理沙と俺が一つになるような不思議な感覚がした。


(…幸せ…だな。)


心が燃えるような、激しい幸せを感じた。

俺の心は理沙によって満たされた。


理沙からも幸せな気持ちが伝わってきて、改めて俺たちは両思いなんだと分かった。



しばらく時間を忘れてキスをしていたが、流石に体力の限界が来たのか、理沙の体から力が抜けるのを感じた。


俺と理沙の唇に繋がっていた架け橋がプツンと切れ、理沙が膝から崩れ落ちる。

俺は一旦キスをするのを止め、理沙を支えた。

少しだけ冷静になった。


「…はぁはぁ…。申し訳…ありませんわ…。体の力が…抜けて…。」

「謝らなくていいよ、理沙。ごめん、止まれなかった。」


俺はそう言って理沙の頭を撫でた。


「…少し休もっか。ベッドまで運んであげるね。」


そして、俺は理沙の背中に手を回し、お姫様抱っこをしてベッドまでゆっくりと向かった。


「…っ!お、お姫様抱っこなんて…夢みたいですわ…。」

「ふふっ、そうか…。これからは何回でもしてあげるよ。」


理沙はお姫様抱っこが気に入った様子だった。

胸が大きいとはいえ、理沙は軽いので全く苦にならなかった。

俺の腕の中で凄く嬉しそうに理沙は笑顔を見せた。

それが嬉しくてわざとゆっくり歩いた。



力の抜けた理沙をそっとベットに寝かし、さっきのお礼にと今度は俺が膝枕をしてあげた。

理沙の頭をゆっくりと撫でながら、少し休憩をした。


流石の俺もさきほどは熱くなりすぎたので、体の火照りが冷めるのを待った。

その間はお互いを見つめ合い、沈黙する時間が流れた。


(ちょっとさっきは強引すぎた…かなぁ?)


少しして完全に落ち着きを取り戻した俺は、さきほどの行動を少しだけ反省した。


(…まだ、俺は理沙に好き…って伝えてないしね。)


そしてまだ、自分の口から理沙を好きだと言っていない事に気付いた。

なので、俺は自分から言えなかった告白を改めてすることにした。


「…理沙、告白ありがとうな。本当は俺の方から伝えようと思っていたんだけど、先に言われちゃったよ。ははっ。」

「そ、そうなんですか修史様っ!?…ああっ、なんだか勿体ない事をしたような気がしますわ。」


理沙は驚いて上体を起こした。

そして少し考える素振りを見せた後、俺の告白のセリフが聞けなかった事に気付いたのか、少し残念そうにしていた。

そんな理沙に俺は微笑んで声をかける。


「大丈夫だよ理沙…。」


そんな顔をせずともきちんと想いを伝えるので安心して欲しい。


俺は理沙を優しく抱きしめ、頭を軽く撫でてからそっとキスをした。

そして理沙の手を優しく握り、目をしっかりと見つめて俺の想いを伝えた。


「…大好きだよ。」

「ふぇっ!?修史様!?いきなりそんな…。」


不意の告白に理沙は驚く。

そんな理沙を愛しく思いながら俺は言葉を続けた。


「…君の優しくて…ピュアで、少し抜けてるところもあるけど、いつもひたむきに物事に取り組む姿が、とっても素敵で大好きだよ。…俺は理沙を心から愛してる!」


「…っ!…修史様ぁ…っ!」


理沙の瞳から涙が流れる。

俺はその涙を指で拭いながら、理沙の頬に手を当てる。


「理沙の告白、凄く…凄く嬉しかったよ。…本当にありがとう。…俺も大好きだから…これからは恋人として末永くよろしくな、理沙。」

「…っ…はいっ…!…こちらこそ…末永く…っ…よろしくお願いいたしますわ…修史様っ!」


そう言って理沙は涙ながらに、幸せそうに笑った。

俺は自然と笑みがこぼれた。


「…っ…今までで…一番の…最高の誕生日になりましたわ!」

「ふふっ、理沙が喜んでくれて嬉しいよ。」


理沙は最高の笑顔を見せてくれた。


優しくて頑張り屋で素直な理沙は、今日から俺の恋人になる。

きっとこれからもっと幸せな出来事が待っているのだろう。

そう考えるだけで、この世界に来て良かったと感じる。


泣きながらだけど最高の笑顔を見せてくれた理沙が愛しくて、俺は今日何度目か分からないキスをした。




告白から十分くらいが経過しただろうか?


「…えぐっ…ぐすん…修史様ぁ…。わたくし…本当に…嬉しいですわ…。…ぐすん。」

「俺も嬉しいよ、理沙。それは充分、分かったから泣き止んで。」


まだ、理沙は嬉しさで涙がどんどん流れてくるらしく泣いていた。

気持ちは嬉しいのだが、流石に困ってきた。


泣き止んだかと思えば、思い出したかのようにぶわっと涙を流すのでハンカチでひたすら涙を拭ってあげているのだ。


そんな事をしている時だった。

一枚目のハンカチが結構濡れたので、予備のハンカチを内ポケットから取り出そうと手を入れると、何やら小さな箱が入っている事に気が付いた。


(うん?…これはなんだ?……はっ!?)


俺はその正体をすぐに思い出した。


(あああっ!?これ、プレゼントじゃねーか!そー言えば、まだプレゼントまだ渡して無いじゃないかぁ!!何をやってるんだ俺はぁぁぁ!)


…本当に何をやっているのだか。

さっきの告白のタイミングで渡せれば完璧だったのに。

後になってプレゼントの存在を思い出した。


(どうするっ!?今、渡すか?…でも、今じゃない気がするなぁ。)


女性にプレゼントをあげる事など、前の世界では無かったので慣れていないという点では仕方がない事ではある。

だが、誕生日パーティーに参加したのにプレゼントを渡さないという訳にはいかない。


しばらく理沙を可愛がりつつ考えた結果、一つの案が浮かんだのでそれを実行することに決めた。


思いの外、理沙編が長くなり次話も理沙のお話になります。


理沙の後は早香と天音のお話を書いてます。


全く関係ないですが「トニカクカワイイ」というハヤテのごとくの作者様の漫画をご存知でしょうか?

最高なので本当に読んで欲しいです(切実)

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