表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/90

引っ越しをしたらしい

あっという間に今週も終わった。

楽しかったが、一つだけ残念な事があった。

それはプールの授業が終わった事だ。


クラスメイトの成長を観察していたのに。

…まあ、もうすぐ夏休みだから今度は海で水着を見ればいいだろう。

海、女、水着か。

ポロリからの揉ませてくれたりしないかな?

揉むのがだめなら挟んで…。

な、なんてね。てへっ!


まあ、とにかく楽しい思い出が作れそうだ。



さて、そんな楽しかった今週が終わり、今日は天音を母親に用意して貰った家に案内する日だ。

天音、喜んでくれるといいな。


ちなみに母さんに頼んでおいた家は外見だけ一回見ておいた。

大きすぎる家を作るかもしれないと不安だったが、姉妹三人で暮らす家ということで、母さんにしてはきちんと考えてくれたみたいだ。

とはいっても、庶民感覚のある俺から見たらかなりいい二階建てのお家だ。

きっと喜んでくれるだろう。


家の見学とは言ってももう引っ越す事は確定している。

天音に昨日電話したら「修史が私の為に探してくれて、嬉しくてもう荷物まとめちゃった」と言っていたのだ。

だから家を見た後は引っ越しのお手伝いになりそうだ。


「それじゃあ、いってくるよ!」

「いってらっしゃいお兄ちゃん。夕飯までには帰ってきてね~!」


天使めあに見送られて待ち合わせの近くの駅へと向かう。


天音と楓ちゃんと日和ちゃんの三人とも来ると言っていたので楽しみだ。

女の子を待たせる訳には行かないので、待ち合わせ時刻の30分前くらいに駅に着く計画だ。


是非とも「ごめん待った?」←「ううん、全然待ってないよ!」のやり取りをやりたい。

そんな妄想をしながらしばらく歩いて、駅に着いた。


「あ!修史お兄ちゃんだ!おーい!」

「修史!おはよ!」

「…おはよ。」

「あ、ごめん待った?三人とも。早く来たつもりだったんだけどなー。あははは。」


予定とは違い、三人の方が俺を待っていた。


「修史なら早く来ると思って。修史を待たせる訳にはいかないから早く来た。」

「お姉ちゃん、朝から浮かれてた。」

「…確かに。うるさかった。」

「こ、こら二人とも!」


天音も楽しみにしてくれていたみたいだ。

楓ちゃんと日和ちゃんも浮かれてるのが分かるけどね。


「ささ、それじゃ行こっか!」

「「「うんっ!」」」

「修史お兄ちゃん、手繋いで!」

「ひ、日和も!」

「おけおけ!」


右手を楓ちゃんと左手を日和ちゃんと繋いで歩きだした。

天音も俺と手を繋ぎたそうにしていたが、今は日和ちゃんの空いている手を繋いでいる。


仲のいい夫婦みたいに周りから見えればいいな。

そんな事を思いながらチラッと天音の顔を見ると、視線に気付いたのか目が合った。

天音は俺を見てフッと優しく微笑んだ。


…可愛すぎて今からでもラブホテルに誘いたくなった。

我慢するのもいずれ限界が来そうだ。

いや、でもまだ早いよな…。いや、それでも…。


天音のせいで家に着くまでの間悶々としてしまった。

近いうちに責任をとってもらいたい。



「ここが君たちの住む新しい家だ!」

「うわー、大きい!」

「…すごい。」

「えっ!?修史!?う、嘘でしょ?」


駅から歩いて数分で天音達の新居についた。

俺の家からも近く、駅にも近いすばらしい立地にその新居は存在していた。


「嘘じゃないよ!そして、更に見たまえ!」


更になんともうひとつ黙っていた事がある。

その新居の隣にはパン屋さんがあるのだ。

そう、天音の新たなバイト先として用意したところだ!


母さん曰く「修くん、天音って子のバイト先って新居に近い方がいいわよね!近くに作っておいたから。」だそうです。

いやー、さすが母さん。

やることが想像のはるか上をいくね。


「ここが天音の新たなバイト先候補だよ。どう?」

「ふぇぇっ!?隣なんだけど!?」

「いやー、偶然って凄いね。でも、近くて良かったね!」

「いや、家もお店も見るからに新築で最近作られたとしか…。」


そんな「本当にいいの?」って顔で俺を見ないで大丈夫だよ、天音。

俺はほとんど何もしてないからね。

全て母さんの力なのだよ!


「うーん、詳しいことは俺は知らないからね。取り敢えず、中に入ろう!」

「う、うん。」

「お姉ちゃん、早く!」


鍵は母さんが俺の家に郵送してくれていたので、俺が鍵を持っている。

鍵は全部で3つだ。

なので天音と楓ちゃんに渡しておく。

もう1つは俺が持っておく。

これでいつでもお邪魔できるぜ!←天音には内緒


「お、お邪魔します。」

「天音、自分の住む家なんだからただいまでしょ。」

「ただいまー!おー!すごーい!」


玄関を開けてすぐ木のいい香りが広がった。

楓ちゃんと日和ちゃんはテンションマックスみたいで、ドタドタと中を見に走っていった。


「ねぇ、修史。ここ、本当に家賃あんなに安いの?」

「うん?そうだけど、不満?」

「ち、違う。安すぎて怖い。い、いわくつきとか?」

「いやいや、なーんにも。最近作られたばかりだし。天音達が最初の住居人だよ?」


天音の気持ちはよく分かる。

だが、安心してもらいたい。

家具家電も食器などの雑貨も全て用意してあるただの新築の一軒家だから。

細かいことは誤魔化すのめんどいので質問しないで欲しい。


「さあ、天音も色々見て回ろ!」

「えっ!?う、うん。」


恐る恐る辺りを見渡す天音の手を引っ張り、家の中を見て回った。


「すごいよ!お姉ちゃん!ベッドおっきい!」

「…フカフカー!」


あ、こら!

ベットの上で跳び跳ねないの!

二人ともスカートだからパンツ見えてるって!

まったく…ありがとう!


「こら!跳び跳ねないの!パンツ見えてるよ!」

「修史お兄ちゃんになら見られてもいいもん!」

「…平気~。」


二人ともよくぞ言ってくれた。

信頼してくれてありがとう。

楓ちゃんの縞パンも日和ちゃんの純白のパンツもしっかり目に焼き付けておくからね!


「…修史?…なんだかにやけてない?もしかして…。」

ギクッ

「いやいや、微笑ましいと思っただけだよ。二人とも危ないから降りな。」

「「はーい。」」


危ない危ない、ロリコンだと疑われるところだった。


「…私だって修史になら…。」

「ん?何かいった?」

「なんでもない!他も見よ!」

「お、おう!」


しばらく家の中を見渡して、リビングで少し休むことにした。

個人的にお風呂が凄く広いのが良かった。

四人で入る機会があっても安心だからね。


「この後どうする?荷物移す?」

「うん、業者さんに連絡はしといたから、運んでもらおうかな。」

「おけ!俺も手伝うよ。それじゃあ、天音のアパートに行こっか!」

「そうだね。うん、そうする。ほら、楓、日和、行くよ!」


一旦家を後にして、天音のアパートへと移動した。


「お姉ちゃんー!先行くねー!」

「適当にお願いねー!」


業者のトラックに荷物を積むとアパートは空になった。

そんなに荷物は無かったのであっという間の出来事だった。

楓ちゃんと日和ちゃんは業者のトラックに乗って一足先に新居に行った。

あ、もちろん業者の人は女性だけなので安心して見送ったよ!


「ここともお別れだね。…色々あった…本当に。」

「寂しい?」

「…うん…少しね。」

「そっか。…お疲れ様。」

「…んっ。」


天音は色々と思い返している様子だった。

三人での暮らしは大変なことばかりだっただろう。

本当に今日まで良く頑張って、すごいと思う。


空っぽになった部屋を見つめる天音の肩を抱き、頭を撫でる。

今までお疲れ様という想いを込めて。


「…ありがと。」

「…こちらこそ。」


俺もこのアパートには思い出がある。

だから少し寂しく思えた。


「新しい家で、楽しい思い出を沢山作っていこうな。」

「うん、そうする。…これからもよろしくね、修史。」

「ああ、勿論だ。こちらこそよろしくな天音。」

「うん。」


最後にキスをして、アパートを去った。


新しい家にたびたびお邪魔して、天音や楓ちゃん、日和ちゃんとの楽しい思い出を沢山作っていきたいと思った。


評価、ブックマークありがとうございます。


天音の話の割合多すぎるので、次回は早香のお話です。


…神様、小学生の妹をください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ