表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手紙、絶対来てね。  作者: 月島 永
第2章 咲希ちゃん編
6/9

6話 あの世

看護師さんが走っていった後、他のお医者さんも走って部屋の方へと行っていた。

「あの人たち何してるの?」

「…何もしてないよ、ただあの世に行きかけているだけ…」

「あの世って?」

「関係ないよ…咲希ちゃんには…」

看護師さんは笑いながら車椅子を押してくれている。

だんだんとエレベーターに近づく。

エレベーターには白しみが付いていた

床にも白いしみ。

壁にもついている。

「なんで白いの?」

「気のせいだよ…」

看護師さんはボタンを押してくれた。

でもそのボタンも白いシミが付いていた。

扉がひらいてエレベーターの中に入る。

中は白いシミだらけ。

そしてエレベーターは下にゆっくりと移動した。

上からポタポタと白い液体が垂れてくる。

その瞬間、ガタンと、エレベーターが揺れた。

「着いたよ…」

看護師さんがそう言った瞬間にドアが開いた。

着いたところはさっきのところよりは暗かった。

それなのに真っ白。ドアも床も壁も全部。

「咲希ちゃん、このお部屋…入ろっか…」

看護師さんはドアを開け私だけを中に入れた。

「それじゃあね…」

ゆっくりとゆっくりとドアが閉まった。

中は真っ暗で何も見えなかったけど、赤色の白衣が見えた…。

「次はお母さんも来てくれるよね…」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ