夏休みが待ち遠しくなったらしい
祝20万PV 祝ブクマ400件超え
投稿遅れてごめんなさい。
そして、感想やブクマありがとう!
「そ、そんなぁ…。」
早香がまさかの名前を書き忘れるという凡ミスをした。
なので点数は0点扱いになっていた。
神様のイタズラだろうか?
ただ、0点の表記の後に()で100と書いてあった。
これは名前さえ書いていれば100点という意味だ。
つまり早香は、俺と同じく全教科100点という偉業を成し遂げていたということだ。
きっと相当な努力をしたに違いない。←動機が不純
そう考えると俺は感動した。
「ごめんね、修史。約束守れなくて…。」
(こんな単純なミスで約束が…。ううっ、修史の顔見れないよぉ~!)
そう言って顔を曇らせる早香を俺は優しく撫でた。
「いやいや、早香凄いよ!赤点を心配してたのに、かなりの好成績じゃないか!良く頑張ったな!」
そして褒めた。
「…えっ!?そ、そうかな!?あ、ありがとね。…いい点取れたのは…修史のおかげ…だよ!」
早香は俺に褒められて照れていた。
頬を染めて上目遣いで俺を見てきたので、可愛くて仕方がなかった。
早香も明るくなったので良かった。
二人きりの時に存分に褒めてあげたい。
…もうこんな高得点とってくれたんだから、約束は守ってくれたって事で良いのではないだろうか?
…うん、良いだろう!
早香よ喜びたまえ、あの日の続きをしようじゃないか!
「…凄い。早香がこんな点取れるなんて。良かったね、早香。」
「えっへへー!実はやれば出来る子なんだ!凄いでしょ!」
「…凄いけど、それなら普段から真面目に勉強してよね。」
天音は早香の成績に驚きつつも褒めていた。
(いつも赤点ギリギリの早香がここまで頑張るなんて…。どんな心境の変化があったのかなぁ?修史と何か約束したみたいだけど、それが原因…だよね?)
天音は修史と早香を交互に見つつ、疑問を浮かべていた。
(約束って何の約束したんだろう?…うーん。)
考えても思い付かず、どうしても気になった天音は、修史に聞く事にした。
「…修史、どうして早香があんな点数を?修史と早香の間で約束があった事しか知らないんだけど…。…本当に何を約束したの?」
「…はははっ。まあ、気にしないで。」
(ごめん天音、流石に今は言えない。)
「…そう言われると余計に気になるんだけど…。」
(なーんか怪しいな修史。少しソワソワしてるし…。)
俺は笑って誤魔化した。
しかし、天音は俺の顔ををじっと見つめたままゆっくりと近付いて来ている。
おそらく俺の表情や顔色から何かを探っているのだろう。
…そ、そんなに見つめないで!照れちゃうから!
「そ、そうだよ天音!気にしないで!な、何でもないから!それに早香が約束破っちゃってもう終わった事だから!それ以上聞くのは止めよっ!」
俺がジリジリ天音に迫られていると、早香が助けてくれた。
天音の視線が早香に移った。
…ふぅ、何とかなったかな?サンキュー早香。
「…そうなの?…それなら…って。…何でそんなに焦ってるの早香?なんだか凄く怪しいんだけど?」
「べ、別に、あせ、焦ってなんか…。」
「…目が泳いでるよ早香。修史に聞くより早香を問い詰めた方が…。」
おっと、これはいけない。
天音が、ボロが出やすい早香に標的をチェンジしてしまった。
仕方なく急いで助ける事にする。
俺はジリジリと早香に迫る天音の肩にポンッと手を置いた。
「…まあ、早香の次は…天音の番だから心配ないよ。待ってて!」
俺は綺麗な笑顔を見せた。
「そ、そうだよ!修史の言うとおりだよ!私の次は天音の…って…ええっ!?」
(私の次は天音って事は…。あわわわっ!?修史、そ、それじゃあもしかして私と…!?えっ?えっ!?)
早香は何やら驚いてあわあわしていた。
そんな早香を不思議そうに見つめつつ、天音は俺と話を続けた。
「…どういうこと?修史。早香の次って?」
「…んー、そのうち分かるって事さ。今は気にしないで!」
「…全然意味が分からないけど…。まあ、いいや。取り敢えず、授業も始まるしね。教室に戻ろ。」
「おう!」
授業の時刻が迫ったので流石に天音も諦めたようだ。
取り敢えず今は適当に誤魔化せて良かった。
まあ、天音にはいずれ話すからその時にきっと納得はするだろう。
…話はベッドの上でしようかな。←決して事後の後にって訳じゃないんだからね!
さてさて、それはさておき。
「早香、早く教室戻ろ!」
授業が始まるので、立ち止まって未だに困惑している早香を呼んで、俺たちは教室に戻った。
帰りにでも、早香とデート(お泊まり付き!?)の約束でもするとしよう。
二人に手を出す日は遠くないと信じたい。
そして神様の妨害…じゃなくてイタズラが無く、その日が来る事を祈りたい。
ー
テストの返却が全て終了し、今は放課後だ。
明日の終業式が終われば待ちに待った夏休みが始まる。
実に楽しみだ。
あ、そう言えば、テスト返却の時に知ったのだが、早香の補習は無いようだ。
担当の先生が「実質100点だから、早香さんは補習無しで大丈夫だよ。」と言っていたからね。
それにこのクラスからは誰一人と補習を受ける生徒はいないみたいだ。
クラスの皆も頑張ったみたいで、クラス平均はダントツで校内一位だった。
…俺のおかげ…かな?
なんてね。
これで皆、気兼ねなく夏休みをエンジョイ出来そうだ。
あ、俺と雫さんは許嫁の件を解決させたりしないとだから、少し忙しくなるかもしれないけれど。
まあ、俺が何とかするから大丈夫だろう。
雫さん、大船に乗ったつもりで待っていてくれよなっ!
ー
さてさてそれは置いておき、俺は今、早香を呼び出して二人きりで校舎裏にいる。
「修史、話って?」
何故ならデートの約束を取り付ける為だ。
電話やメッセージでも良いのだが、直接言いたいからね。
「早香、テストよく頑張ったな!改めてよしよし。」
「えへへっ!ありがと!」
俺は早香を撫でつつ、本題に移った。
「頑張ってくれたから、約束通り…今度続きをしたい。」
「えっ…そ、そそそそれって…。ま、まさか…。…で、でも…私…。」
赤点は赤点だが、内容が100点なら約束達成でいいと思う。
というか、俺の生殺しが続くのは嫌だというのが本心だ。
「実質100点だから!大丈夫だから!と、とにかく夏休みデートしたいんだけど…その…いいかな?」
少し必死になってしまったが、早香をデートに誘った。
「も、もちろん!わ、私も誘おうと思ってたんだ!先に言われちゃったけど…。」
(うう~!嬉しいけど、修史の口から先に言わせるなんて…。こ、これじゃ私、彼女として情けないよぉ。)
よっしゃあ!
デートの約束を取り付けたぜ!
…ん?どうした早香、嬉しいような落ち込むような表情して。
「良かった!早香ありがと!大好き!」
「ふぇっ!?あ、ありがと!わ、私も修史が…その…大好き!えへへっ!」
「大好き!」と言われて、早香の素敵な笑顔が見れて、心がとても温かくなった。
何故か下半身にも血が巡って…すみません、何でもないです。
「ありがとな。それじゃあ、早香の空いてる日、また連絡してね!」
「うん!また、連絡するね!」
こうして俺はデートの約束を無事に取り付ける事が出来た。
「あ、出来たらでいいんだけど、デートの日、一緒にどこかにお泊まりしたい…かな。」
付け加えて、一緒にどこかに泊まりたいと言ってみた。
流石に誘うのが恥ずかしかったが…。
「ええっ!?あっ…その…。よ、よろしくお願いします。」
早香は照れつつも、了承してくれた。
少しの間、二人によそよそしい空気が流れた。
「あ、ありがと!そ、それじゃあ、また明日!」
「う、うん!また、明日!」
若干逃げるかのように俺はその場を後にして、帰宅した。
帰宅しても、心臓の鼓動はいつもより高鳴っていた。
…夏休みが楽しみだ。←早香の事だけでなく
期待に胸を踊らせつつ、夏休みを待ち遠しく思いながら1日が終わった。
早香とお泊まりデート!?
雫さんの件は楽々解決…!?
天音の家のお風呂で!?愛奈からの頼み事…!?
天童院さんとパーティー会場で!?
夏休み、修史には沢山の思い出が出来そうです。




