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§1

外面より内面を重視する、平等たる政策。


というデストピア


外面より内面を重視する、平等たる政策。



§1


「大丈夫だから」

 そう言って私の手を握りしめた、遠い面影はもう像を結ばなかった。

 でも、いい。

 鏡を見れば思い出せるから。この目は優しかった父から受け継いだものだったから。

 私は長い夢を見続ける。

 孤独。孤立。

「未来に、おまえを癒やすすべが見つかるかもしれない。だから」

 それは奇蹟の技であったのかしら?

 5年後、10年後、15年後・・・・・・。

 そうね。20年。それぐらいであれば、私の知る人たちは生きているかもしれないけれど。

 父さんもいない。母さんもいない。親しかったすべての人たちに思い出にされて、そうして彼ら自体が思い出になってから起きて健康になる私。

 それは正しいこと?

 このまま自然に朽ちてゆければいいんじゃないのかしら。未来になんてすがらずに。

 それでも愛しい人たちがこうして生きることを望むから私は眠る。

 冷たく寂しい夢の中で。

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