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テスト結果が分かったらしい

投稿遅れました。

作者が失恋したためです。


まあ、そんな事は置いておき、修史の恋人たちのテストの結果はいかに!


俺の高校は七つの科目を二日間に分けてテストする。

二日間に及ぶテストが終わり、今日テストの結果がいよいよ分かる。


朝のホームルーム後に学校の掲示板に結果が貼り出され、その後の授業でテストを返却されるらしい。


クラスメイト達はかなりの手応えを感じてテストを受けられたみたいで、テストが終わったときは「いい感じに出来た!」と皆、喜んでいたので大丈夫だろう。

恋人たちもテストが終わった後は、大丈夫そうにしていたので問題無いと信じたい。


今は朝のホームルーム前なので、教室でゆったりと恋人たちと時間が過ぎるのを待っている。

ちなみに愛奈も一緒だ。


自分の席でボーッとしていると、天音が話しかけて来た。


「修史、テストの結果どうなるかな?私は最近時間が出来たら、いつもより勉強出来たから結構自身あるかも。修史は…余裕だった?」

「俺は結構自信あるよ!分からないところが無かったからね。天音も手応えあるなら良かったね!」

「流石だね、修史は。…やっぱりカッコいいよ。」

「あ、ありがと!」


いきなり褒められて少し照れた。

天音は時間が出来たおかげで勉強が出来たみたいだから、心配は無いだろう。

きっと、俺の紹介したバイトや家が役に立ったに違いない。


あ、そうだ!夏休み中は天音の家にお邪魔して遊ぶ事にしよう。←どんな遊びかは想像にお任せします

楽しみだなぁ。


「えっへへー、修史!聞いて聞いて、私も自信あるんだよ!」


妄想していると、自信満々という顔をして早香が話しかけてきた。

早香には赤点を回避してくれたら、俺とあの日の続きをするという約束をしている。

いい点を取ってもらわないと困るのだよ!!←必死


「全教科百点だったときは…や、約束…を…ま、守って貰うからね!」


早香は顔を赤めつつ、そう言った。

…ん?全教科百点?

…あれ?なんか勘違いしてないか?


「早香?赤点を回避するだけでいいんだよ?約束は。」

「ふぇっ!?」

「えっ!?」


早香が驚いた事にびっくりした。


(…えっ!?修史はあの時、やっぱり赤点を回避するだけで…続きをしても良いって言ってたの!?そんな簡単な条件な訳がない、聞き間違えだ!って思ってたのに…。)


早香も驚いた顔をしていた。

なにやら興奮しすぎたのか、勘違いをしていたみたいだ。

…勉強出来ない子にそんなハードルの高い事は要求しないよ!

だってそうしないと…したいのに出来ないじゃないか!


「そ、それって赤点さえ取らなければ…続きを…!?」

「そうだよ!」ニコッ

「えっ?ええっー!!??」


早香は声を上げて驚いていた。


(そ、そんな赤点回避くらい…余裕だよぉ。ってことは!?ま、まさか…!?)


「修史、続きって何のこと?それと早香、顔真っ赤だけど大丈夫?」

「な、何でもないよ!ちょ、ちょっと約束がね!はははは。」

「そそそ、そうだよ本当に何でもないよ!ちょ、ちょっと頭冷やしてくるね!」


天音の質問を何とか誤魔化した。

早香は何処かへ走って行ってしまった。


「…何か怪しいなぁ。」


…天音、そんな疑うような目で俺を見ないでくれ。

大丈夫!早香の次は天音の番だからねっ!


「そ、そういえば愛奈は大丈夫なの?」


俺は無理やり話を変えた。


「んっ?あたいか?正直いうとヤバい。…無駄な知識ばかり付いちまった。」

「ん?無駄な知識って何?」

「っ!?ば、ばか!そんな事言えるわけねぇーだろ!」

「ええっ!?」


何故か怒られた。

理不尽だ!

なんだろ?雑学でも勉強したのだろうか?


まあ、それはいいとして心配なのは雫さんだ。

あんな事があった後だからね。


「雫さんは…大丈夫だった?テスト。」

「え、えっと…その…。」

「ん?何いってんだ修史。天音は学年一位だぞ、今まで。心配ねーだろ?」


愛奈、君の疑問は最もなんだが…ちょっと不安要素あるんだよ。


「も、勿論大丈夫ですよ!愛奈さんの言うとおりです。そ、それに…修史くんが…応援してくれましたから…!」

「…そうか。なら…大丈夫かな?」


若干不安だったが、俺の顔を見て照れている雫さんを見たら何だか大丈夫そうに思えた。

…よし、取り敢えず皆この調子なら大丈夫だろう。


「みなさーん、席に着いてください。ホームルーム始めますよー。」


おっと、色々話をしていたらいつの間にか先生が来ていたみたいだ。

ホームルームが終わったらすぐに掲示板に向かうとしよう。



ホームルームが終わり、恋人たちと掲示板を見に行った。


テストがどうだったか結果から言おう。

…俺は神だ!


全教科100点という奇跡を起こした。

何度「俺ってもしかして天才か?」と思ったことだろう。

掲示板には、テストの順位や点数が貼られていたのだが、俺の名前は全て堂々一位を飾っていた。


雫さんの事で悩み事はあったのだが、毎日妹を可愛がっていたため問題無く100点を取れた。

…いつももより妹へのスキンシップが過剰になったのは問題かもしれないが…。


ちなみに恋人たちの成績もなかなか良かった。

不安だった雫さんの点数は全教科98点で、総合点では俺の次の第二位だ。

充分上出来だろう。


「や、やりましたよ修史くん!ケアレスミスは少しありましたが、いい点取れました!」

「よしよし!良かったね雫さん。可愛いよ。」

「えっ、そんな…。あ、ありがとうございます。修史くんも…流石です!」

「ははっ、ありがと!」


雫さんを誉めつつなでなでした。

艶やかな雫さんの長い髪の撫で心地はとても良かった。

そして照れている雫さんは今すぐ押し倒したくなるくらい綺麗だった。

…あ、周りから何やら凄く視線を感じるのでそろそろ手を離すとしよう。


「修史凄いね。全教科100点って。」

「うん、正直自分でも驚いているよ。そういう天音もなかなかじゃないか!」

「ん~、修史の点数を見た後だからなぁ~。何だか何時もよりも良くできてるのにパッとしない気が…。」

「そんな事無いぞ!凄い凄い!」

「…んっ!」


天音も全教科だいたい90点前後で充分出来ていた。

なので、なでなでして褒めた。

おっ?前よりも髪質が良くなってる。

生活の改善が髪質にも繋がったようだ。


いつもよりたくさん撫でた。

天音は微笑んで幸せそうな表情をしていた。


「しゅ、修史!あたいもなんとかなったぞ!見てくれ!」

「はいよ!」


愛奈が服を引っ張ってきたので、次は愛奈の点数を見た。

…えっ?うん、確かに…なんとかなってる…ね。


愛奈は全教科赤点よりも5~10点上だった。


「あ、あたいにしては頑張っただろ!なっ、修史!」

「う、うん。そう…だね。よ、良くやったぞ!愛奈!」

「えっへへー!そうだろそうだろ!」


無い胸を張って褒めて欲しそうな顔をしていた愛奈も撫でておいた。

愛奈の元気な笑顔を見て、俺も元気になった。

…少し点数低くね?と思ったのは内緒だ。


さてさて、残るは早香だけだ。

俺は期待にズボンを膨らませた。


「ええっと~、早香は…総合点600点!?凄いじゃないか!」


七科目で総合点600点なので平均しても、一科目85点くらいにはなるはずだ。

これは間違いなく赤点は回避してくれたのでは無いだろうか?


「良かったな、天音!高得点じゃないか!」


俺はテンション高めに天音に話しかけたが、天音は黙って下を向いていた。

そして静かに掲示板の一部に指を指した。

その方向を俺は見た。


「…えっ?」


そこには[月島早香 0点(100点)]と言う謎の表記があった。


「…早香、これってどういう事?」


俺は良くわからなかったので早香に聞いた。

早香は顔を上げて苦笑いしながら、静かに答えた。


「…ごめん、修史…。…名前…書き忘れちゃった…みたい。えへへっ。」

「…………えええっー!!?」


早香は初歩的なミスをしていた。

はたして修史は早香と続きが出来るときがくるのか?

そして雫さんイベントはどうなるのか。

では、また次話で!

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