理沙が登場したらしい
「貴重な男の中で一番優しいのは俺らしい」略したら…何でしょうね?
さて、理沙が登場して次話でイチャイチャします。
「いよいよ、本日の主役である理沙様のご入場です!」
司会のかけ声と共に扉が開き、拍手をして理沙を出迎える。
そして、スポットライトに当てられ、理沙がゆっくりとその姿を現した。
(…綺麗だ…。)
俺はおもわず息を飲んだ。
一瞬だけ時が止まったかのような錯覚と衝撃を覚えた。
青を主体としたドレスに身を包んだ理沙さんが、ゆっくりと上品にお辞儀をした。
頭に着けたティアラや胸元のネックレス、服の装飾がライトの光を反射させてキラキラと輝いている。
理沙自信もメイクをしており、服と相まっていつもより大人びた雰囲気を醸し出していた。
(なんて綺麗なんだろう。…美しいよ。…理沙、君を俺のものにしたい…。)
理沙が歩く度に、特徴的である金髪ドリル…もとい、カールの巻いた金髪の長い髪がゆらゆらと揺れるのも綺麗で、とても魅力的に見えた。
体がいつも以上に熱くなるのを感じる。
そして、心の底から涌き出る独占欲が俺を支配しようとしていた。
そのため俺は理沙から目が離せなかった。
司会者のいるステージの方まで歩く理沙をじっと見つめる。
理佐は何かを探しているかのように、辺りをさりげなく見渡しながら歩いていた。
(…あっ!)
するとちょうど彼女と目があった。
目が合った瞬間、胸が一気に高鳴った。
理佐は俺を見て一瞬だけ驚いた表情を見せた。
そして、いつもの明るい笑顔を見せてくれた。
とてもとても嬉しそうにしていた。
「修史様ぁ!」と俺を呼びながらいつものように近付いて来て欲しいと思ったが、そうはいかないので残念に思えた。
誕生日を祝ってくれているのは俺だけでなく、ここにいる皆だ。
礼儀として一人の為だけに主役が勝手な行動してはいけないのだろう。
理沙は今にも俺と話をしたそうにしていたが、我慢してそのまま歩みを進めていた。
ステージについた理沙は参加者への挨拶をはじめた。
「本日はわたくしの誕生日パーティーに来てくださって、ありがとうございます。とても嬉しいですわ。」
挨拶の最中は理沙と何度も目が合った。
その度にドキッとして、早く側に行って話をしたくなった。
しばらくして理沙の挨拶が終わり、次に理沙の母親の挨拶があった。
理沙の母親は、理沙に顔つきは良く似ている爆乳の美しい女性だった。
そう、正に爆乳という表現がふさわしい乳をしていた。
その圧倒的なボリュームに不覚にも目を奪われてしまった。
そして、「理沙も将来あんなおっぱいになるのか!?」と理沙の今後に少し期待をしてしまった。
胸の大きさを気にするのは、女性に対して失礼になるのであまり考えないようにしたい。
…だが!大きい胸であんなことやこんなことしたいのは紛れもない事実である。
色々な想像をしていたら、いつの間にか理沙の母親の挨拶は終わっていた。
その後すぐに司会者が話をはじめ、「それでは引き続きパーティーをお楽しみください!」という言葉と共に再び自由な時間がやって来た。
(今行くよ!理沙!)
俺は急いで理沙の元に歩みを進めた。
しかし、俺のいた位置は理沙のいるステージよりは少しだけ距離があったため、俺が理沙の側に着いた頃には、既に理沙は大勢の人に囲まれていた。
仕方なく俺は理沙から少し距離を取り、理沙が自由になるのを待つ事にした。
理沙と一瞬目が合ったので「また後で!」としっかりアイコンタクトを送っておいた。
理沙はウインクを返してくれたので、多分伝わっているだろう。
言葉がなくても通じ会えるのだよ!俺と理沙は!
理沙を待つ間、軽く食事やグラスに注がれたワインを味わっていたら何故か俺は奥様方に囲まれて、様々な質問攻めを食らっていた。
…これだから人気者は困る。
奥様方の相手をしつつ、再び時間を潰した。
年上の女性も包容力があり、なかなかいい体験が出来た。
しかし、沢山の母性を感じたせいか、疲れたせいか、徐々に眠くなってしまった。
後々思ったのだが、母性のせいではなくワインを飲んだからだろう。
この体はまだ未成年なのでお酒には耐性が無いことをすっかり忘れていた。
…お酒は二十歳になってからだよっ!
(ヤバい、まぶたが落ちそう…。)
しばらくすると本格的な睡魔が襲ってきてしまった。
これは不味いと思い、たまたま近くにいた水無月さんに頼んで、少しだけ会場を抜け出した。
そして、仮眠の取れる部屋まで案内してもらった。
案内された部屋は以前来たことあるような気がしたが、眠気で頭がボーッとして思い出せなかった。
「修史様、こちらの部屋でおくつろぎ下さい。修史様のお母様には私が責任を持ってお伝えしますので、ご安心を。それと勿論、お嬢様にもお伝えしますので、ゆっくりとお休みになられてください。」
…まあ、部屋など何でもいいか。
それよりとにかく眠すぎる。
「…ありがと…水無月…さん…。」
水無月さんの肩を借りつつ、俺はなんとかベットに横になった。
そこですぐに俺の意識は途絶えた。
ラベンダーのようなとても良い香りがした気がした。
ー
「…修史様っ…お慕いしております…。」
「…うーん…。…ん?」
誰かの声が聞こえ、俺は目を覚ました。
ゆっくりと目を開けると、そこには月明かりに照らされた理沙の姿があった。
理沙は俺の頭をゆっくりと撫でていた。
「…なんで理沙が…。…あれ?そう言えば…パーティーは!?」
先ほどまでの事を思いだし、一気に眠気が覚めた。
急いで体を起こし理沙に確認する。
「ふふっ。パーティーはとっくに終わりましたわ、修史様。よく眠られておりましたわよ。寝顔もとてもかっこよかったですわ。」
「ええっ!?いつの間にか終わっちゃったの!?ってか俺、寝すぎてた!?」
とても驚いた。
目が覚めたらパーティーが終わっていたなんて、俺は何をやっているんだと自分を攻めた。
「うふふっ。慣れないパーティーに参加してお疲れになることは仕方のない事ですわ。わたくしは気にしておりませんわよ。…今、こうやって二人きりでゆっくりとお話出来るのですから。」
理沙はそう言うと、ベットの上に上がり、俺の隣に座ってきた。
「…そう言って貰えると嬉しいよ、理沙。色々とごめんね。」
「うふふっ、気にせずとも大丈夫ですわ。わたくしはパーティーで修史様の姿を見ることが出来て、とても幸せですから。…来て下さり本当にありがとうございます、修史様。」
理沙はそう言うと俺の肩にそっと頭を預けてきた。
心なしか顔が赤いように見えた。
俺はお酒のせいか理沙のせいか体が熱くなっていた。
顔に熱を感じ、今すぐ理沙を押し倒したい衝動に襲われる。
だが、何とか耐えた。
ギリギリ耐えた。
耐えなくても良かったかもしれないが、耐えてしまった。
しばらくの間、何も話すことなく理沙と寄り添っていた。
とても心地のいい時間だった。
(…幸せな時間だ。この時間をこれからも味わえるように、そろそろ理沙に俺の想いを伝えよう。頑張るぞ、俺!)
そう思い、俺はゆっくりと口を開いた。
「理沙、少し話があるから聞いて欲しい。」
俺は切り出した。
「…分かりましたわ。でも、その前に私のお話を聞いて貰ってもよろしいですか?」
「えっ…ああ、いいよ。」
しかし、何やら理沙も聞いて欲しい話があるらしかった。
理沙は俺の返事を聞くとゆっくりとベッドから降り、月明かりで照らされているバルコニーの方へと歩いていった。
俺も理沙の後に続いた。
バルコニーに出ると綺麗な満月が見え、更に夜風がとても気持ち良かった。
火照った身体には丁度良かった。
「月が綺麗ですわね、修史様。」
「…ああ、本当に綺麗だね。でも、月よりも理沙の方が綺麗だけどね。」
「…まあ、修史様ったら!うふふっ、ありがとうございます。」
お酒が抜けていないせいか、柄にも無い事を言ってしまった。
まあそれでも、理沙が笑ってくれたからいいだろう。
少しの間、お互いを見つめ合った後、理沙が真剣な眼差しを俺に向けた。
そして、ゆっくりと呼吸を整えてから胸に手を当てつつ、口を開いた。
「…修史様!わたくし天童院理沙は、貴方の事が大好きです!貴方の全てが大好きです!愛しています!…もしよろしければ、わ、わたくしと…お付き合いをしてください!」
理沙はそう言うと頭を下げた。
理沙の本気の想いが伝わってきた。
「…理沙っ!」
俺はすかさず理沙を抱きしめ、その艶やかな唇を奪った。




