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手紙、絶対来てね。  作者: 月島 永
第3章 お母さん編
7/9

7話 後悔

病院から電話が掛かってきて、私は絶望した。

咲希…岩村 咲希ちゃんが亡くなったと…

連絡があったのはつい数日前。

それと同時に手紙も入っていた。

明後日の夜、貢納学園の裏に来てください

待ってます。

絶対に来てね…!

宛名も住所も書かれていない不思議な手紙。

こんな手紙読む気にもなれなかった。

咲希には辛い思いをさせていた。

咲希が10歳になっても漢字が読めないのは私が教えなかったから、教えられるのに…。

数十年前のあの日のことがトラウマで教えられない。

そんなことがいけないのは分かっていた、けど、咲希がいなくなった以上、私には行かなければいけない場所がある。

決意を決めた瞬間、手紙は真っ赤に染まった。

(斎藤さんかしらね…)

夢でもあの日のことを思い出しては気持ち悪くなり嘔吐。

夜も眠れない状態が数十年間ずっと続いている。

あのことを今でも後悔していた、だけど咲希が亡くなって気づいた。

こんなことで咲希に勉強を教えてやらなかったのかと…

涙を袖で拭こうとした瞬間、袖は真っ赤に染まっていた。

(これも斎藤さんの仕業かしらね…)

私は重い腰を上げ、教員免許を持ち家を出た。




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