問題なんて解決してしまえばいい
主人公サイド6人と、対戦相手5人のキャラデザをしました。
ただでさえ容姿の描写しないから絵は大事!
どう頑張っても私が描くとノースリーブが裸エプロンみたいになってしまいます…。
犯罪臭漂わせながらのキャラデザでした。
わざとじゃないです。
画力の問題です。
肩紐太くして、ワンピースにして、裾をあんまり広げないで描くとほら…。
因みに、主人公のキャラデザはしてません。
げどーさんが艦これでやることが無くなり次第描いてくれると思います。
公園で練習した次の日。
朝から来客があった。
両親ともに仕事に行ったので、とりあえず家に上げる。
ゆきだった。
「私に魔球を教えてください!」
そう頼まれた。
珍しく敬語を使って。
そのために午後からという練習時間を無視してわざわざうちまで来たらしい。
「…いいんだけどさ。その前に話がある」
昨日磨里亜が秘密だと言ったこと。
それについて触れようとしている。
「…お前、いじめられてんの?」
「…!誰に…それを?…聞くまでもないか」
「ああ、分かってんじゃん」
磨里亜しかいないよな。
しかし、逃げないな。
ショックで逃げ出すかと思った。
見くびりすぎていたか。
「で、それを認めたらどうなるの?」
怒ったように聞かれた。
いや、怒ってんだろうな。
「どうもならんけど…。そのいじめ、乗り越えないとドッジボールやってても楽しくないだろうとおもってさ」
「みんなとやってるのは楽しいわよ!」
「魔球、一人だけ投げられないのに?」
「ーっ!?」
「いじめられたことによってドッジボールが嫌になって、魔球まで投げられなくなったと」
「う、うるさい!どうでもいいでしょ!」
「俺さ、お前の気持ちわかる気がすんだけどなー」
「全然わかってない!」
「俺も昔、いじめられてたからさ」
「…え?」
こんなこと、話すつもりは無かったんだけど。
「子供のいじめなんて、理由は無いんだよな。ただ暗かったから。それだけでいじめられたよ」
「それで…どうしたの?」
「クラスでドッジボールやった時、俺をいじめてたやつをコテンパにしてやった。ほら、小春に投げた顔狙うやつ。あれのマジでぶつけるバージョン。顔はセーフって扱いだったから、執拗に顔ばっか狙ってさ」
「仕返ししたんだ」
「うん。先生には怒られたけどね。友達もいなくなったし。中学入ってからだよ?友達できたの」
「そうなんだ…」
「でもさ、いじめてんの、大納屋なんだろ?」
「磨里亜、どこまで話してんのよ…」
ゆきは呟いて、横を向いた。
「あいつ、気に食わないんだよねー。にひひ」
「…人が悩んでるのに楽しそうだね」
「ちょっとねー」
そんなわけで、二人で練習。
「操りドールはさー、もっとこう…手首ひねりながらさ」
「で、操りドールフェイクはね~」
こんな感じで魔球伝授。
コツさえ掴めば簡単。
そんな感じで午前は終了。
午後は公園で集合になっていた。
一旦ゆきと別れ、それぞれ家でお昼を食べることになっていた。
「やべー、アニメ見てたら集合遅れたー」
小走りで公園に向かった。
みんなもう来ている。
見慣れない子もいる。
それと金髪の…。
「大納屋か」
すぐに誰だかわかった。
って…。
「おいてめー俺に口答えしたな!」
「うぅぐ…」
なっ!?
ゆきが胸ぐらを掴まれている。
大納屋はそれを笑って見ていやがる。
他の5人は掴んでるやつに抗議しているようだ。
掴んでいるやつは恐らく大納屋一樹だろう。
同い年くらいだし。
とにかく、止めなくちゃ。
「おーい!」
「あ、おにーちゃん」
俺の登場に、あからさまに安堵の表情を浮かべる5人。
「相模か」
「よう、大納屋。これおめーの弟だろ?俺の友達に手をださねーように言っといてくれよ」
「友達?このガキがか?」
「ああ、友達だ」
大納屋と話していると、一樹が会話に割り込んできた。
「兄貴!こいつのせいで俺たち学校で恥かいたんだぜ!こらしめてくれよ!」
そう言って一樹がゆきを指差した。
「ただ負けただけじゃん!」
こむぎが叫ぶ。
「それが恥なんだよ!おめーらにはわかんねーよバーカ」
そう言ってゆきを突き飛ばした。
これで頭に来たよ俺。
「なぁ、そこの頭の悪そうなガキ持って帰ってくんねー?邪魔なんだけど」
「おめーらがどっかいけよゴミ」
埒があかねーか。
「なぁ、ドッジボールやんねー?」
そう提案してみた。
「ああ?なんでおめーらと球遊びしなきゃいけねーんだよバーカ」
「ほほう。負けるのが怖いとみた」
「言うようになったな負け犬。かつていじめられてたおめーがよ」
「昔話はしたくない。やるか、逃げるか。どっちだ?」
「いいだろう。死んでもしらねーぞ」
「同じ言葉をそのまま返す」
こうして、俺と大納屋とのドッジボール対決が始まった。
先行は俺。
「みんな、安心してみててくれ」
6人に手を振った。
「さて、行くぜ!秘球・操りドール!」
「お前も変わってねーな!そんなザコ球、ガキにしかきかねーよ」
集約する場所を読まれたら、あとは取るのは難しくない。
実はキャッチは簡単な球なんだよな。
「俺からも行くぜ!ライトアロー!」
一直線に飛ぶすさまじい速度の球。
鳴海のと違って、迫力がない分突き刺さるような球になる。
「…ぐ」
痛い。
鋭い痛みが走った。
矢が刺さったような…。
「長期戦は不利か」
「長期戦にしようぜ」
ちっ。
メタ張る気か。
暫くは通常球投げて様子を見るか…。
でも、相手はそう出てこなかった。
…ウソだろ?
なんで、あいつ、毎回魔球を…?
5分と待たずして、手へのダメージは限界を迎えていた。
心配そうに見つめるみんな。
嬉しそうにはしゃぐ一樹。
…きにくわねぇ。
そろそろ終わりにしようぜ!
次の一投に…。
全てを掛ける!
午前中の練習で、腕への負担が大きいからと、ゆきには教えなかった技がある。
俺自身も正直怖い。
でも、勝つにはそれしかない。
やつには何を投げても通用しないのだから。
なら…。
行くぜ!
「密技・殺人ドール!」
操りドールの強化版。
分裂したボールで相手コートをドーム状に包む。
そして…。
「集約せよ!」
一気に殺到。
タコ殴りにする。
「はぁはぁ…。腕が…」
俺だってもう腕を動かせない。
大納屋は倒れていた。
すぐに近寄って見下ろした。
「なぁ、ガキ!今すぐここでゆきに謝れ!そして今後二度といじめはしないと誓え!さもなくば…こいつの腕を折る!」
本気で睨みつけてやった。
「うあぁ…。ごめんゆき!もうしないよ!だから、兄貴には…!」
「土下座しろ」
「ごめんなさい!」
ふぅ…。
「あとはゆき。お前が許すか許さないかだ。許さないなら腕折るけど?」
「もうしないって約束してくれるなら許す」
「もうしません!絶対に!」
そう言って泣き出す始末だった。
「ん。起きていいぞー。大納屋」
「てててー。結構まじで痛かったぞあれ」
「あはは!悪い悪い」
「へ?」
きょとんとする一同を差し置いて、大納屋が立ち上がった。
「協力ごくろーさん」
「後でジュース奢れよー?」
「はいよ」
普通に話している俺らに違和感があるのか、鳴海が話しかけてきた。
「え?仲良しだったの?」
「うん。中学からのね。だから電話で呼び出した」
状況を説明すると…。
大納屋の弟がいじめの主犯格になっていると昨日電話した。
そしたら、それは穏やかじゃないなと、弟を懲らしめる策を考えた。
兄に頼っている部分がある大納屋の弟だから、兄が負ければ屈服するだろうと。
で、考えたのがあの茶番劇。
今日この時間に呼び出したのだ。
「いやー、セリフ覚えるの大変だったぜー」
「俺も!うちのバカが胸ぐら掴んだときはさすがに焦ったー」
そして、ゆきに向き直った。
「ゆきちゃん。うちのバカがごめんな。また何かされたら相模に言ってな」
「うん!」
こうして、大納屋兄弟は去って行った。
いじめ問題も解決したし、練習やりますか!
「ゆき!魔球投げてみな!」
「オッケー!行くよ!」
深く深呼吸してから放たれた技は…。
「カルボストライク!」
とんでもない速度の変化球。
アーチがよじれたような軌道を描く、非常に取りにくい球。
精神的に楽になって、本来の力を出せるようになったのか。
ともかく、これで六年生との試合へ向けた作戦が組める。
俺の水飲み場よ!待ってろよ!必ずや取り返すからな!
あと二話くらいで完結できたらいいな~と思います。
ホントは三話予定だったので充分延びた方です。




