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悪魔令嬢  作者: 滝革患
25/27

devil・angel・excellent・大団円ENDルート

「ビスティエ!」

「なあに?」

まったくパッパったら慌ててどうしたのかしら。


「今すぐ城へ行くんだ!!」

どうやら魔王様が私を呼んでいるらしい。


私を呼びつけるなんて、魔王クラスに決まっている。


というか魔王様でなかったら許さない。


公爵なら許す。


「…あのー」

挿絵(By みてみん)


初めて目にする魔王、さすがに緊張してきた。


たんなる口下手なのか、呼んでおいて口を聞きたくないのか、なにも話してくれない。


変わりに話す通訳もいない。


なにもせず待っていることになれない私はイライラが抑えられそうにないのだ。


「…」

ようやくなにか話すのかと思いきや、座り方を微かに変えただけだった。


「…ビスティエ」

「はい!!」

魔王様、やっと話してくれた。


さすがに一週間は長かった。


拉致があかないというわけで、魔王様の側近が通訳に入った。


「えー魔王様はコンビフス嬢を妻にしたいと仰っています」

ちなみに通訳は、ネシス公爵。

魔王様の前だからか、物腰丁寧だ。


「…つま?まじ?じじい?」

「魔王様の御膳だ

つまらんしりとりをするな。」

早くも素が現れたわね…。

――――


「聞いたかセポル。このままだとビスティエがどうなると思う?」

「魔王マーグスが尻に敷かれてビスティエが魔界の女王様になる?」


「あの魔王が尻に敷かれるのは明らかだ。

あながち間違っていない

ビスティエが魔界の女王になるのも凡そ的を射ているようだがそれは魔王の未来だ」

「意味わかんないや」

「はあ…ビスティエは魔王と結婚すれば城に住むだろう。」

「それ困るよ!ビスティエに会えなくなる!!」


「これからどうするか考えるぞ」

「ロレウスも寂しいんだね」

「あいつと結婚する魔王が気の毒だからな」

「素直じゃないねー」


「式の日には…乗り込むか」

「あ、本で見たよそういうの!花嫁を新郎から強奪するんだよね!」

「…もうすこしマイルドにオブラートに包んだ遠回しな言い方をだな…」


―――――――――――――



カチリカチリ、時を刻む音が常に耳をつく。


……嗚呼、こんな音をあと数十年も聴いていたら気が狂ってしまう。


そうだ。魔界にいこう。

―――――――――――




僕は神の子、周りには同じ年の子は誰もいない。

寂しい、友達がほしい。


そんなときだった。両親が僕を連れて魔界に行った。

――――――――――



弟は公爵の座を狙っていた。

けれど、継いだのは自分だった。

先に生まれた方が継ぐものだったからだ。

――――――――――



魂を紡いで、悪魔を産み出すには、多くの魔力が必要だった。


母はとても強い魔力の持ち主で、生け贄となった。


魔力を失った母は、消えてしまった。


魔王のせいで、母は苦しんで逝ったのだ。

―――――――――――




なぜ……あいつは悪魔なのに、声をかけてしまったんだろう。

協力者など、誰でも良かったのに。

―――――――――――



門番になる前から、ずっと気になっていた。

悪魔ってどんなやつだろう。

いつも彼等に興味があって仕方がなかった。



僕は少しやらかして、上官の怒りを勝って、門番になった。

それがなければ出世間違いなしだったのに、気の毒だと言う天使たちもいたが、それはもういい。


悪魔って、天使より面白いから。



ああでも、彼女からみたら、いつも僕は名もなき門番なんだ。

―――



―――――出会いは単純だった。



幼い頃父に連れられ、コンビフス家へ入る。


すると、そこにいたのは俺より年下の少女だった。


――――――


ちゃくちゃくと話が進んでいるけど、私このまま魔王様と結婚していいのかしら。


自由が制限されるのも嫌だし夫に従うのとか、ごめんだわ。


それに――――――



ふと、あいつの顔が浮かぶ。

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