母さんが帰って来たらしい
この間投稿遅れた分、早めに投稿しますね!
夏休み三日目。
雫の件がほぼ解決して気が緩んだ俺は、いつものアラームでは起きなかった。
「お兄ちゃん起きてよ!アラーム鳴ってるよ!」
「…うーん、分かった。」
寝惚け眼をこすり、アラームを止めた。
そして、妹に抱きついた。
「えっ!?お、お兄ちゃん!?」
妹の胸に顔を押し付け深呼吸をする。
まだ発展途上なので膨らんではいない胸だが、微かに柔らかいような気がした。
それに幼い女の子の良い匂いがした。←変態じゃないよ、変態という名の紳士だよ
「ね、寝惚けてるの?…嬉しいけどお兄ちゃん、ま、まだ心の準備が…。そ、それに寝汗かいてるからは、恥ずかしいよぉ。」
俺は今、寝惚けているフリをしているだけであって、目は完全に覚めている。
寝惚けているなら仕方ないと多少セクハラしても妹が許してくれるのではないか?と、朝起きた瞬間に何故か思い付いたので、実行しているのだ!
「お、お兄ちゃん、起き…そ、そのままでもいいけど、でも…。」
「うーん、眠い~。」
「ひゃっ!?お、お兄ちゃん手がお、お尻を…。」
「うーん、枕何処?」
「ひゃぅん!も、揉んじゃダメだよ、お兄ちゃん。だ、ダメだって。」
寝惚けたフリして妹のお尻を触った。
小さくて柔らかくしまっているお尻は、大人のとはまた違った良さがあり、最高だった。
…しかし、何故だろう!?
なんだかいけないことをしている気持ちになるのは。
罪悪感で押し潰されそうだ。
「んっ?…朝か?おはよー芽亜。あ、もうこんな時間!?急いで支度するね。」
「えっ!?あっ、ありがとう。」
俺はそそくさと置き上がり、ばつが悪そうに部屋を後にした。
罪悪感が何故か生まれたが、結果は成功だったので満足だ。
次は彼女達にも同じ作戦を使ってみたい。
(お、お兄ちゃんにお尻を…。も、もう少し寝惚けてても良かったのに。少し残念…かも。…ハッ!?め、芽亜も寝惚けてお兄ちゃんにあんな事やこんなことをしても、もしかして大丈夫なんじゃ!?…きゃー!)
芽亜は修史の枕に顔を埋め、いつものように悶えていた。
兄妹です考えることは同じだった。
ー 妹を見送り、今日も一人になった ー
(この部屋こんなに広かったかなぁ?)
一人だと妙に寂しく感じた。
またまたネットサーフィンをしようか、それとも外に遊びにでも行こうかと考えていた時、玄関の扉が開く音が聞こえた。
(ん?芽亜が忘れ物でもしたのかな?)
そう思い玄関まで歩いて行くと、そこには靴を脱いでいる少しやつれた美人さんがいた。
(うおっ!?ビックリした!?…もしかして…もしかしてだけど俺の母さん!?)
驚いた一目で分かった。
芽亜のお母さん、つまりこの世界の俺の母親だということを。
芽亜と瓜二つのぱっちりとした目が特徴的で、髪は少し長めの軽く染まった茶色。
身長は少し高めで170少し前くらいだろうか?
顔のパーツは綺麗に整っていて美人さんなのだが、目の下に隈が出来ているので残念だ。
しかし、スレンダーなのに出るとこ出ていたので好評価だ。
疲れているようには見えるが、母というにはどう考えても若く見えるので、変な感じだ。
…おっと、ジロジロ見ながら考えていたら目があった。
取り敢えず、お帰りとでも言っておくとするか。
「お帰りなさい母さん。久しぶりだね!」
笑顔で声をかけた。
実際は初対面なのだが…。
メッセージでやり取りした感じだととても息子思いのいい人だろう。
…過保護な気もしないでもないが。
「…修くん!?」
「ん?そうだけど。」
疲れた目が俺を見つめている。
その目がどんどん明るく生気を取り戻しているのが分かる。
「修くーん!!会いたかったよぉ!!」
「ぐはっ!?」
いきなり飛びかかって…いや、抱きついてきた。
「はぁぁぁ!!数ヶ月ぶりの修くんの匂いだぁ!スゥゥ!!」
「随分帰るの遅かったね。」
「ごめんね、修くん。寂しかったでしょ!お母さん寂しかった!」
俺の胸元で顔を埋めて深呼吸をしている母さんを取り敢えずそのままにさせてあげる。
しかし…何故だろう?本能だろうか?
美人に抱きつかれているのに全くもって興奮しないのだが。
まあ、それはそれでいいので会話を進める事にした。
「芽亜がいたから大丈夫だよ。予定より帰り遅かったけど、芽亜が可哀想じゃない?仕事忙しかった?」
当初の予定では母さんは少しの間だけ家に帰れない予定だった。
その間、芽亜が寂しく無いようにと、一旦使っていたアパートから出て、俺はこの家に住んでるのだが…。
気付いたら数ヶ月の月日が経過していた訳だ。
…まあ、今さら芽亜と離れて暮らす事なんて出来ないんだけどね。
「ごめんね!修くんが芽亜を見てくれるならしばらく問題は無いと思って仕事張り切っちゃって!ああっ!でも毎日ちゃんと修くんと芽亜ちゃんの事を想っていたからね!」
母さんは顔の前に手を合わせつつ、謝ってきた。
まあ、芽亜はどう思うかは分からないが、忙しいなら仕方ないだろう。
それに俺らの事をちゃんと想っててくれるのは嬉しいしね。
「そっか。ありがとね。まあ、仕事忙しいなら仕方ないよ。安心して、芽亜と二人で毎日楽しく過ごせてるから。」
大量のお金を稼ぐには時間がいるのだろう。
援助されている分、文句は言えない。
「ごめんね、あまり帰ってこれなくて。」
「いいよ、色々と助けて貰ったし。母さんにはお世話になってるから。この前も忙しいのに頼み事してごめんね。」
「いいのよ!修くんの頼みなら何だって叶えちゃうんだからね!可愛い可愛い息子なんだから!…えいっ!」
母さんは俺をじっと見たあと、急に俺の顔を胸元に抱き寄せた。
「うおっ!?」
結構あるおっぱいに挟まれた。
柔らかい感触が頬に…いや、しなかった。
ブラが少し固くて残念だったが、それでも母さんからの愛情は感じた。
目線を上に向けると、俺の事が可愛くて可愛くて堪らないと言うような顔をしていた。
撫でられたりもして恥ずかしいかったが、とても心地よかった。
「…ありがとう母さん。しばらくいるの?」
「誰かさんから呼び出しがかかるまでは家にいるわよ。」
「そっか。まあ、ゆっくりしていきなよ。」
「うふふっ…ありがと!」
話終えた後も、しばらく胸に顔を埋めてボーッとしてしまった。
…何故だろう?
いつもみたいな下ネタが思い付かず、ただただ甘えてしまった。
前の世界で、幼いときに母親がいなくなった弊害が出てしまったのだろうか?
いい年になって、まだ心の何処かで母の愛情を欲しがっているのかと考えただけで、自分が情けなく感じた。
(まあ、考えても仕方ないか。取り敢えず、何故か気持ちも軽くなったのは良かった。…それも含め母さんとの時間を大切にするかな。お礼も言わないとだしね。)
俺はそっと立ち上がった。
「母さん、取り敢えずお茶でもいれるよ。ここ数ヵ月であった事も話したいしさ。」
「あら!ありがとう!流石修くん、優しいわね!それじゃあ、お願いしよっかな!」
「おっけー!」
今日はどうやら母さんとお話するだけで1日が終わりそうだ。
彼女が複数いる事とか聞いたら驚くかな?などと少しワクワクしながら、母さんにお茶を入れた。
ー
おしゃべりを始めて数時間が経過した。
学校でも上手く楽しくやっている事や芽亜との毎日の生活について言える限りで話した。←一緒にお風呂に入ってる事までは言わなかった
その他は母さんの仕事の愚痴を聞き流したり、年収を聞いて驚いたりと何かと楽しい時間だった。
ちなみに年収を聞いた瞬間に「あ、俺、本当に働く必要ねぇわ。」と働く意欲を奪われてしまった。
働かなくても大丈夫という安心感に包まれて、申し訳無く思いつつも喜びの方が勝っていた。
…は、働くよ!俺だって!男の子だもん!
その他は天音の事などでお世話になったのでお礼を言ったりした。
母さんは「いいのよ!修くんの頼みだもん!」とお決まりの台詞を言った後に、ついてに俺の女性関係の事について聞いてきた。
…ふふっ、現状を知ったら驚くだろうなぁ。母さん。
「そう言えば修くん。修くんは、早香ちゃんと天音ちゃんと、愛奈ちゃんと雫ちゃんと付き合ってるけど、他にもいい子いるの?」
「……んっ?」
あれ?聞き間違いか?
「修くんは、その四人以外にまだ好きな子がいるのって聞いたの!どうなの?修くん。」
…あれ?えっ?
ナンデシッテイルノ?
「ふぇ!?な、何で母さんがその事を!?言って無かったのに。」
何処から情報を仕入れているのだろう?
まあ、バレたからどうって訳ではないんだが驚いた。
そして四人も彼女いる事を受け入れてくれている母さんの反応もおかしい…って、それはこの世界なら普通か。
「ふふっ!お母さんは修くんの事が大好きだから、何でも知りたいと思うのは普通じゃない?さあ、それはともかく聞かせて修ちゃん!」
母さんは綺麗な笑顔でそう言った。
心なしか、目立っていた目の隈が薄くなっている気がする。
息子の青春の話で若返ったのだろうか?
…さて。
何でも知りたい×あの母さん=金にものを言わせた情報量?
スパイでも雇ってるのかな?
取り敢えず、隠し事は無意味だと悟った。
「はぁ。まあ、嘘は効かなそうだし正直に言うね。」
「うんうん!偉いぞ!」
母さんは頬に手を当ててニッコリしていた。
嘘は通じないよ?とでも言いたそうな顔に若干恐怖を感じた。
何故俺の好きな人が知りたいのかは知らないが、まあ真っ先に後一人、脳裏に笑顔が浮かんだ人がいるので言っておいた。
「強いていうなら後一人かな?」
「後一人なんだ!うーん、後一人ねぇ。修くんが好きになりそうなのは…うーん。」
後一人と言った瞬間、何かを考える素振りを見せた。
ふん、俺の好きな人が分かるはず無いのに…プークスクス!
「修くんの彼女さんは確か…スポーツ元気、家庭的貧乳、淑やか巨乳、合法ロリよね…。そうすると次は…金髪ドリルお嬢様…かしら?ってことは…あっ!天童院理沙ちゃんね!」
「そう!正解!…って何でそんな事まで!?」
俺が言う前に当てられた。
しかもかなり的確に…だ。
くぅ、流石母さんだぜ。
俺の彼女の事もよく分かってやがる。
「まあ、母さんならそのくらい分かって当然だわ。あっ!天童院さんと言えば、明日ホームパーティーがあるわよ!たしか、その理沙って子の誕生日だったはずよ!私宛に招待状来てたけど…行く?」
「勿論行かせて頂きます、お母様!」
俺は即効、母さんにひざまづいた。
「うふふ、分かったわ。服とか車とか手配しとくわね!」
「ありがとうございます!」
朗報だ!
ホームパーティーあるらしい。
理沙さんから招待状は来ていないが、母さんについていけば大丈夫だろう。
嫌われてないはずだしね。
(急だけど、楽しみが増えたなぁ!天童院さん、喜んでくれるかな?)
俺はお茶を飲みながら、心を踊らせて明日の事について考えいた。
そんなに読まれていない小説なら、R18要素入っても大丈夫な気がしますね。
まあ、まだやりませんが…。




