表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の花嫁  作者: 霜月卯月
第Ⅰ章
5/39

4.セルティア国



「ティアス様。ティアス様!?」



バタン バタン



「まったく、どこにおられるんだ あの方は」


行方のわからない主への不満をついこぼす。




「アレン?こんなとこで何やってるんだ?」


困惑しながら立ちつくしていると、顔なじみの騎士の装いをした青年に話しかけられる。



「ヒューズ!ちょうどよかった。ティアス様見なかったか?」



「ティアス?ティアスなら中庭にいたけど」


最後に見かけた場所の名を口にする。




「中庭だな。ありがとう。じゃあな」



ヒューズの言葉を聞いて、挨拶もそこそこに中庭の方向へと慌てて走りだした。



「 ? なんなんだ あいつ」


その後ろ姿を怪訝そうに見送った。














城の中央に位置する中庭は中心に噴水が置かれ、その周りには世界各国の花が植えられておりとても美しい景観を楽しみことが出来る場所だ。





その中庭の噴水近くのベンチに腰をかけ、難しい書類と向き合ってる男が1人。





サラサラの金色に近い茶色の髪、海のように碧い眼、完璧ともよべる美しく整った顔。


見た目からは想像出来ないような鍛えぬかれた体。


彼はまさに生きた芸術ともよべるような男だった。













バタバタバタ



「ティアス様!



はぁはぁ。やっと見つけましたよ」



「うるさいぞ アレン。中庭でそのような大きな声は出すものではないぞ」


突然の来訪者に怪訝そうな目をむける。




「す、すいません。


って、そんなことよりもティアス様!!」


主の冷静な様子とは裏腹に声をあらげる。




「おや。騒がしいと思ったら、アレン殿がおられたのですね」



「カウリ様!」


ティアスの優秀な側近も顔を見せる。




「そんなに慌てて、どうかなされましたか?」


カウリの促すような口調に本題を述べる。




「じ、実は・・・」


















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ