表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/90

愛奈のお母さんに見られていたらしい

エロさ控え目です。

俺は愛奈の手を押さえつけ、愛奈に覆い被さりキスをしていた。


そろそろ帰ろうと思い、愛奈の部屋のドアの方をふと見ると、愛奈のお母さんがビデオカメラ片手に撮影していた。

その事に今まで全く気付かなかった訳だが…。


…いつから見ていた?


(いやいやそんな、娘と娘の彼氏の二人きりでの部屋の様子を撮影する親なんて…いるわけないだろう。俺は幻覚が見えたんだ、それか見間違えだよな!よしっ、目を擦ってもう一度見てみれば、真実が分かるはずだな。)


見間違えだった可能性を信じて、俺はゆっくりと深呼吸をして、目を擦ってからもう一度ドアの方を見てみた。


……。


おかしいな、まだ愛奈のお母さんが見えるぞ!?

疲れてるのかな俺は。


もう一度、深呼吸して目を擦ってせーので見てみよう。


せーのっ!

(三脚にビデオカメラを乗せ、空いた手で一眼レフを構える愛奈のお母さん。)


カメラと三脚追加されていた。


…さて、そろそろ現実を受け止めるとするかな。


「修史どうしたんだ?って…ええっ!?何で母さんが!?い、いつからいやがったっ!?」

「ただいま、愛奈。こんばんは修史君。夕飯食べてく?」


いや、それどこでは無いのだが。

愛奈のお母さんは表情がほとんど変わっていない。

…これが素の性格なのか!?


「母さんっ!それどころじゃねーよ!どこから見てやがった!?」

「えーっと、修史君が愛奈に自分の事をいつから好きだったか聞いたところ辺りかな?あっ、録画してあるから確認しようか?」


はい、おわた/(^o^)\

ポッぺスリスリとかキスとか色々しちゃってたよ~。

も~愛奈のお母さんったら気配消すの上手いんだから~。


…はい、ふざけてすみません。

でもね、現実逃避したいのよ。冷や汗が止まらないのよ。

色々撮られた事もそうだけど、もしあのままセッ○スしてたらって考えたら背筋がゾッとするんだよね。


「録画の確認とかいいから、さっさとデータ消して出ていってくれ!」

「えっ~。せっかく愛奈の普段見せない姿とか撮ったのに~。」

「なおさら消せ~!」


愛奈の悲痛な叫びが部屋に響いた。

なお、俺はただ苦笑いをするしかなかった。



「あ、修史君、素直じゃなくてお子様な愛奈だけど、これからも面倒見てあげてね!」

「はい!それは勿論ですよ!」


愛奈がお母さんからビデオカメラと一眼レフを没収した後、俺は愛奈のお母さんと少し話をした。


「それと、ゴムは無くていいから。」

「…なな、何を…!?」

「ははっ!冗談よ、冗談!まあ、出来ても良いけど高校卒業してからの方が良いかも。…だから渡しておくね、はい、これあげる!」


愛奈のお母さんはスッと手を出して来た。

何となく察しが着いたが、俺は手を差し出した。

…案の定、コン○ームだった。


「…あ、ありがとうございます…。ははは。」


俺は今、ひきつった笑顔をしているであろう。

彼女のお母さんからゴムを貰う彼氏は、全国探しても俺だけなのではないだろうか。


「また、いつでも遊びにいらっしゃいね。あ、家を開けてほしい時は何時でも言ってね!」


愛奈のお母さんはいつまでも平然としていた。



その後、妹に『すぐ帰るから!』とメッセージを送ってから、家に帰ることにした。


「じゃーな!修史。母さんが迷惑かけて悪かったな。まったく困った親だぜ!」

「あはははっ。驚いただけだから大丈夫だよ。」


まあ、見られたダメージは残ってるけどね。


「それじゃ、また明日!勉強しときなよ!」

「勿論だぜ!いい点取ってやるよ。…それと本当に今日はありがとな!その…色々と!」


愛奈は頬を赤くしながら上目遣いでお礼を言ってきた。


「…こちらこそだよ!…ありがとう!…じゃあね!」


そんな愛奈の頭を軽く撫でてから、愛奈の家を去った。

俺の姿が見えなくなるまで手をブンブン降っていた愛奈は、ちっこくて可愛かった。



ー 家に着いた。


「ただいまー。ごめん、遅くなって!」

「もう!ほんとだよ!電話何回もしたんだから出てよね!」

「ごめんごめん!さあ、ご飯にしよ!」


ぷんすかしている妹に謝りつつ、いつも通り帰ってすぐご飯を食べた。

なお、妹はなでなですると直ぐに機嫌が良くなるなでちょろ…もとい、楽だった。

…ちゃんと反省はしてますぞ。


「今日は何してたの?」

「ん?友達と勉強してた。」


夕食中、芽亜の質問に答えた。


「そうなんだ!テスト近いもんね!…愛奈って人?」


お、芽亜よく分かったな。


「そうそう!こないだ看病してくれた愛奈って子だよ。」

「あ、やっぱりそうだよね!お兄ちゃんから愛奈って人の匂いがするもんね!」


妹は笑顔でそう言った。

ん?何かちょっと怖いぞ、妹よ。

匂いで分かるのか。


「よく分かるな芽亜。凄いな。」

「ううん、凄くないよ。だって…こんなに強く匂いするんだもん。」


愛奈の匂いは近くで嗅げば、女の子らしい良い匂いだと分かるが、俺からそんなにハッキリと分かるものなのだろうか?

妹の新たな能力だな。


…あれ?何か芽亜の様子が…。


「…こんなに匂いが着くって事は、長時間抱き合ったりしない限り無いと思うけどね!…ねっ!お兄ちゃん。」


…何だろう、このよく分からないプレッシャーは。

何でそこまで分かってしまうのだ、妹。


「ま、まあすぐ隣で勉強してたからね。ちょっと距離が近かったのかも。」

「…へぇ、そうなんだ。でも、それなら何でお兄ちゃんの体の前面から愛奈さんの匂いが強くするのかな?」


あっ(察し)

そんな事まで分かるのね。

妹の嗅覚で、愛奈と抱き合ってたのバレたわ。

怖いから素直に白状した方が身のためな気がする。


「…あの~、芽亜さん?実はね、愛奈とも恋人関係にさっきなってね、それで…抱き締めてました。」

「…そう。ま、また恋人さん増えたんだね!おめでと!」


妹は笑顔で言った。

しかし、目は全く笑っていなかった。


俺には分かる。

多分、芽亜へのの連絡を放っておいて、愛奈とイチャイチャしていた事を怒っているのだろう。


「め、芽亜。本当にごめんなさい!大切な芽亜の連絡を後回しにして愛奈とイチャついて。許してください。」


テーブルに頭を擦り付けて謝った。

しばらく沈黙が続いた。


「…も、もう、許してあげる。ちゃんと気付いたならいいよ。その代わり、夏休み沢山デート行こうね!」

「はい!喜んで!」


案外簡単に許しが出た。

次からは妹の連絡を後回しにしないようにしよう。


「…彼女の方が重要みたいで…悲しかったんだからね。…まったく!次は無いからね!お兄ちゃん!」

「…はい。」


妹の笑みに背筋がゾッとした。

恋人も妹も平等に大切にすると言ったのは俺なので、こういうどちらかが不満に思うような事をないようにしようと決意した。


「えへへっ!夏休みデートデート!楽しみだなぁ!」


妹の機嫌が治ったのを確認してから、俺は小さく息をはいた。

今日は色んな意味でドキドキしたので疲れたよ。


その後はいつも通り妹との時間を大切にしてから、眠りについた。

…妹は俺がそっけない態度を取ろうものなら、すぐにヤンデレ化しそうなので特に注意したい。

大切な人への愛は平等に、これからも慎重に恋人を増やしていこう。



ー 修史達が寝付いた頃、愛奈は…。


「えへへっ!修史かっこいいな!特にこの笑顔!あー、やっぱ何度見返してもいいな!…修史と恋人か…。」


勉強を投げ出し、愛奈の母親から奪ったビデオの録画をひたすら見返して笑っていた。


「…あっ!そういえば、結局母さんに邪魔されて修史とセッ○スしてねーじゃんか!くそっ!母さんめ…。まあ、いっか。次に修史が家に来たらだな。あ、そうだ!初めてでも上手くいくように今のうちに勉強しとこ!」


そして勉強を始めていた。


ギシギシパンパンッ!

「うげぇ、こんなの無理だろ。しゅ、修史の大きかったら…あたい、大丈夫かな?体小さいから、入る気がしないぜ…。」


参考書ならぬ、参考映像を見て。

…無論、テストではなく、性行為の。


果たして愛奈はテストを無事乗り切れるのだろうか?

愛奈がエロ動画を見ている間も、時間だけは刻々と過ぎていった。

次話は雫さんのお話。

ちなみに愛奈は修史をリードしてそういうことをする妄想をしていますが、実際はそんな事出来ませんので。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ