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女子高生に手を出そうとしたらしい

予想通りの展開で申し訳ないです。

しかし、いずれは…。


早香は俺の目を見ながら、恥ずかしそうに言った。


「しゅ、修史と…したい…かな。」



その一言で俺の脳内はフリーズした。

だが、直ぐに立て直した。

ムードや早香の表情から間違いなくエッチを誘われたのだと分かった。

いきなりだったので黙ってしまったが。


早香は俺の沈黙に対して、断られたらどうしようとでも考えているのか少し目がうるうるとしてきていた。


(ええい!何を迷っているのだ、俺!)


この世界にあるかは知らないが、元の世界では据え膳食わねば男の恥という言葉がある。

…つまり…行くしかないだろう!


「…いいよ、早香。…しよっか!」

「ほ、本当!?やったぁ!えへへ!」


承諾を貰えたことに少し驚いたあと、嬉しそうにしていた。

だがその目は少し怖かった。

その目を見ていると早香が顔を近付けて来たのでキスをする。


「んっ!ちゅっ…んっ!」


早香はいつもよりもがっついたキスをしてきた。

俺を喜ばせたいのか愛を確かめたいのか情熱的で気持ち良かった。

力が抜けそうになったが、キスは俺の方が上手なので逆に早香をトロンとさせる。


よし、このまま攻めるぜ!

…と、思っていたのだが…


「ハァハァ。…えいっ!」

「へっ!?」


唇が離れて少し見つめ合った瞬間、脱力していたはずの早香がどこにそんな力があるのか分からない力で俺を押し倒した。

いきなりのことに困惑した。

…あれ?主導権を握っていたはずなのだが?


「…修史。…も、もう一回、キス。」

「う、うん。」


女の子に押し倒されるなんて初めてだったので戸惑ったが、これはこれでいいかと思い、キスを受け入れる。

俺にまたがり乗っている早香の適度な重みも心地よかった。


「…ハァハァ、脱がすね!」

「お、おう!」


興奮しているのか鼻息の荒くなっている早香は、俺のシャツに手をかけゆっくりと脱がした。

早香は俺の上裸を見て固まった。


「…修史、凄くかっこいい。引き締まってて綺麗。」

「そ、そうか?ありがと。」


体には自信があったので褒められて嬉しかった。

早香はトロンとした表情をして、次に俺のベルトに手をかけた。

…かなり恥ずかしい。

や、やっぱり俺は脱がされる側じゃなくて、脱がす側がいいよぉ!


「ちょ、ちょい待ち!早香も脱いでくれないかな?俺だけだと流石にね、恥ずかしいからさ!」

「えっ!?う、うん。修史がそう言うなら…。」


早香は俺の言葉を素直に聞いてくれて、俺のベルトから手を外し自分のシャツを脱ぎ始めた。

早香の引き締まった綺麗なお腹が見え、その後に黒のスポーツブラが姿を表した。


「ご、ごめんね。女の子らしいブラじゃなくて。い、いつも部活があるから癖で…。つ、次はちゃんと可愛いブラするから!」

「大丈夫、早香は充分可愛いから。それにどうせ脱ぐんだしね!」


スポーツブラでも早香の胸は充分に存在感を表していた。

もう、この状況に俺のズボンの富士山はエベレスト並みに高くなっていた。


「しゅ、修史がいいんならよかった。そ、そうだよね、どうせ脱ぐんだしね!気にしないよね!」


そう言うと早香は自分のブラに手をかけた。

ああ、ついに果実を見ることができる!

そう思い期待が最高潮に達した時だった。


ガチャ


「ただいまー!…ん?この靴は?早香ー、修史くん来てるのー?」


玄関の扉が空いた音が無情にも聞こえ、早香のお母さんの声が響いた。


「ええっ!?お、お母さん!?」

「…やばっ!?」


俺は一気に興奮が覚めていくのを感じながら慌てて服を着た。

早香もその様子を見てあわあわしながらも服を着た。


「早香ー?いるー?」


(落ち着け俺!平然と何事も無かったかのように!)


ガチャ


そして服を着終わってすぐ、早香のお母さんが部屋の扉を開けた。


「あらっ!やっぱり修史くんいらしてたのね!」

「どうも、お邪魔してます。テスト前なので早香さんと勉強をしに来ました。」

「そうなの!?ありがとう!早香ったら成績悪いからお願いね!」

「わ、悪くはないよ!そ、それよりお母さん今日遅いんじゃ無かったの?」

「んっ?ああ、それが今日あった予定無くなっちゃったのよ。あ、修史くん今お茶持ってくるからね。」


そう言うと早香のお母さんは部屋から去っていった。


フゥー。

俺は安堵の為か深く息をはいた。


「危ないところだったぁー!」

「ほ、本当にごめんね修史。ああっ、もう全部が台無しだよぉ!」

「まあ、そういう時もあるさ。ささ、勉強の続きしよ!多分神様が早香に勉強しろって言ってるんだよ。」


そう早香に言って俺たちは勉強を再開した。

絶好のチャンスだったのに…悔しい!

もう一度言う、悔しい!!

しかし、まあ仕方ないだろう。


恥ずかしいのか悲しいのかよく分からない表情の早香のほっぺにキスをして元気を取り戻させ、日が暮れるまで勉強を続けた。


「ううーっ、やっぱり難しいよぉ!赤点取っちゃうよぉー!」


別れ際にそんな事を呟いていた早香の耳元で、俺は一言呟いてから帰宅した。


ボソッ

「早香が赤点回避出来たら、その時は…続きをしようね。」


早香がどんな表情をしていたのかは見てはいないが、やる気が出てくれればいいと思う。

早香のやる気と俺のヤル気が合わさればきっと…。


期待と妄想を膨らませて今日という一日が終わった。


高校生に手を出すのはどうかと思うが、今は俺も高校生なので神様には勘弁してもらいたいと切実に祈った。



高校生に、まだそういうのは早いと思うんだけど!

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