陸上部を見学したらしい
長いです。
ー 「あれ!?もう放課後か!?」
今日は、時間が過ぎるのか早く、いつの間にか放課後になっていた。
時間が過ぎるのが早かった原因は雫さんにある。
具体的に言うと、前の席の雫さんが髪の毛を一つにまとめたからだ。
何が言いたいかというと、髪を纏めたおかげで雫さんのうなじが見えたり、いつもは髪で隠れて見えなかったブラ線が見え、それを集中して眺めてせいで1日が早く終わってしまったということだ。
ポニーテールにした雫さんも素敵だったし、ブラ線どころか黒いブラが透けて見えたので最高だった。
雫さんだけでなく、クラスメイトを見渡すと、やっぱり下着が少し透けて見えている子が結構いた。
それに女の子が足を組み換えた時にチラッとスカートの中が見えたりもする。
…いい環境だ。
さて、変態的な発言は控えて、放課後何をするかを考えることにする。
「じゃ、バイトあるから!さよならー!」
「ファイト!またねー!」
天音さんはいつも通り帰ってしまった。
少し寂しい。
さて、何をしようかなぁ。
「私も部活だから。じゃあね!また明日!」
「うん、じゃあね…じゃなくて!」
早香の部活という言葉で思い出した。
「俺も着いていっていいかな?早香さん。部活見学したい!」
「ええっ!?」
「ほら、俺さこの前、色んな部活を見て回りたいって言ってたじゃん。まずは、早香さんの所属してる陸上部見たいと思って!」
「あっ、なるほどね。…でも…えっと…。」
部活に興味が湧いたので、ぜひ連れていって貰いたい。
なので驚いている早香にお願いをする。
「俺が見学に行ったらだめ…かな?」
「…っ!う、ううん、全然ダメじゃないよ!皆、歓迎だと思うよ!」
「なら良かった、それじゃお願いね、早香さん」
「う、うん!分かった!」
早香は快く承諾してくれた。
取り敢えず妹に「部活見てくから遅くなるかも!」と連絡を入れておく。
「雫さん、今日は部活見てくから一緒に帰れないや」
「そうですか…。分かりましたわ。頑張ってくださいね!」
「おう!ありがと、また明日ね!」
前の席で帰る支度をしていた雫さんに挨拶をしてから、部活に行く準備を急いで始めた。
雫さんは一緒に帰れない事に少し気を落としていたので、申し訳なかった。
少ししてから、俺の準備を待ってくれていた早香さんに着いて教室を出る。
少し歩いて校庭の近くに建つ、部室棟に着いた。
階段を上り、一番隅の部屋の前で早香さんは足を止めた。
ドアの上の部分に陸上部と書いてあり、この部屋と隣の部屋の二つが陸上部の部室らしい。
「ちょっと先輩達に見学大丈夫か聞いてみるね。先輩達が着替えてるといけないからここで待っててね!」
そう言うと早香さんは部室の中に入っていった。
俺は部室の前で大人しく待機している。
「ええ!?あの松本くんが見学に来た!?」
おっと、中から何やら驚いた声が聞こえて来た。
なので扉に耳を当て、盗み聞きをする事にした。←やっちゃだめ
「はい!転入したばかりで部活を見て回りたいらしくて。最初に陸上部を見たいって言ってくれたんです。今、ドアの外に待ってもらっているんですが…。見学大丈夫ですか?」
早香さんが敬語を使うのも新鮮だ。
「そんなの勿論大丈夫に決まってるじゃない!」
「キャー!松本くんが私たちを見に来てくれるなんて!」
「他の部活に取られる前に、私達が心を掴んで見せる!」
様々な反応が聞こえて来た。
部室の中にいた部員の皆さんは、歓迎ムードなので良かった。
頑張る異性の姿は見たいので楽しみだ。
「分かりました、松本くんに伝えておきますね!」
ドアの方に早香さんが来る気配がしたので、一瞬でドアから離れる。
直ぐに早香さんが出て来た。
「見学、大丈夫だって!私、着替えるから、修史くんも出来れば運動着に着替えて!隣の部屋使って大丈夫だから!」
「了解っ!ありがとね!」
俺は隣の部屋で着替えて早香さんを待った。
俺は長袖アンダーシャツとロングタイツを中に着て、肌の見えない動ける服装になった。
…ちょっと着るのが面倒だった。
部室の前に出て少し待つと、早香さんがゆっくり出てきた。
上はTシャツだが、下は太もものバッチリでた練習着だった。
ああ、筋肉質かつムッチリとした太ももが眩しい。
二の腕も引き締まっていて綺麗だった。
「お待たせ!それじゃあ、グランド行こっか。ちょっと、準備あるけど」
「おっけー。手伝わせて」
「う、うん!ありがと!」
水などの準備を終わらせ、グランドで少し待っていたら陸上部らしき人がぞろぞろとやって来た。
「…おおっ!すげー」
足の筋肉、無駄な脂肪の無いそのスタイル。
アスリートって感じがした。
みんな俺を見てはいるが、目が合った瞬間に顔を隠してしまうのは何なんだろう?
そんな事を思いつつ眺めていたら、俺の元に一人ゆっくりと向かってきた。
「君が噂の松本修史くんだね!私は部長の北島だよ。見学も参加も大歓迎だから、じっかり陸上部とはどういう部活かを学んで欲しい。よろしくね!」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いします!」
部長さんから挨拶をされた。
短めのポニーテールで少しつり目でけっこう日に焼けている人だ。
全体的に筋肉質な体の、自信に満ちた表情をしてる頼れるリーダーって感じの人だった。
取り敢えず、俺は陸上部の部活をしばらく見ることにした。
早香さんの頑張りをしっかりこの目で見たい。
勿論、頑張りだけでなく、走って揺れるたわわな果実もね!
日陰でしばらく眺めた。
感想を言うと、陸上をやる早香さんは美しかった。
真剣で熱血で、それでいて楽しんで。
いつもの俺なら胸の揺れやば!とか太ももエロいなーとか考えているはずなのに、見ているうちに一切そんな事を考えたくなくなるほど、頑張っている早香さんの姿は輝いて見えた。
「どうだ、松本くん、陸上部は?」
休憩の時、部長さんがそう聞いてきた。
「とても凄いと思いました。皆さんの頑張る姿が眩しくて、応援したり一緒に走ってみたくなりました」
「そうか!それは良かった。あと一時間程で部活は終わるから、最後は一緒に練習しないか?」
「はい、よろしければ、ぜひお願いします!」
練習に俺も参加出来ることになった。
短距離か長距離か聞かれたので、短距離がいいと答えた。
長距離選手の方々は、凄く残念そうな顔をしていた。
俺が短距離を選んだ理由は、単純に早香さんが短距離の選手だったので同じがいいと思ったからだ。
それに、この体がどこまで使えるのか試すのに短距離の方が分かりやすいだろうという理由もある。
…このパーフェクトボディの実力を見せる時が来たようだ。
「短距離なら、早香と一緒に練習しな。早香は中学生の時に百メートルで全国大会で三位のうちのエースだからな。近くにいれば、その凄さがわかると思うぞ!」
「なんと!分かりました、早香さんに教えて貰います」
早香さんがそんなに凄い人だとは知らなかった。
「早香さん、よろしくね!」
「うん、こちらこそ、よろしくね!松本くん、ウォーミングアップとストレッチ念入りにね!それが終わった後は、何かやりたい事はある?」
ヤりたいこと…じゃなくてやりたいこと…か。
…おっ!色々と思い付いたぞ。
「早香さんの隣で走って、早香さんの速さを体感したい!」
「ええっ!?」
一緒に走りたいのでお願いした。
前の世界の体が三段階くらい進化したこの世界の体なら、実力者の早香さんともいい勝負出来るかもしれないしね。
(隣で松本くんが走ってくれるなんて嬉しいな。男の人に負けたことないけど、手加減無しで思いっきり行くからね!覚悟してね、松本くん!)
「…うん、いいよ!私、全力で行くからね!」
「もちろん、俺も全力で頑張るからね!セットでパンでゴーだからね!」
「了解っ!」
早香さんはいいとこを見せようとしているのか、気合いたっぷりだった。
二人並び、足の位置を調整してから、クラウチングスタートの体勢になる。
そろそろ始まりそうだ。
部長さんが俺達に声をかける。
「松本くん、早香、準備はいいかな?行くよー」
…よし、今だ!
スタートギリギリで早香に小声で話しかける。
「もし、俺が勝ったらデートして貰うから!」
「ふえっ!?デ、デート!?私と!?そんなの……」
「セット」… パンッ!
俺は火薬の音が響いた瞬間に思いっきり蹴り出す。
そして追い付かれないように走る。
早香さんは俺の妨害が効いたようで完全に出遅れたみたいだ。
(速いぞ、この体!凄くいい!早香さんには悪いが勝たせて貰うぜ。)
どんどん加速が出来るこの体にうっとりしながら走る。
全力で走りつつ、チラッと早香さんを確認しようと横目をやったらすぐ隣にいてめちゃくちゃ焦った。
(嘘だろ!?速すぎだろ!?…だが、負けん!うおぉぉー!)
数秒後、ゴールした。
結果、何とかかった。
…あれ?この世界の女の子、身体能力高すぎじゃね?
それとも早香さんが特別か?
この完璧な体をもっても、妨害してやっと勝てる程度って…どういうことだろう、本当に…。
「「嘘でしょ!早香が負けるなんて!松本くん凄いよ!」」
部員の人達が俺を称賛するなか、早香さんは俺にゆっくりと近付いてきた。
あまり勝った気はしなかったが、一応喜んでおいた。
「ずるいよ、松本くん。嘘ついて動揺させるなんて…。もう!」
早香さんはぷんすか怒っていたが、怒る姿もなかなかよかった。
「はっはっは!動揺させてでも妨害してでも、デートの約束取り付けたかったからね。」
「ええっ!?で、デートって…本当…なの?」
何を言っているのだか。
本当も何も嘘はつかないぞ、俺は。
実は俺は、競争する前からどうにかしてデートの約束を出来ないか考えていたのだよ。
練習相手がちょうど早香になったから、案を考えて決行したのさ。
…危うく負ける所だったけど。
「そう言うことで土曜日の午後、学校集合で!」
「ええっ!?う、うん、土曜日の午後だね!わ、分かった!」
(負けちゃったのは悔しいけど、松本くんの凄さが分かって良かった。…次は負けないんだからね!…それにしてもわ、わたし、松本くんにデートに誘われるなんて…。デート…デートかぁ。ううっ~、嬉しいけど、緊張してきちゃったよぉ。)
早香さんは何やら一生懸命考えている様子だった。
あっさりデートの約束が出来たことに驚いたが、最高に嬉しいことには変わらない。
早香さんにも勝て、さらにデートの約束も取り付ける事が出来るという、最高の結果だった。
ーー
その後、早香さんに走り方などを教えてもらい、部活の時間が終わった。
「見学させていただき、ありがとうございました!皆さんの走る姿が凄く素敵でした。これからも頑張って下さい!」
「「…っ!あ、ありがとね!いつでも、入部歓迎するからね!」」
((ヤバい、修史くんに応援されちゃった。練習もっと頑張らなきゃ!それにしてもやっぱり修史くんカッコいいなぁ。))
挨拶をして、これにて陸上部の見学が終了した。
とても楽しい時間だった。
その後、直ぐに着替えて妹の為に早く帰ることにした。
「それじゃ、先に帰るね!また、あしたね、早香さん!」
「うん、またね!約束…絶対だからね!」
早香さんに手を振って、俺は家へと向かった。
ー
「お兄ちゃん、大好きだよぉ!いつもありがとねっ!」
家に着き、玄関に入った瞬間に妹に抱きつかれた。
可愛くて可愛くて心がキュンとなった。
クッキーの置きプレゼントが効果ばつぐんだったようだ。
俺のお腹に顔を埋めてグリグリする妹は天使だった。
「ただいま、芽亜。お兄ちゃんも芽亜が大好きだよ!」
そう言って妹の脇に手を入れて抱きしめる。
汗をかいているので、そのまま妹を抱っこしてお風呂へと直行した。
それから、妹はずっと機嫌が良かった。
お風呂では前まで洗うと言ってきたし、夕飯も豪華だった。
寝るときにも抱きついて離れなかった。
プレゼントをして心から良かったと思った。
ヒロイン
早香、天音、愛奈、雫
陸上部のことは詳しく無いので申し訳ないです。
ちなみにこの世界の男性は女性より肉体的に弱いです。
修史は負けてはいません。




