表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

轟沈~天皇陛下の決断~

―護衛艦あきづきCIC―


 落とせるわけねえだろう。

30発のミサイルだ。30発。

誘導装置の性能の許容範囲をはるかに超えている。


「畜生、何としてでも落とせ!!」

 砲雷長の指示も感情的になる。だが誰も咎める者はいない。

誰もが同じことを思っているからだ。


「発射!!」



―戦艦大和CIC―

 

 あきづきが懸命に迎撃をしている。

「洋介……!!」


……もう、助からない。


 ついに敵ミサイルは、あきづきのESSMの防空網を突破した。

すぐさまCIWS20mm機関砲が撃たれる。が、たかが知れている。

あきづきの艦体にミサイルは吸い込まれる。


「私のせいか……」


 その瞬間、あきづきのアイコンが消失した。



―防衛省地下中央指揮所―


 モニターに映ったのは、立ち上る爆炎。

防衛省スタッフがどよめく。


 あきづきが沈んでいく。


 嘘だよね……? 

洋介が死ぬ訳ない。


 思い出が走馬灯のように駆け巡る。

3年間の高校生活を。

一緒に国家公務員試験を乗り越えたことを。

そして体を許した私を、優しく抱いてくれた彼のことを。


 堪えられなかった。

「ッ……!!!!」

鼻水や涙が垂れ流しになるのも構わず、私は泣きじゃくった。


「うあああああッ…………!!!!」


 私の愛した人はもう戻らない。



―首相官邸―


「…………」


 先程から誰も喋らない。首相の私も例外ではない。

自分の感情を口にするには、ショックが大きすぎるのだ。


「……失礼します」

 1人の警備員が沈黙を破る。

「どうしたね?」

「それが……」

そう言って、彼は廊下を見やる。

……訪問者か?

畏まった様子で警備員は敬礼する。


 そこにいた……いや、いらっしゃったのは、日本人の誰もが知っている老夫婦。 

「「天皇皇后両陛下ッ!!?」」 

閣僚たちが立とうとするが、陛下は手で制される。

「……総理大臣、私は覚悟を決めました」

「陛下……?」

天皇陛下は拳を握られた。


「日本国の象徴……そして国連日本陸海空軍名誉総裁として、日本人がむざむざと殺されていく状況を見過ごせません……!!」


「……!!」

 誰もが息を呑む。

それが事実上の勅命であるからだ。

「……かしこまりました陛下。」

私はお答えした。

閣僚たちが一斉に私を見やる。


「……『セ2号作戦』の発動を、宣言するッ……!!」


「わかりました」

両陛下は静かに、だが強く応じられた。












 


ついに発動する『セ2号作戦』!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ