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女子高生のお家にお邪魔したらしい

突然です、が世の中の男性にお聞きしたい。


彼女ではないけど、凄く仲の良い女の子に一回目のデートでお家に誘われました。

貴方なら行きますか?


…ふむふむ、なるほど!

皆さんご意見ありがとうございます!


もちろん行くが80%、行かないと見せかけて行くが19%、近くのホテルへ誘うが1%ですね!

それなら、俺が行くのは当然ですね!

…などと、勝手に考えて緊張をほぐしていたら、早香の家に着いた。


「お、お邪魔します!」

「散らかってますが、ど、どうぞ!」


この世界に来てはじめて、俺は女の子の家にお邪魔していた。



ー 事は少し遡る ー


「い、家に誰もいないから…!だから…今から私のお家に…一緒に…どう…かな?」

(修史くんとずっとラブラブしたい!でも、いきなりお家に誘うのはダメだったかな?)


えっ?ええーっ!?


まさかの早香のお家に来ないかの誘いに俺は困惑していた。

だって、そんな!女の子から家に来てって言われるなんて、小学生の時以来だもの!


「あっ、ご、ごめんね!やっぱり嫌だよね…。私の家なんか…。」

「いやいや!全然大丈夫だよ!すぐ行こう!」


(おいおい、何を口走っているんだ俺は!?)


早香の目が少しうるっとした。

だから、ついつい大丈夫と言ってしまった。


「そ、そうかな?えへへ!じゃあ、行こっか!」

「お、おう。」


男に二言はない。

というより、言ってしまったことを今更訂正できる気がしなかった。

だから俺は早香の家に向かうことにした。


妹に、帰りは何時になるか分からないから先に寝ててと、連絡をしておき、電車を使って早香の家に向かった。

電車の中で早香がどういう気持ちで俺を家に誘ったのか、表情を伺って考えて見たが、さっぱり分からなかった。

ただ、ニコニコ楽しそうにしているだけだった。


電車から降り、早香の家まで歩いて向かったが、緊張の為か会話がスムーズに行かなかった。

早香が手を繋いでくれると、やっぱり何故か心が落ち着いた。


道中、人に会うこともほとんど無くかった。

夏らしい夕日が辺りを照らす中、俺と早香がはじめて出会った場所。

そう、早香の家の前に着いた。



…とまあ、そんな流れで早香の家に来たわけだが…。


家の中に緊張しつつも上がらせてもらい、取り敢えず今は、リビングのソファーに座って大人しくしている。

早香は俺にお茶を入れてくれている最中だ。


(なんだかそわそわする。お家デートって何をすればいいんだろ?取り敢えず、ドラマでも見せて貰って、それから…。も、もう、いいやなるようになれだ!堂々としてろよ、俺!!)


色々と考えを巡らせていたら、早香が麦茶とお菓子を持ってきてくれた。


「ど、どうぞ!」

「ありがと、早香。」


取り敢えず、火照っている体を麦茶を飲んでさっぱりさせた。

氷が多めに入っていた麦茶は体中に染み渡り、俺に落ち着きを与えた。


「ふぅー、生き返ったよ、ありがと。」

「いえいえ!あ、私達、晩ご飯まだだったよね。良かったら私が作るよ!何か食べたいものある?」


(ここは簡単な物の方が負担をかけないかな?何でもいいんだけど、何でもいいって言うのはダメだよなぉ。)


「そうめんと冷しゃぶサラダで!作るの俺も手伝うよ。」

「いいの!修史くんはゆっくりしてて。それくらいなら、私だけでも直ぐに作れると思うから。」


早香が晩ごはんを一人で作ってくれるみたいなので、お言葉に甘えた。


キッチンはソファーの後ろ側に、テーブルを挟んで位置しているので、後ろを振り向いてキッチンにいる早香の様子を見ていた。

早香はエプロンを付けて、思いのほか、テキパキ作っていた。

…エプロン姿の女の子って、なんかこう…いいよね。


「「いただきます!」」


すぐに晩ごはんが出来たので頂く。

簡単な料理ではあるが、早香が作ったからか何倍にも美味しく感じた。

女の子の手料理…食べたのははじめてかもしれない。


「美味しいよ!早香。」←変な意味ではない

「ありがと!どんどん食べてね!」←変な意味ではない


二人、少しイチャつきながら食事を済ませた。

後片付けは早香と協力して終わらせた。

早香が近付いてきたのか、俺が寄ったのかはわからないが、食器を洗うときに肘が何回も当たってお互いに照れた。

…無意識に体が早香とくっつきたいって思ってるのかな?


そのあとは、俺の意見でドラマを一緒に見る事となり、二人ソファーに座ってテレビを見ている。


「…こ、これがドラマなんだね(汗)」

「う、うん、こういう作品多いんだ(恥)」


ドラマを見て、お互いに気まずくなってきた。

ドラマの内容が悪いのだ。


ものすごく簡単に説明しよう。

主人公の女性は既に嫁が三人いる男性に恋をする。

だが、その想いが男性に伝わる前に、嫁の三人にバレて嫌がらせを受けるようになる。

それでも諦めなかった女性は無事に男性と結ばれ子供を授かる。

嫁の三人はお互いに牽制しあっていたため、子供が出来ていなかった。

子供が出来たと分かった途端、男性は主人公の女性ばかりを愛するようになり、他の女性はポイされるという作品だった。


…いや、ポイしちゃダメだろ。

ポイって今日を投げ出さない約束しましょー。

じゃなかった。


色々突っ込みたくなるところが満載だったが、何とか区切りの良いところまで見終わった。

それで気まずくなったのだ。


だが、このドラマのお陰で早香に大切な質問をすることが出来た。


「このドラマ見てふと思ったんだけど、早香は旦那さんが出来たとしたら、お嫁さんは自分一人が良いって思う人?それとも何人までならって自分で決めてる?」

「えっ!?旦那さんが出来たら!?…うーん。」

(も、もし、あるわけないけど…しゅ、修史くんが旦那さんになったとしたら…。私はどう考えるんだろう?)


そう、前からこの世界の女性、主に数名に聞いてみたかった事の一つ。

お嫁さんは何人まで大丈夫ですか?という内容の質問だ。


「…私は、ちゃんと自分も愛して貰えれば、何人でも大丈夫だと思うよ。あんまり多すぎると、ちょっと嫌だけどね!」

(私をきちんと愛してくれるなら、勿論いい……よね!?…考えたこと無かったけど、いざ聞かれるとちょっと困るなぁ。)


「なるほどね。女子って全員そう考えてるのかな?」

「うーん、どうなんだろうね?そもそも男の子って少ないから、仕方ないって思うんじゃないかな?お嫁さんの沢山いる男の人って多いからね!」


よっしゃー、ナイス俺!

これは大切な情報を聞き出せたぞ。

早香は愛して貰えれば、嫁が旦那に何人かいても大丈夫みたいだ。

なら、俺は早香を幸せに出来るだろう。←考えが浅はか


「…そういう、修史くんはどうなの?たくさんお嫁さん欲しいと思うの?」


ドキッ!


いきなり早香に聞かれて心臓が跳ねた。

俺は考える…までもなく答える。


「欲しいよ。でもちゃんと自分が生涯ずっと愛せる!って思う人に限るけどね。」

「…そうなんだ!修史くんらしいね。」

「ははっ、俺らしいのか。」


(…私もお嫁さんの一人に入れるのかなぁ?…まあ、まずはもっと自分を磨かないとかなぁ。…頑張ろ!そして将来、今みたいに隣に修史くんがいてくれる日が毎日になるといいなぁ。)


早香は俺の顔をじっと見て、静かに微笑んだ。

何を思っているのかは分からないが、嫌な予感はしなかった。


その後は二人は自然と寄り添い、ドラマの続きを見ることにした。

家にくる前の緊張や、妄想はいつの間にか消えていた。



ドラマを見てゆっくりしていたら、もう夜の11時半を回っていた。

終電の事も考え、そろそろ帰る事にした。

泊まるのは色々とまずいし、まだ付き合ってないからね。


「…そろそろ帰るよ!妹待ってるし。お家デートも楽しかったしね!」

「あっ…うん、そうだね!もう遅いしね!今日は凄く楽しかったよ、ありがと!」


少し寂しそうに早香はしたが、仕方がない。


「お邪魔しました。」

「あ、そこまで見送るよ!」


家を出て、玄関前の道路まで早香はわざわざ見送りに出てくれた。


その時、何故か分からないが俺の心は一つの事を決心していた。

本当に何故だかは分からない。

きっかけすらよく分からない。

勢いかもしれない。


ただ、本能か運命か神様か…何かが俺の背中を押した気がした。


見送りに来てくれた早香と向き合い、俺は静かに深呼吸をしていた。


「早香、帰る前に一つだけ聞いて欲しいことあるから聞いてもらってもいい?」

「んっ?う、うん、勿論だよ!何でも話して!どうしたの?」

(何だろ?修史くん、凄く真剣な顔してる。)


早香は俺の顔をを見て、不思議そうに首を傾げていた。

早香の返事を聞いた瞬間、俺は気を引き締め、早香の目を見た。


そして…。


「早香、いつもありがとう!実は俺、早香の事が好きなんだ!!!早香がそばにいるだけで俺は幸せなんだ!!幸せな気持ちになるんだ!だから…俺と付き合って下さい!」


俺は月島早香に告白をした。


偶然か必然か、早香の家の前、それは俺がはじめて早香と出会ったところ。

辺りはやけに静かで、空には綺麗な満月が浮かんでいた。

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