第四話 脅威
大きな揺れに驚いてみんなが一斉に机の下に隠れる
そだめん「なになになに!?」
さかな「地震?」
みんながパニックになるなかそすけは冷静にみんなに魔法をかけた
そすけ「मानसिक स्थिरता!!」
途端にみんなが静かになり状況を分析しはじめた
SQ「爆発音がした気がする、地震じゃなさそう」
さかな「事件ですか?事故ですか?」
じろう「ちょっと俺様子見てくるわ」
じろうは一足先に机の下から出てみんなを待機させ様子をうかがいに行った
ゴンザレス「..大丈夫かな」
くまのみ「敵だったりするのかな、魔族みたいな」
かぜねこ「死ぬ前にもう一回だけパンが食べたい」
じろう「.......なんだこれ」
目を疑った。国民を守る頑丈で高い塀が崩れ落ちていたのだ
あるものはそれを呆然と見つめていたり、叫んだり、あるものはがれきに足を挟まれて動けなくなっていたり...
じろう「...そすけ、そすけを呼ばなきゃ」
じろうは走ってそすけを呼びに行こうとした
その時だった
じろう「っ!?」
大きなゴーレムが街のなかにドスンドスンと入ってきた
逃げ遅れた子供たちが恐怖で動けずにうずくまっている
じろう「...くっそ!!!」
じろう「巨大化!!!」
みるみるうちに巨人になるじろう
じろう「うおおおおおおおお!!!!!!!!!」
じろうは家や人を踏みつぶさないように足の小指で走りながらゴーレムに突っ込む
じろう「うっ...重たい....!!俺よりも小さいのに....」
じろう「う”っ...」
じろうはみぞおちを殴られて後ろに倒れこみそうになる
騒ぎを聞きつけたみんなが教会からでてきて参戦する
そすけ「静謐結界」
そだめん「ちびっこしょうか~ん!!!!」
かぜねこ「暴嵐顕現」
そすけは国民を落ち着かせ、そだめんは小人を召喚し子供たちを安全なところへと連れていく
かぜねこの召喚した台風でゴーレムたちは足を取られ暴れまわっている
じろう「ないすかぜねこ....!!!!」
じろうはよろけたゴーレムを思いっきり押し倒しそこらへんにあった岩で殴りまくる
ゴーレムたちは抵抗する間もなく目から光を失っていった....
じろうは疲れ果ててすぐに元のサイズに戻り地面に倒れ込んだ
じろう「うう......はぁ....はぁ....」
くまのみ「じろうっ....」
鉄のように固いゴーレムの腕に殴られたじろうの体は目を向けたくないくらいにあざだらけだった
くまのみ「すぐなおすから..」
くまのみがじろうの体に手をあてて魔法をかける
しばらく魔法をかけているとだんだんフラフラしてくまのみも倒れてしまった
az「くまのみ!?」
りう「何が起こってるんだこれ、なんか呪いでもかけられたのか?」
SQ「魔力を使いすぎたんじゃない」
そだめん「....ってことはじろうのからだ....それだけぼこぼこにされてたんだ」
さかな「しばらく寝かせてあげよう....」
ここあ「じろうとくまのみに食べさせる用のパン作っとくね!」
みんなが倒れ込んだ2人を見守っているなか、kzhとじゃけは塀の上を眺めていた
kzh「おい、あれ....」
じゃけ「.......N、じゃないかな」
塀の上にはNが立っており、街を見つめていた
その視線は決して優しいものではなさそうだった
Nは二人の視線に気付くと焦ったように塀の外に逃げて行った
くまのみが目覚めたとき病室にはそすけとさかながいた
さかな「あっ、起きた?」
そすけ「いま...深夜の2時ぐらいです」
くまのみ「魔力切れになると眠っちゃうんだね...」
そすけ「そうみたいですね」
くまのみ「じろうは?」
さかな「内臓の損傷が激しいみたいで、まだ目覚めてないよ。でもくまのみのおかげで命に別状はないってさ」
くまのみ「よかった」
しばらく3人で話しているとkzhとじゃけが病室に入ってきた
kzh「おうおう!ひれ伏せ弱者ども!俺の名はkzh~~~!!」
じゃけ「2人とも大丈夫?」
そすけ「くまのみは元気だけどじろうはまだ起きてない、でも明日くらいには目覚めるだろうってお医者さんが」
kzh「そんなことは置いといて、俺達やばいの見つけちゃったんだよ」
くまのみ&そすさか「やばいの?」
じゃけ「塀の上でNが俺たちのこと見てたんだよ、ゴーレムの核みたいなのも持ってた」
kzh「そんで俺たちのこと見てビビッて逃げてったんだよ!めっちゃ悪役っぽくね!?」
さかな「.....Nも転生してきてるんだ..」
くまのみ「ほんとにNだったとして、なんでそんなことする必要があるの」
じゃけ「それはわかんないけど、でもあれはNだったし、ゴーレムの襲撃もNっぽいよ」
そすけ「もしほんとなら、ちゃんとみんなに知らせて対策を練らないと」
kzhは腰からバタフライナイフを取り出してクルクルと得意げに回して見せる
kzh「まぁ俺がいれば大丈夫っしょ!ゴーレムなんてガン無視でNだけ殺せばいいんでしょ?」
さかな「そんなゲーム感覚で人殺すもんじゃないでしょ..」
kzh「どうせみんな死んでここに来てるんだし、そんなのどうでもいいだろ」
さかな「でもここに来るために死んでるんでしょ?」
kzh「ごちゃごちゃうるせーな精神異常者」
しばらく5人で話し合っていると、病室に看護師が来た
看護師「深夜ですので少し声を抑えていただけますか?他の患者さんもおられますので」
kzh「あっはいすみませんっ」
くまのみ「ごめんなさい」
そすさか「すみません」
じゃけ「....」
じゃけはずっと考え込んでいる様子で窓から誰もいない街を見ていた
じゃけ「.....もしかしたらともこもここにいるのかな、もしかしたらともこが指揮してるのかもしれない」
くまのみ「ともこはいるかもしれないけど、ともこが指揮してるってことはないんじゃない?深読みしすぎだよ」
じゃけ「じゃあNがここを襲った理由は何なの」
くまのみ「....力を手に入れて調子乗って遊んでただけじゃない」
じゃけ「そんなことする奴じゃ....するかも」
kzh「Nならするんじゃねーのw」
じゃけは突然驚いた様子で窓を勢いよく開ける
くまのみ「じゃけ?」
じゃけは冷や汗をながして外に向かって指をさす
じゃけ「あれ...!あれりあとともこじゃ.....!」
4人は席を立ち上がり窓の外をみる
そすけ「...!?」
さかな「なんで...」
kzh「後ろにNもいねぇか?...」
くまのみ「なんかもってない...?」
Nはじゃけの言っていたようにゴーレムの核のようなものを持ってあたりを見回していた
3人は談笑しながら平然と道を歩いている
くまのみ「地脈遊泳術」
くまのみは魔法で地面に潜り込み泳いで外へ出る
3人の声が聞こえるくらいまで近づき静かに会話を聞く
N「まぁ一筋縄じゃいかなそうだね」
りあ「ゴーレムがあんな風にやられるとは思わなかったなw」
ともこ「あいつらも転生してきてんのかよ、しかもいつの間に敵になってんだめんどくせぇ」
N「塀の上だったからよっぽどばれてないと思うけど、誰かに見られたんだよね」
ともこ「だからゴーレムに任せて速く戻って来いっていったのに」
りあ「そうだそうだ」
ともこ「お前は今のところ俺の魔法で踊っただけだろ」
りあ「お前の魔法が強すぎるんだよ」
くまのみはしばらく会話を聞いた後魔力不足を感じて急ぎながらも慎重に病室に戻った
kzh「あっ戻ってきた...ばれてないよな」
くまのみ「ばれてないよ、ちょっと、色々整理させて...」
じゃけ「...あれをやったのはNだった?」
くまのみ「うん、Nがゴーレムを召喚したっぽい」
4人は驚いて静かに話を聞いた
くまのみ「もしかしたらじゃけの予想も当たってたかも、ともこが指揮してるかもしれない」
じゃけ「まじかよ、」
くまのみ「ともこの能力は人を踊らせたり歌わせる能力みたい」
じゃけ「そんなので指揮してるの...?」
くまのみ「でも強すぎるっていってたからかなり強力なのかもしれない....絶対に踊らなきゃ死ぬとか..」
そすけ「最悪っすね」
kzh「そんな変な能力あんのかよ、まぁじゃけのも大概だけどな」
じゃけ「馬鹿にすんなよ、目良くなるのは使えるだろ」
kzh「いやそれはいいけど人の体重わかるってなんだよw」
じゃけ「うるせぇよ」
さかな「とにかく朝になったらみんなに伝えに行かないと」
チュンチュン...
朝日が窓から差し込む心地よい朝
kzhは待ちきれない様子でみんなのいる教会へ駆け出して行った
勢いよく大広間のドアを開けると皆に向かって叫んだ
kzh「おおおおおい!!みんなああああああ!!!」
みんなは驚いてkzhの方を一斉に見る
kzh「昨日の騒動!ともこたちがやったらしいぞお!!!!」
みんながざわざわと騒ぎ立てる中ここあは相変わらずパンをつくっている
ken「ともこもここにきてるの?」
ゴンザレス「ソースは?」
az「パンにソースってどんなセンスだよ」
そだめん「ほんとに言ってる?」
ここあ「サンドイッチできたよ~」
kzhの後ろから眠気眼のじゃけとじろうが走ってきた
じゃけ「夜中にともことりあとNがその辺歩いてたんだよ、くまのみが魔法で忍び込んで会話を聞いたんだ」
kzh「あと昨日の騒動のあと塀の上でNがこっちを見下ろしてて俺らをみて逃げてったんだよ!!!」
ここあ「!じろう!大丈夫!?」
じろう「大丈夫だ、問題ない」
かぜねこ「ほんとならなんでそんなことするの?」
じゃけ「わかんないけど、ともこならやりそうじゃん」
kzh「世界征服しようとしてんだよ!」
ゴンザレスはパンをむさぼりながら信じられないという顔で2人を見ていた
じゃけたちを追ってそすけ、さかな、くまのみ、と3人が大広間に入ってきた
3人が夜の事を事細かに話すと、みんなはようやく信じてくれた
しばらくみんなでパンを食べながら話していると、キング王が入ってきた
キング王「おはよう諸君、昨日の騒動についてなにか情報があると聞いたのだが」
じゃけはキング王にすべてを話し、その反応を待った
キング王「..ふむ、やはりあの魔族の仕業なのか」
じゃけ「知ってるんですか?」
キング王「最近魔族が暴れまわって困っているといっただろう、多分君たちの言っているのと一緒だ」
かぜねこ「なんでここを襲ったんですか?」
キング王「世界征服でも企んでいるのではないだろうか、ここは大きな国だから従えたらかなり大きな力になる」
kzh「ほら俺の言った通り~!!!」
キング王「でもあの大きなゴーレムをせき止めて国民を安全なところに案内できるほどの力が君たちにはあるのだ」
じゃけ「おれたちはなんもしてないけどな、じろうとかかぜねこのおかげでなんとか」
キング王「君たちのおかげで死者は出なかった、怪我人も命に別状はないそうだ」
少し間をおいてからキング王はまた話し出した
キング王「君たちにあいつらの討伐を頼みたい」
kzh「やってやるよあんな雑魚」
りう「俺の火炎放射で殺せる?」
ken「あんなでかいゴーレム俺には無理だな」
az「まだ死にたくない、せっかくいい魔法手に入れたのに」
くまのみ「でもやらなきゃやられる」
SQ「(焼きたてのパンを食べる)」
じろう「おれ、生きて帰ったら結婚するんだ....」
キング王「...頼んだぞ」
次回、じろう死す!デュエルスタンバイ!




